アナル ファンタジー 〜愛に充ちた日々〜







 昨年末から官能小説を連載してもらっている雑誌社の編集担当者と、連載終了後の新しい連載小説の打ち合わせが長引いて遅くなった私は、急いで家の近くのスーパーで夕食の買い物を済ませ、マンションに戻った。

 リビングに通じるドアを開けると、マーラーの交響曲第五番第四楽章「アダージェット」が流れていた。

 私も初めて聴いた時、《こんな美しい音楽を、人間が創れるのだ》と驚嘆さえした。

 マスネーの「タイスの瞑想曲」、ドビュッシーの「月の光」、チャイコフスキーの「ただ憧れを知る者のみが」、ヘンデルの「ラルゴ」、スメタナの「水の精の踊り」、バッハの「G線上のアリア」、グノーの「アヴェ マリア」などもそうだ。

 人間とは、ある時には、いや、大抵の場合、矮小で、卑屈で、醜くて、けがわらしい。

 だから逆に、美しさを求め、永遠の美しさを保とうとするのかも知れない。

 彼女はオナニーをする時、大抵そうした美しい音楽を聴いていた。

私も随分前から、朝の目覚めにそんな音楽を聴くと淫靡な気分に襲われるようになっていた。

 夕食の買い物を詰めた袋をキッチンの冷蔵庫の脇に置き、テーブルの傍で全裸になりながら、ソファーに美しい裸身を横たえている彼女を眺める。

 夕焼けの陽光がレースのカーテン越しに挿し込み、彼女の白い裸身をシャクナゲ色に染める。

 私はゆっくり彼女に近づいて、大きく寛げられた彼女の両脚の間にひざまづいた。

 私の存在に気付いても、彼女の淫靡な表情も動きに変化はない。

 潤み加減の円らな瞳が半ば閉じられ、鼻孔が彼女の淫靡な喘ぎ声の混じる息遣いに合わせて開いたり閉じたりしている。

 興奮して乾いているのだろう、愛らしい舌が時折軽く開いたままの唇を舐めて潤す。

 左手の細いしなやかな指が、彼女の淫靡な息遣いと共に起伏する形の良い乳房を二つ歪めてわし掴みに揉み立て、小粒のピンクの真珠のような乳首を指先がこそぎ、摘んで転がし、捻り上げる。

 「ああ、ゆ、優香さんが帰るまで、が、我慢できなくて・・・、か、感じてる、すごく・・・」

 潤みを帯びた瞳が恥じらいと淫靡な光を宿して私を見つめ、彼女は小さく喘いだ。

 「良いわよ。見ててあげるから、続けなさい」

 右手の行方を追って、下腹部に視線を遣る。

 清純な美貌に似つかわしくない程生え茂った恥毛の叢の下で女性器が淫猥に開き、女陰の襞に熱い愛液を溢れさせ、下方の端から粘って滴り、やはり驚くほど生え茂った恥毛に囲まれた肛門の窄まりに溜まり、さらにソファーまで垂れていた。

 細い指が、開き切って妖しくうごめく女陰の襞が重なる頂上で、包皮から飛び出すように勃起したクリトリスを頻りに擦り立て、揉み込む。

 「ね、ねえ、優香さん」

 彼女がキスをねだって細い顎を突き出した。

 私も愛らしい彼女の余りに淫靡な行為に興奮して、キスをしたくなった。

 私は膝立ちになって彼女の肩を抱き、熱い喘ぎを洩らす唇を塞いで、貪る様なキスを見舞う。

 彼女はオナニーを中断もせずに私のキスを受け容れ、くぐもった呻き声を上げながら私の唇と舌を吸い立てる。

 二人の舌が互いの口腔を行き来し、絡み合い、愛撫し合う。

 新たな官能の疼きが湧き起こったのだろう、彼女がいやいやをするように顔を振った。

 私はキスを中断して、再び彼女のオナニーを見守った。

 乳房を愛撫していた左手が震えながら女性器に伸び、二本の指が女陰の襞を何度かなぞり上げた後、膣孔に潜り込んだ。

 「いやらしい子ね?悠美は・・・。でもいやらしいから、可愛いわ。すごく」

「ああ、い、虐めないで。わ、私、ゆ、優香さんだから、み、見られたいの」

 悠美は、そう言うと、膣粘膜に潜り込ませた二本の指をいきなり激しく抽送させた。

 「悠美。素敵よ。わ、私、見ててあげるから、一杯、イ、イッてっ」

 私は悠美の女陰に息が噴きかかるほど顔を近づけ、彼女のオナニーと表情を交互に見つめた。

 《だ、だめ、ゆ、悠美っ、可愛いっ、い、いやらし過ぎるっ》

 私は悠美の痴戯に興奮して、思わず自分のクリトリスを擦り立てていた。

 「ゆ、優香さんっ。い、良いのっ、か、感じるっ。お、おま○この奥っ、す、すごいっ」

 悠美が一層激しく指を挿送すると、とめどない愛液が溢れ、やがて白濁して、淫猥な濁音が部屋中に響き始めた。

 何時の間にかマーラーの「アダージェット」はリフレインになっていた。

 「ああ、ゆ、悠美っ、い、いやらしい音っ。わ、私もっ、こ、興奮して来ちゃったっ」

 悠美の愛らしい仕草、淫靡なオナニーに激しく興奮した私は、あっと言う間に女陰に溢れた愛液を指に塗し、膣粘膜に突き立てた二本の指を激しく蠢かした。

 「い、いやっ、ゆ、優香さんっ、じ、自分で、イ、イッちゃいやっ。わ、私をっ、み、見てっ、わ、私がっ、イ、イクのっ」

 自分でオナニーしてエクスタシーに?まれそうになっているのに、私がオナニーをしてはいけないなんて、何て我が儘な事を言うのだろう。

 しかし、そんな悠美が堪らなく愛おしかった。

 「ゆ、悠美っ、イ、イクのっ?」

 「ああ、イ、イキたいっ、ゆ、優香さんに見られてっ、イ、イキたいっ、ね、ねえっ、お、お尻っ、し、してっ、ゆ、指っ」

 悠美がソファーの背もたれに上半身を委ねて脚を大きく拡げ、私の目の前に恥部を突き出して尻肉を浮かせ、膣粘膜に潜り込ませた指を一層激しく抽送させた。

 私は名残惜しそうに締め付ける自分の愛おしい膣粘膜から指を引き上げ、滴る愛液に塗れて別の生き物のように蠢いている悠美の肛門の窄まりに指を当てた。

 悠美の肛孔は、驚いた事に異様に柔らかく解れ切っていて、私の指をあっと言う間に受け容れていたが、その奥の腸粘膜は、私の指を痛いほど締め付けた。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、お、お尻っ、い、良いのっ、か、感じるっ、う、嬉しいっ」

 私は悠美の余りの淫猥さと愛らしさの虜になり、夢中で悠美の窄まりに埋めた指を、腸粘膜のきつく妖しい締め付けに逆らって激しく抽送させた。

 「ね、ねえっ、ゆ、優香さんっ、い、良いっ、す、すごいっ、も、もうだめっ。イ、イクわっ、ああっ、イ、イクのっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

 悠美はしなやかな裸身を激しく痙攣させ、引き締まった尻肉を宙に浮かせると、女陰を抽送させていた指を膣粘膜に奥深くめり込ませ、尿孔から夥しい愛液を噴出していた。

私は、間欠泉のように噴き出す悠美の愛液を口で受け止め、彼女の恥毛の叢に降り注いだ愛液を啜り、舐め上げ、飲み込んでいた。

悠美のエクスタシーの痙攣が収まると私は彼女の唇を塞ぎ、溜めていた愛液を口移しで流し込む。

彼女は片手で私の首にしがみ付き、貪るようなキスを返し、愛液を飲み込んでいた。

私は肛門を抽送していた私の指と、膣粘膜を抽送していた悠美の指を一緒に二人の唇で挟み、一緒に舐め合い、しゃぶり合った。

「お風呂に行こう。私もしたいの」

私は悠美の手を取って、誘った。

これから、浴室で二人だけの淫猥な痴戯を愉しむのだ。

 

悠美が私の部屋に住み着くようになったのは一月ほど前だった。

数年前からの行き付けだったジャズスナックにいきなりふらりとやって来た悠美は、カウンターで?んでいた私の隣に座ると、ウオッカをがぶ飲みしながら、何故か私に興味を抱いたようで、頻りに私に質問し、私も受け応えしているうちに、彼女は酔い潰れてしまっていた。

 マスターが泥酔した彼女から、住んでいる処をどうにか聴き出したのだが、偶然私の住まいと同じ方向だったせいで、私が帰りがてら送って行く事になった。

 ところが、悠美が口走った住所の辺りまで来ると、彼女は少し意識を取り戻して言ったのだ。

 「ごめんなさい。私の家、なくなっちゃったの」

 呆れ果てたが、若い女の子をこんな深夜、道端に放り出す訳にも行かず、仕方なしに部屋に連れ帰り、ソファーで寝かせたのだ。

 朝眼が覚めると、悠美は既にいなかった。

 何て子だろう。

 二度呆れたが、別に私が危害や損害を受けた訳でもない、そのまま忘れようとした。

 《でも可愛くて、波長が合いそうな子だったな。もしかして私と同じ、レズのマゾだったりして。あんな子だったら、愛せそう》

 遅い朝食を採ってから、デスクに向かい、新しく連載する事になった官能小説のネタを考えているうち、昨晩の、悠美の清楚で愛くるしい、それでいて何処か被虐的な翳りを帯びた美貌や、少し呂律の回らないしゃべり方が脳裏を一杯にした。

 悠美と私の関係を書いてみようか。

 私はパソコンのキーを叩き続け、ふと気付くと、既に窓の外は日が暮れかけていた。

 何杯目かのコーヒーを注ぎにキッチンまで歩きかけた時、ドアチャイムが鳴った。

 この部屋のドアチャイムを鳴らすのは、宅急便の配達位しかいなかったが、心当たりはなかったので、恐る恐る玄関まで行って、防犯カメラをオンにすると、何と悠美が立っていたのだ。

 「ゆ、昨夜は、ごめんなさい。お詫びに来ました」

 まさにたった今、悠美との初めてのセックスシーンを書いている最中だったせいか、彼女の突然の登場で媚肉の奥底に妖しい疼きを覚えた私は、それでも平静を装って悠美を部屋に招き入れた。

 「お詫びに、美味しいお酒を?んでもらおうと想って」

 「オツマミはないわよ」

 元々少食で、滅多に食べない私は、キッチンからグラスを二つ取って来てテーブルに置き、悠美から受け取ったお酒の包装紙を開いた。

 昨夜、私がシェリー酒を?んでいたから、私の好みだと想ったのだろうか、中身は私が愛飲している銘柄だった。

 「わ、私も一緒に?んで良いんですか?」

 「良いわよ。こんな立派な酒を独りで不味そうに?んでももったいないし」

 私の顔色を伺うようにしていた悠美の美貌が、子供のように無邪気な笑顔を湛えた。

 名の知れたシェリー酒をグラスに注ぎ、名前を名乗り合って乾杯する。

悠美は美術学校に通ってクロッキーを勉強していると言い、私が官能小説を書いていると言っても驚きもせず、むしろ彼女の美しい瞳が淫靡な潤いを帯びたような気がした。

普通、初対面に近い人間が二人だけで目的もなく酒を?むと、ぎこちないものだが、悠美とは何故か、永い交際いの恋人のように想え、沈黙が気まずくはなく、むしろ官能的だった。

それは恐らく、悠美と私を主人公にした官能小説を書き始めたせいだっただろう。

私も、悠美も、空きっ腹にきつい酒を?んだせいか、大分酔っ払っていた。

「一緒にシャワーを浴びようか?」

《な、何を言い出すの?!私って・・・》

悠美は、私のあり得ない申し出に、当然一瞬驚き、美貌を強張らせたが、すぐに恥じらいを浮かべて頷き、円らな瞳に淫靡な色を浮かべた。

酔ったせいで口を滑らせたが、もう成り行きで良い。

私は悠美を浴室に誘い、脱衣所で彼女の洋服を脱がせた。

悠美のしなやかで白い、美しい裸身が私を一層彼女の虜にした。

悠美は私の為すがまま全裸になり、私が全裸になると、いきなり抱き付いて来た。

「ゆ、優香さんが、す、好きっ」

それは勿論、私にとっては、期待はしていたが、予想以上の言動だった。

悠美が反応を失った私に、貪る様なキスを見舞って来た。

ほとんど初対面に近い私とでは当然であろう、唇を堅くしたぎこちないキス、しかし彼女の感情が解る激しい情熱的なキス。

私は彼女を抱き締めて、彼女のキスに応じていた。

シャワーなんて要らない。

私は悠美をベッドに連れて行き、横たえると覆い被さった。

私はレズの経験はあるし、いや、どちらかと言うと、男性より、女性との性愛を好んだし、悠美は実に好ましいタイプだった。

だから彼女との関係を書こうと考えたのだ。

 

悠美が、私の愛撫を受け容れながら、私を好きだと言った経緯を語った。

意外な事に、ここまでの経緯は偶然ではなく、全て悠美が意図したものだったのだ。

本屋で偶然私の処女作である“アナル エクスタシー”を読んで虜になり、私のブログを見て行き付けのジャズスナックを知って、毎晩のように通っているうちに遭えると考えて、初めて行った日に偶然私が?んでいたのだ。

私はブログで、自分の正体もほとんど明かさず、年令も不詳で、男性か女性かも解らないようにしていたが、ただ好きな酒がシェリー酒とだけ書いていて、初めて見た時シェリー酒を飲んでる私を見て、直感で私だと判ったそうで、話して酔い潰れ、私の住まいの近くの住所を言えば、私が送ってくれると信じたらしい。

悠美の思い切った行動もそうだが、余りにもあっけない出遭いから、今ベッドで抱き合っているまでの経緯が偶然以上のようにも思えた。

 

「私がとんでもない、小説のままの変態男だったらどうしたの?」

「そ、それでも、こ、こうなったかも知れないっ。ゆ、優香さんが、す、素敵な女性で、優香さんでっ、よ、良かった。こ、後悔してませんっ」

きゃしゃな肩、それ程大きくはないが、仰向けになっても形の崩れない張り詰めた乳房、小粒のピンクの真珠のような乳首、そいだように細い腹部、清楚な美貌に似つかわしくない程夥しく生え茂った恥毛の叢、未だ幼さの残る太腿。

全てがこれから起こるであろう事を期待して震えていた。

「可愛いわ、悠美」

私は彼女の唇に啄ばむようなキスを施す。

触れるか触れないかの短いキス、彼女が求めると逃げ、諦めると触れる。

「ゆ、優香さんの、い、意地悪っ」

私は深く貪るようなキスを見舞ってから、彼女の乳房を両手で愛撫しながら両手を挙げさせ、腋についばむようなキスを見舞い、舌を這わせる。

彼女の腕に力が入り、身体をよじって逃げようとしたが、すぐに諦め、甘い吐息を洩らした。

《この子は性欲が強いわ》

腋を愛撫されるとくすぐったくなって愛撫にならない女性もいるが、悠美は違っていた。

「悠美、腋毛を伸ばすのよ。私みたいに。その方がいやらしいから。おま○こやお尻の周りの毛も絶対手入れしちゃだめよ」

「は、はい。ゆ、優香さんの言う事なら、何でもします。だ、だから・・・」

「だから?何?」

「ああ、恥ずかしいっ、い、一杯愛して、い、色んな事して・・・」

「私が小説に書いてるような事?」

「は、はい」

「レズの経験は?」

「は、初めてですっ」

「アナルも良いの?経験は?」

「こ、高校の頃、じ、自分で、い、弄ってっ、き、気持ち良くなって、それから、じ、自分でっ、し、してっ、か、感じるようになってっ」

年齢は二三、四くらいだろうか?私は先月二八歳になった。

「男性とは?」

「ま、未だですっ。お、お尻も、ま、未だっ。だ、誰にもっ。ゆ、優香さんの小説読んで、わ、私、す、すごく感じて。ゆ、優香さんに、は、初めて逢った時、ゆ、優香さんなら、されても良いって想って、いえ、優香さんにされたいって・・・」

こんな美少女が、未だ男性経験がないなんて。

お尻でオナニーして、それだけで性欲を充たして来たのか?

想えば、悠美が私のファンになったという小説の主人公も、ほとんど男性経験のないまま、オナニーの最中に肛門での快感に目覚め、苦悩する内容だった。

この子は今までどんな人生を送って来たのか?

悠美は今にも泣き出しそうに私の質問に応えながら、美しい裸身を恥ずかしそうによじった。

「お尻、感じるのね?良いわ。悠美が夢中になるくらい、一杯、イ・カ・せ・てあげる。私とセックスする時は、どこをどうされて、どんな風に感じるか、言葉にするのよ?私も、自分の何処がどんなになって、貴方に何処をどうして欲しいか言うわ。解った?」

「は、はいっ。は、恥ずかしいけどっ、い、言いますっ」

私はもう一度悠美の唇を塞ぎ、貪るようなキスを見舞う。

悠美は眼を閉じて私の唇と舌の動きを受け容れ、震えながら応じて来た。

唇を離すと、忙しなく込み上げる互いの熱い喘ぎと吐息が交錯する。

悠美のまぶたを舌でなぞり、耳の孔に舌先を挿入してこそぎ、吸い立て、先程腋に施した啄ばむようなキスを見舞い、吸い立てると、悠美もやはりさっきと同様に裸身を捩りながらも逃げずに、甘い吐息を洩らした。

《何て子なの?セックスの経験もないのに、こんなに性欲が強いなんて。相当オナニーに狂って、満足していたのか?》

男性とのセックスの経験もないと言う。

もしかして女性と?

私と肉体を触れ合う事にそれ程抵抗しないのは、女性との経験があるからかも知れない。

いや、そんな詮索は後回しだ。

私はこの未知の魅力を備えた清楚な美少女にのめり込む自分を感じていた。

悠美を後ろ向きに横抱きにして、背後から掌に吸い付くような二つの乳房を揉み立て、二つの小粒の真珠のような乳首を指先で弾き、指の間に挟んで摘んで転がし、捻り上げながら、耳たぶを舐め、口に含んで吸い立て、耳の裏から項、首の裏、そして再び腋に唇と舌を駆使する。

「ああ、ゆ、優香さん。こ、こんなのって・・・。く、くすぐったくて堪んないけど感じるのっ。瞼も耳も首も、わ、腋が、うずうずしてっ、が、我慢出来ないくらいすごいのっ。あ、あそこに触られたら、す、すぐに、イ、イッちゃいそうになるくらい、か、感じますっ。ああ、おっぱいもじんじんしてっ、す、すごく良いのっ」

悠美は熱い喘ぎと共に、私の命令どおり、何処がどんなふうになって、どんなに感じるのかを、恥ずかしそうに訴えた。

「あ・そ・こ、じゃないでしょう?ゆ、悠美の何処をどうされたら、イッちゃいそうになるの?」

「い、いやっ、は、恥ずかしいっ。ゆ、悠美の、お、おま○こがっ、もう、ぐちゃぐちゃになっててっ、ゆ、優香さんに触られたら、そ、それだけでっ、イ、イッちゃいそうなのっ」

恐らく、女性器の四文字俗語など、生まれて初めて口にしたに違いない。

悠美はその瞬間、しなやかな裸身を軽く痙攣させた。

「悠美、可愛いわ。可愛い悠美。悠美はもう私だけのものよ。私も悠美のもの」

そうは言ったものの、私の方が彼女の虜になりそうな予感さえして、それを振り払おうと、私は悠美の耳元で囁きながら、乳首をわし掴みにして、指で挟んだ乳首を力一杯捻り上げた。

「ああ、お、おっぱいっ、き、きついっ、う、嬉しいっ。わ、私が、ゆ、優香さんだけのものなんてっ、ゆ、優香さんが、わ、私のものなんてっ、ああっ、い、良いっ」

悠美がうわ言のように喘ぐ間に、私は悠美の裸身に覆い被さり、両手で力一杯わし掴みにした乳房を愛撫しながら、乳首を唇で優しく挟んで吸い立て、舌先で転がした。

手の愛撫はきつく、口での愛撫は優しく、悠美に愛撫を施す。

悠美はすぐにさらなる高みを望む処まで達しているのは、裸身の捩り具合で解った。

裸身の痙攣の間隔が短くなって来た。

胸が反り、乳房が私の愛撫を求めて突き出され、太腿が開き始め、尻肉が浮き始めた。

官能の熱で唇が乾くのだろう、頻りに愛らしい舌を出して、唇を舐めて唾液で潤す。

私は悠美の両太腿の間に裸身を埋め、尻肉の下を両腕ですくうように両足を掲げ、伸ばした両手で再び乳房と乳首を愛撫しながら、悠美の滴って粘る愛液に塗れた女陰の襞を口に含んだ。

「ああ、す、すごいっ、ゆ、優香さんっ、き、汚いっ、だ、だめっ、イ、イッちゃうっ」

その瞬間、それだけで悠美は、尻肉を浮かせて裸身を硬直させ、腰を何度も激しく上下させて、エクスタシーの波に飲まれていた。

「だ、だめっ、イ、イッちゃうっ、イ、イクッ、イクーッ」

私の口の中で、悠美の女陰の襞が妖しく収縮したり弛緩したりして蠢いている。

粘り気のある愛液が溢れて私の口の中に流れ込んで来る。

私は、舌で悠美の女陰の襞をなぞりながら、吸い立て、愛液を飲み干していた。

「これだけでイッちゃうなんて、悠美っていやらしい子ね?」

悠美は眼を閉じたまま、美貌を官能に歪め、閉じるのを忘れた愛らしい唇から熱い喘ぎを洩らし続けている。

「ああ、は、恥ずかしい。か、身体中の全部がっ、か、感じてっ」

「普通の女の子は、慣れないうちはくすぐったくて嫌がるものなのよ。でも悠美はいやらしい子だから、そんな処を愛撫されても感じるのよ」

「ああ、ゆ、優香さん、い、いやらしい、ゆ、悠美を、き、嫌いにならないでっ」

悠美がエクスタシーの名残りに、裸身を小さく痙攣させながら、官能に潤んだ瞳で私を眩しそうに見つめた。

「どうして私が悠美を嫌いになるの?私は悠美が好きよ、いやらしい悠美が好きなの」

私は悠美の乳房をゆっくり揉み立て、乳首を指先で転がし、捻り上げながら応えた。

「ああ、お、おっぱいが、ま、またっ、が、我慢出来なくなるっ、ゆ、優香さん、な、何でも言う事を聞きます。何でもしますから、い、一杯、ゆ、悠美の事、あ、愛してっ」

「言われなくても、一杯愛してあげるわ」

私は乳房を愛撫しながら、悠美の女性器全体を再び口に含んで吸い立て、女陰の襞と開いた襞の内側を舌でなぞり上げ、クリトリスを吸い立て、舌で弾き、転がし、擦り上げた。

「ああ、す、すごいのっ、こ、こんなのっ、お、おま○こっ、い、良いっ、ク、クリトリスもっ、き、きつくてっ、か、感じちゃうっ」

悠美の告白は、彼女の性体験の少なさを想像させた。

だから私は最初から、余り強烈な性戯を施すと拒絶反応を起こすかと心配した。

しかし、悠美は、私の愛撫の全てを、心も肉体も開いて受け容れようとしているのだ。

遠慮する必要はない、いや、遠慮はむしろ悠美に対して失礼だろう。

私は愛情の限りを尽くし、悠美を心身ともに愛したいとも想った。

「ゆ、優香さんっ、わ、私っ、ま、またっ、イ、イッちゃうっ。は、恥ずかしいっ。お、おま○こっ、じ、じんじんしてっ、し、痺れてるみたいっ。き、気持ち良いのっ。ああ、イ、イクわっ、イ、イッちゃうっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

さっきエクスタシーの波に飲まれてから、未だ数分も経っていないのに、悠美は再び湧き起こったエクスタシーの波に裸身を硬直させ、痙攣し始めた尻肉を大きく浮かして何度も振り立て、叫んでいた。

「今夜は、悠美が《もう、許して》って泣き叫ぶほど、イカせてあげるわ」

私は、夥しく湧き出た粘り気のある愛液を湛える女陰の襞を、二本の指でなぞり上げた。

二本の指の根元まで悠美の粘り気のある愛液が絡み付く。

左手で二つの乳房を挟んでわし掴みにして揉み立て、指の間に二つの乳首を挟んで転がし、捻り上げながら、二本の指を小さく口を開いた悠美の膣孔に挿し込み、ゆっくりと回転させる。

男性とのセックスの経験がないと言いながら、処女の徴がないのは、何故なのだろう?

自分の指で破瓜した女性も、激しい運動の最中に破瓜した女性もいるというのは知っていた。

悠美も恐らくそうなのだろうとは想った。

今は、それに対して、想いを馳せる余裕はなかった。

しかし、それが、私を、そして私と悠美の性愛を一気に深め、人生を大きく変貌させる事態が、将来待ち受けているとは、その時点で勿論知る由もなかった。

「ああ、ゆ、優香さんの指が、は、挿って来るっ」

「何処に?」

「は、恥ずかしいっ、ゆ、悠美のっ、お、おま○この中にっ」

悠美の吐き出す言葉が、激しい快感からか、馴染みのない四文字の女性器の俗称を口にした恥じらいからか、震えている。

「嫌なら、止めるわ?どう?」

悠美は清楚な美貌を官能に歪めたまま、長いストレートの黒髪を振り乱して頭を振った。

「い、意地悪っ、や、止めないでっ、お、おま○こっ、い、良いっ、か、感じるのっ」

悠美が、私が強要しないのに、女性器の俗称を自ら言葉にした。

もう異常な快感の虜になっている。

「悠美。今から、死ぬほどイカせてあげるわ」

私は膣孔に挿入した二本の指を上向きにして第二関節まで潜り込ませ、膣粘膜の上部の、クリトリスの内側に当たる、ざらっとした部分を指の腹でゆっくりしゃくるようになぞり上げ始めた。

「ああ、こ、これっ、ち、違うわっ、こ、怖いっ、な、何がっ?ど、どうなるのっ?」

新たな愛液が止め処なく膣奥から溢れ出て、私が指を遣う度に、淫猥な濁音を立てた。

膣粘膜を擦り上げている指を、今度は拡げて、膣粘膜のざらっとした天井の脇の溝をしゃくるように擦り上げる。

悠美の膣孔がすぐに収縮と弛緩を繰り返し始め、粘り気のある愛液の代わりに、水気を含んだ愛液が溢れ始めた。

「ああ、ゆ、優香さんっ、へ、変っ、こ、こんなのって、な、何っ?お、おま○こがっ、い、何時もとっ、ち、違うっ」

悠美が異変を感じてうろたえ、快感に耐えて歪めた美貌を起こして私を見つめ、両手で私の右手の動きを遮ろうとした。

私は構わず、指の動きを速めた。

悠美のしなやかな裸身が小刻みに震え始め、水気を含んだ愛液が一層溢れ出して来た。

私はもう一度悠美の膣粘膜の天井の、ざらっとした感触の粘膜を二本の指の腹で激しくしゃくるように擦り立てた。

「い、いやっ、な、何っ?こ、こんなのってっ、だ、だめっ、へ、変っ、ち、違うのっ」

悠美は完全に我を失ってうろたえ、しかし私の激しい愛撫を戸惑いながらも受け容れていた。

「い、いやーっ。な、何っ?な、何かっ、で、出るっ、も、漏れちゃうっ。ああっ、す、すごいっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ。い、いやーっ、イ、イクーッ、イクーッ」

室内に悠美の絶叫と、尿孔から愛液が噴出して私の掌に飛沫く淫猥な音が響いた。

私の指が悠美の収縮と弛緩を繰り返す膣粘膜を擦りたてる度に、悠美の尿孔から、夥しい愛液が間欠泉の様に噴出し、私の手首や、乳房、彼女の恥毛の叢や腹部、太腿に降り注いだ。

悠美はエクスタシーの大波に飲まれて裸身を激しく痙攣させ、私が指の動きを止めると、ぐったりとなって、エクスタシーの名残を惜しむように、何度も私の指を膣粘膜で締め付けながら、乳房の起伏の収まりと共に、喘ぎを安らげて行った。

私が悠美の膣粘膜から指を引き揚げようとすると、悠美が私に抱き付いた。

「ああ、ゆ、優香さんっ。な、何でもして下さいっ。ゆ、悠美は、優香さんに何でもされたい。ゆ、優香さんの望むような女になりたいのっ。ゆ、優香さんのしたい事を、ぜ、全部受け容れられて、わ、私もそれで悦ぶ女になりたいんですっ」

《ゆ、悠美っ?な、なんて子なの?この子はやっぱりマゾなんだ?》

私は、悠美の被虐的な性癖を思い知った。

そして、これは全て最初から悠美が描いていた事だったのだ。

私もどちらかと言うと、被虐的な性癖だった。

「愛撫でめちゃくちゃにイカされたい」

「暴力的なのは嫌だけど、優しく犯されたい」

「いやらしい言葉で虐められたい」

「恥ずかしい事を命令されて、させられたい」

過去、セックスの際、常にそんな願望が心の中を渦巻いていた。

悠美もそうなのだ。

「良いわ。お風呂に行きましょう」

立ち上がって浴室に向かおうとした私に、悠美がすがり付いて来た。

「ああ、ゆ、優香さんっ、わ、私ばっかりイッてっ、は、恥ずかしいっ、ゆ、優香さんもっ」

悠美が美貌を恥じらいに染めて、訴えた。

「私は、後で良いわ。さっきも言ったわよ。貴方が、もう許してって泣き叫ぶくらいイカせてあげるわ。私はその後で、良いわ。それに私がどうしたらイクか、あなたは未だ知らない」

《そうよ。悠美。私は貴方が想像した事もない方法でイクのよ。でも、それを今夜、これから教えてあげる。貴方にもしてあげる》

私は、何故か悠美をこれから虐めるのに、自分で自分を虐めるような自虐的な感覚を覚えた。

悠美のつんと上向いた乳首を捻り上げて、彼女の開いた唇にキスをしてから、足元の不確かな悠美を抱きかかえるようにして、浴室に入った。

 

「浴槽の縁に片脚を上げて、おま○こが私から良く見えるように立ちなさい」

「ああ、は、はいっ、は、恥ずかしいっ」

悠美が私の指示に従い、しかし、それだけで美貌に妖しげな被虐的な官能の色を浮かべ、そして明らかに興奮していた。

《やっぱりこの子はマゾだわ。嬉しい。私と同じ》

「そのままの格好でおしっこしなさい。自分の指でおま○この襞を開いてね」

「ああ、そ、そんなっ、は、恥ずかしいっ、で、出来ませんっ」

悠美がこの部屋に訪れてから数時間、一度もトイレを遣ってないし、シェリー酒を?んだせいで、相当溜まっているはずだったし、私自身も、我慢の限界近くまで来ていた。

「あら、さっき、私の言う事なら何でもして、それで感じる女になりたいって言ったのは誰かしら?早くしなさい。私だってしたいんだから」

私は彼女の大きく開いた太腿の間にしゃがみ込み、新たに滴らせた粘り気のある愛液に潤む女陰の襞をなぞり上げ、膣粘膜に指を挿入してゆっくりと抽送し始めた。

悠美が私の命令通り、震える指で自ら女陰の襞を拡げて、私の視線に晒した。

「ああっ、ゆ、優香さんっ、お、おま○こっ、ま、また感じて来ちゃうっ。お、おしっこっ、で、出ますっ、で、出ちゃうっ、ああ、ゆ、優香さんにっ、か、掛かっちゃうっ」

悠美の尿道がひくっと震えてわずかに開き、わずかばかりの迸りが走って私の乳房に飛んだ。

私の乳首がぞっとするような快感で、一気に勃起した。

「良いの。遠慮なしにしなさい。思いっきり出すの。命令よ」

「ああっ、は、はいっ、ゆ、優香さんっ、ゆ、悠美の事っ、き、嫌いにならないでっ。ああっ、で、出るっ、で、出ちゃうっ。い、いやーっ」

悠美はしなやかな美しい裸身を震わせてうわ言のようにつぶやくと、いきなり仰け反って叫んだ。

その瞬間、悠美の尿孔が大きく開き、夥しい尿液が激しく噴出し、私の乳房を叩いた。

「は、恥ずかしいっ、こ、こんなのっ、ああ、ま、未だ出るっ、い、一杯っ、ああ、ゆ、優香さんのっ、お、おっぱいにっ、わ、私のおしっこがっ」

激しい官能に美貌を歪め、しかしそれでも悠美は眼を閉じる事無く、自分の尿孔から噴出す尿液が私の乳房を叩き、腹部を伝って恥毛の叢を濡らし、床に流れ落ちるのを、見つめていた。

悠美の膣粘膜が急激に収縮弛緩を繰り返し、私の二本の指を締め付ける。

《やっぱり感じてるんだわ。おしっこさせられて、私にかけて。それを私に見られて》

「何て子なの?私のおっぱいにおしっこかけて、見られて、それを見て悦んでるなんて」

 私は空いている手で悠美の乳房をわし掴みに揉み立て、捻り上げなから、挿入している二本の指を激しくしゃくり、抽送した。

「い、いやーっ、す、すごいっ、イ、イッちゃうっ。ゆ、優香さんっ、だ、だめっ」

未だ放尿を続けている悠美が裸身を激しく硬直させて仰け反り、叫んだ。

「何がだめなの?悠美は今何をして、どうなってるの?言いなさい」

「ああ、ゆ、悠美は、お、おしっこしてっ、ゆ、優香さんのおっぱいにかけてっ、それを優香さんに見られて、す、すごく感じてっ。な、なのに、ゆ、優香さんにっ、お、おま○こっ、ゆ、指でぐちゃぐちゃされてっ。ああっ、イ、イキますっ。す、すごいっ、い、良いのっ。イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

 悠美の裸身が激しく痙攣し、尿液とも愛液ともつかない液体が、再び尿孔から間欠泉のように何度も噴き出し、悠美は意識を失いそうになった。

 私は膣粘膜に指をめり込ませたまま慌てて立ち上がり、片手で悠美の上半身を抱いて支えた。

 「ゆ、優香さんっ、わ、私っ、い、いやらしいっ、す、すごいのっ、こ、こんな事で感じてっ、イ、イッちゃうなんて」

 悠美は朦朧としてうわ言のように呟いた。

 私は熱い喘ぎを吐き出す悠美の半開きの唇を貪るようにキスを繰り返した。

 「悠美。何ていやらしくて、素敵な子なの?私、貴方に夢中になりそう」

 「ああ、ゆ、優香さんっ、う、嬉しいっ、わ、私、優香さんの言う事なら何でもします」

 悠美は上半身を私に預けたままでうっとりとした表情を見せ、膣粘膜で私の指を締め付けた。

 「じゃあ、次は、うんちして見せて」

 「ああ、そ、そんな、で、出来ない。は、恥ずかしいっ」

 「“アナル エクスタシー”を読んで、私のファンになったんでしょう?だったら、解るはずよ?私が何を望んでるか」

 悠美はわずかに裸身を硬直させ、恥ずかしさを湛えた表情も口調も変えないままで、小さく呻いた。

 《この子は次に何を要求されるか、想像してたんだわ。次はうんちさせられるって。私の小説を読んで私に逢いに来たこの子なら。そしてそれを見られたがってる》

 「このまま便座の上に上がってしゃがむのよ。良い子ね」

 悠美は私の指を膣粘膜で咥えたまま、後ずさりして、便座の上に脚を置いてしゃがんだ。

 驚いた事に、悠美は言葉では拒絶しても、肉体は拒絶の素振りも見せなかった。

 人間として最低の恥ずべき行為を、私の視線の先に曝すと言うのに。

 「悠美。貴方、今まで誰かにうんちするの、見せた事あるのね?」

 驚いた事に、私は嫉妬していた。

 悠美が、私と知り合う前、どんな人生を送り、どんなセックスを経験しようと、私が関知する事ではなかったし、それに対して、嫉妬するのは無意味であった。

 しかし、私は自分でも意外な事に、そんな無意味な嫉妬を覚えていた。

 私は、嫉妬を覚えた事で、自身がいかに悠美を愛し始めているかを思い知っていた。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、は、恥ずかしいっ。で、でもっ、ゆ、優香さんにっ、き、嫌われたくないからっ、し、しますっ」

 悠美は便座にしゃがんだまま、火を吐く様に喘いで裸身を捩った。

 しかし悠美は、誰かに排泄を見せたことがあるのかという、私の質問の核心には応えなかった。

 これ以上問い質して興醒めになる事もない。

 恐らくあるのだろう。

 私同様に。

 排泄を第三者に見せる事等、あり得ないと、私は想う。

 人間として最も恥ずべき行為を見せると言うのは、見せても相手から嫌われない、見られても相手を嫌わない、という相互の信頼関係がなければ、出来ない事なのだ。

 かつての恋人?

 そして、それはもしかしたら、女性?

 悠美が私の小説を読んで虜になり、私に接近する事を企てた事から判断すると、私の推測は外れてはいないだろう。

 私は嫉妬心の延長で、悠美に対して加虐的な感情を覚えていた。

 「そうなの。私に嫌われたくないから、仕方なしに、いやいやうんちするのね?」

 「ああ、い、虐めないでっ。わ、私っ、ほ、本当は、ゆ、優香さんに見られたいっ」

 悠美がそう告白したとたん、膣粘膜の奥底から新たな熱い滴りを溢れさせ、私の指を濡らして、きつく締め付けた。

 「私に、悠美が何をする処を見られたいの?私に見られたらどうなるの?」

 私が完全に悠美の支配者となり、悠美が完全に私の奴隷となる一瞬だった。

 「ああ、ゆ。優香さんっ、ゆ、悠美は、今から、ゆ、優香さんに、う、うんちするのを見られて、うんちしながら、か、感じてっ、ゆ、優香さんに、お、おま○こ擦られて、イ、イクの」

 「あら、そうなの?悠美は、うんちするのを、私に見られたいのね?本当にいやらしい子なのね?悠美は。良いわ。見てあげる。悠美がどんなうんちして、どんなに感じるのか」

 私はもう一度、悠美の膣粘膜に収まったままの二本の指をゆっくりしゃくり始めた。

 「ああ、ゆ、悠美の、お、おま○こが、ゆ、優香さんの指のっ、う、動きに併せて、う、動いてるっ。ゆ、悠美って、や、やっぱりいやらしい子なの?」

 裸身を捩り、官能に潤む瞳に涙を滲ませながら喘ぐ悠美の訴えを耳にして、余りの愛らしさに、許してやろうかとも一瞬感じたが、私の中の加虐的なもう一人の優香が嘲笑った。

 《悠美は、うんちしたがってるのよ。私に見られたがってるの。この子は変態なのよ》

 もう一人の私が反論した。

 《悠美にうんちさせて感じさせようとしてる私も変態だわ。私だってうんちするのを誰かに見られて感じる変態だわ》

 私は、その自問自答の中で、もっと攻撃的になっていた。

 「そうよ。悠美って、可愛らしい顔して、うんちなんてしませんって上品な可愛い顔してるのに、おま○こやお尻の孔の周りに、いやらしい毛がびっしょり生えてるわ。こんな生え方をする女は変態の素質があるのよ」

 私はうそぶいたが、私自身もそうだった。

 「ああ。ゆ、優香さんっ、い、虐めないでっ」

 悠美が自ら排泄行為にのめり込もうと眼を閉じ、下腹部に力を込め始めた。

 「そうだわ。悠美。私してあげない事にする。貴方自分でうんちしながらオナニーしてイキなさい。その方が素敵だわ」

 「ああ、そ、そんな、ひ、ひどいっ、い、いやらしい事させるんですか?」

「した事あるくせに。そうでしょう?うんちしながらオナニーした事あるんでしょう?」

 私は愛液に塗れた指を悠美の膣粘膜から引き上げ、恥じらいを訴える悠美の唇に触れさせ、その上からキスを見舞い、そのまま指に絡み付いて滴る愛液をしゃぶりながら悠美の口の中にも舌を挿入して舐め上げた。

 私の意図を理解した悠美も、私の指をしゃぶり、自らが滴らせた愛液を舐め取り、私のキスに応じながら、右手を下腹部に降ろして行った。

 《こ、この子ったら、もうその気になってる?》

 キスをしながら、早くも悠美はいきみ始めていた。

 私は悠美の唇から唇を離し、悠美の足元にしゃがんだ。

 「あら。もういやらしいお尻の孔が開き掛けて、茶色の塊が覗いてるわ」

 「ああ、は、恥ずかしい、ゆ、優香さんっ、み、見ないでっ」

 悠美が火を吐くように喘いでしなやかな裸身を捩りながらも、私が見易いように、両膝を限界かと思えるほど大きく拡げ、女陰の襞を擦り上げ、クリトリスを揉み込み、ついには二本の指を膣粘膜に挿入して、しゃくり始めた。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、こ、こんないやらしい悠美を、き、嫌いにならないでっ」

 「どんないやらしい子なの?悠美は?」

 浴室内に、悠美が溢れさせる愛液の濁音が、悠美が指をしゃくるたびに収縮弛緩を繰り返す膣粘膜から響きを上げた。

 「ああ、ゆ、悠美は、うんちしながら自分でおま○こ、ゆ、指で擦って、そ、それを優香さんに見られてっ、か、感じてるんですっ」

 悠美は官能に歪む美貌を真っ赤にして喘ぎながら、いきみ続けた。

 何度か、排泄に伴う破裂音が響いた。

 そしてびっしり生え揃った恥毛の中心で肛門の窄まりがさらに盛り上がって拡がり、茶褐色の塊が抜け出て、便器の水溜りの中に音を立てて落下した。

 「い、いやーっ、み、見ないでっ、は、恥ずかしいっ。ああ、き、気持ち良いっ、ゆ、優香さんっ、ゆ、悠美、イ、イッちゃうっ。ああ、また出るっ。イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

 悠美が、肛門からさらに巨大な塊を落下させ、激しく指を抽送しながら、夥しい愛液を噴出させ、エクスタシーの波に飲まれて激しく痙攣する裸身を捩った。

 膣粘膜に挿入した指を強く抽送する掌に、間欠泉のように噴出した大量の愛液が何度も激しく飛沫く。

 私はさっきのように、悠美の噴出した大量の愛液を口で受け止めて立ち上がり、火を吐くように熱く喘ぐ悠美の唇を塞いで愛液を流し込み、二人で分け合うように啜り飲み込み、永いキスを交わした。

 「ゆ、悠美。み、見てるのよ。私がどんなに、い、いやらしい女か。わ、私も貴方と同じ女よ」

 私の媚肉の奥底では、久し振りに大きなエクスタシーの波が、既に堰を切らんばかりに大きく揺らいでいた。

 《すぐに、イ、イッちゃうわ》

 私は悠美を立ち上がらせて便器の縁に立ってしゃがみ、片手で乳房を揉み立て、クリトリスを捏ね上げ、挿入した二本の指で膣粘膜を激しく擦り立て、二つの排泄器官を一気に開放した。

 二種類の奇妙な破裂音と淫猥な排泄音、私の熱い喘ぎが一気に浴室に響く。

 「ああっ、お、おしっこっ。う、うんちもっ、で、出るわっ、み、見てっ、ゆ、悠美っ。わ、私もっ、う、うんちするのを、あ、貴方に見られてっ、感じてっ、オ、オナニーしてっ、イ、イクのっ。い、いやらしい女なのっ。ああ、お、おま○こっ、い、良いっ。イ、イクわっ、み、見ててっ。い、いやらしい私をっ」

 元より愛らしい悠美のこの上なく淫猥な痴態を目前にして、高まり過ぎていた私は、それだけで眼も眩むようなエクスタシーの大波に?まれ、裸身を激しく痙攣させ、硬直した。

 尿道と肛門が一気に開き、溜まっていた夥しい尿液と大量の大便が排出した。

 自ら激しく膣粘膜を擦り上げる。

悠美が大きく拡げた私の両膝の間に美貌をくっつけるようにして、私のこの上ない恥ずべき光景を食い入るように覗き込んだ。

 噴出した尿液が私の掌で飛沫き、悠美の顔から乳房辺りに降り注ぐ。

 悠美は全く気にもせずに、眼を細めるだけで美貌を背けもせずに、私の痴戯に見入った。

 「ゆ、悠美、み、見てっ。わ、私もっ、ゆ、悠美に、う、うんちするのっ、み、見られて感じてっ。す、すごいっ、イ、イッちゃうっ。ああ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

 尿液が収まると、今度は夥しい愛液が何度も何度も間欠泉のように噴出する。

 悠美は私がしたように、私の手や太腿に飛沫いて降り注ぐ愛液を舐め取り、?み込んでいる。

 「ああ、ゆ、悠美っ、う、嬉しいっ、ゆ、悠美が私の愛液を?んでっ。ああ、ま、未だイクわっ。こ、こんなの初めてっ。イ、イクーッ、イクーッ、イクーッ」

過去、女性とこうした錯乱の性戯をした事がなかった。

 まして悠美は恐らく町を歩けば誰もが振り返るような、清楚で上品で美しい美少女であった。

そんな彼女が、私と全く同じ、被虐的な性癖を持ち、さらにアナル嗜好さえあったのだ。

 私はそんな悠美との出会いに、そしていきなり悠美と強烈な痴戯にのめり込める事に対して、深い悦びを抱き、眼も眩むような快感を覚えていた。

 何度エクスタシーの波に飲まれたか知れなかった。

 私が裸身を痙攣させてエクスタシーに?まれる度に、夥しい愛液が止む事無く噴出し、悠美の貌から乳房に降り注ぎ、悠美の裸身はまるでお湯を被った様に濡れ切っていた。

 私はやっとの事で満足すると、便器から降りて悠美を抱いた。

 悠美はやはり私を真似て、私の愛液を口に含んでいた。

 私は悠美の唇を舌でこじ開け、悠美の口の中に溜まっている愛液を、やはり分け合うようにして?んだ。

 「お尻の中を綺麗にしようね?」

 私は悠美とキスを繰り返しながら、シャワーを取ってノズルを外し、背後から悠美の肛門を指で探り、シャワーのホースを慎重に忍び込ませた。

 「ああ、か、浣腸っ?す、するんですかっ?は、恥ずかしい」

 悠美は少し驚いた表情を見せ、恥じらいを口にしたが、肉体は拒絶しなかった。

 浣腸された経験もあるのだろう。

 悠美が恥ずかしそうに喘ぐと、私の肩に美貌を埋めた。

 排泄を終えたばかりの肛門は柔らかく解れていて、排泄物の名残が付着している窄まりはホースを簡単に咥え込んでいた。

 悠美を抱いたまま、蛇口を開いた。

 「ああっ、は、入って来たっ。こ、怖いっ、は、恥ずかしいっ」

 「良いのよ。ゆ、悠美。私も同じようにするから。心配しないでっ、い、一緒よ」

 「ああ、お、おなかが苦しいっ。で、出ちゃいそうですっ」

 もし悠美が初心者なら恐怖や嫌悪を感じても不思議ではない。

無理をして嫌悪感を覚えさせる事もない。

 私はすぐに蛇口を締め、シャワーのホースを悠美に手渡した。 

「私にも浣腸して」

 裸身を折り曲げて尻肉を悠美に向かって突き出し、脚を拡げる。

 排泄を終えたばかりの柔らかく解れ切った肛門が、悠美の視線に犯され、肛孔に付着しているであろう排泄物の名残も悠美の視線に曝される。

 悠美は粗い息遣いを繰り返しながら、震える手で私の肛門にホースの先を宛がい、力を込めて潜らせて来て、そして蛇口を捻った。

 「ああ、悠美っ、う、嬉しいわっ。貴方に、か、浣腸されるなんてっ。ま、未だよっ、い、一杯入れてっ」

 自らの手以外で浣腸されるなど、久し振りの事だった。

 激しい被虐的な官能が私を震わせる。

 「ああ、ゆ、悠美っ、も、もうだめっ。と、止めてっ」

 悠美が慌てて蛇口を捻った。

 私はホースを元に戻すと、悠美を抱いて向かい合い、浴槽の縁に片脚を上げて恥部を開き、悠美にも同様にさせてから、片手で自らクリトリスを揉んでオナニーしながら、お互いの膣孔に挿入した指で、膣粘膜をしゃくり、抽送し合った。

 「ああっ。ゆ、優香さんっ、す、すごいっ、か、感じるっ。い、良いのっ、こ、こんなのって、す、すごいっ」

 「わ、私もよっ。ゆ、悠美っ、も、もっときつくっ、お、おま○この中っ、こ、擦ってっ。ま、未だっ、う、うんちっ、出しちゃだめよっ。イ、イク時にっ、お、思いっ切り出すのよっ。ああっ、ゆ、悠美っ、わ、私っ、も、もうイキそうだわっ」

 「ま、待ってっ、ゆ、優香さんっ、い、一緒にイキたいっ。も、もうちょっとっ。ああっ、す、すごいっ。イ、イクわっ。イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

 「イ、イクイクイクッ、イクーッ」

 二人の恥部から強烈な破裂音が何度も長く響き、愛液と排泄液が同時に噴出した。

 私は両手の動きを止めないまま、悠美の恥態を激しいエクスタシーに眩む眼で見つめた。

 自分以外の排泄を見るのは、悠美が初めてだった。

 

私はかつて恋人でもない、名も知らぬ行きずりの男性と一夜を共にし、わずか一晩でこの変態的で被虐的な性癖を芽生えさせられた。

浴室の鏡に向かって尻肉を突き出して脚を拡げたまま排泄して、顔を背けることも眼を閉じる事も許されずに鏡に映して見る事を強要され、自らの手で浣腸させられ、排泄する痴戯も、そして排泄しながら女性器と肛門でオナニーして、エクスタシーを迎える事さえ、同様にさせられ、その性癖を肉体に刻み込まれた。

その後、朝まで何度も手と口と勃起で肛門を愛撫され、私は完全に肛門で快感を覚える女に仕上げられていた。

その時も、それ以来も、その事に関して、後悔する事は一度もなかった。

 

後悔するどころではなかった。

その強烈な体験があったからこそ、私は“アナル エクスタシー”を書き、それを悠美が読んだ事によって、逆に、今こうして、美しい悠美が私と同じ性癖を持ち、この異常な性愛の行為を共にし、快楽を共有する事が出来るようになったのだから。

今生まれて初めて自分以外の女性の排泄を目の当たりにして、強烈な快感を覚え、エクスタシーに?まれた。

 悠美は余りの快感に目を閉じて火を吐くように熱く喘ぎながら、激しくクリトリスを擦り上げ、私の膣粘膜をしゃくり続けていた。

 「ゆ、悠美っ。か、可愛いわっ、な、なんて素敵な子なのっ。あ、愛してるわっ」

 私は悠美を抱き寄せ、貪るようなキスを繰り返した。

 二人の足許に未だ収まらない薄茶色の排泄液が二つの肛門から噴出して何度も飛沫いた。

 

浴室を綺麗にしてから、互いの裸身を洗い合い、ベッドに戻る。

 久し振りに満喫した、自分以外との痴戯で、私はひどく安らいでいた。

 悠美も満足したのか、先程の歪んだ官能の色が消え失せ、穏やかな美貌を取り戻していた。

 ベッドで抱き合い、じゃれ合うようなキスを繰り返す。

 「ねえ、悠美。貴方が嫌じゃなかったら、ここで一緒に暮らさない?」

 「えっ?い、良いんですか?」

 悠美の表情が輝いた。

 「勿論。独りでは寂しいわ。貴方とひと時も離れたくないの。何時も一緒にいて、色んな事をして愉しみたいの」

 「ああ、優香さん。嬉しい」

 悠美が私にしがみ付いて私の乳房に美貌を埋めた。

 「貴方、『家がなくなっちゃった』って言ってたでしょう?事情は言いたくなければ言う必要もないわ。ここには大抵の物は揃ってるはずだから、貴方の身の回りの物だけ持っていらっしゃい。それと私は小説を書いて、貴方は学校の勉強があるし、それをお互い邪魔しなければ何をしても良い事にしましょう。どんな時でも、欲しくなったら遠慮なしに求め合うのよ。貴方が私を欲しがる時、私はそれが悦びだし、私が貴方を求めて応じてくれたら、それも悦びになるし。貴方も同じでしょう?」

 「ああ、そんな関係を、私、ずっと、誰かに求めてたの。ゆ、優香さんの小説読んで、こ、興奮してっ、ゆ、優香さんに逢いたいっ。優香さんに逢えるだけでも良いって、想ってたのに。抱いてもらって、愛してもらって、イ、イカせてもらって、わ、私がっ、し、したかった事、さ、させてくれてっ、ああ、嬉しい」

 悠美が私の片方の乳首を指で摘んで転がし、もう片方を吸い立て、舐め上げた。

 悠美は多くを語ろうとはしないが、私よりも若いにも拘わらず、それなりの経験をしたからこそ、私と同じ性癖を持つ様になったであろうし、傷付いた事もあったに違いない。

 「ああ、悠美、な、何をしたかったのっ?」

 私も悠美の下腹部に手を伸ばして、悠美の女性器と肛門を指で探った。

 「わ、私、ず、ずっとっ、し、したかったのっ、お、おしっこやっ、う、うんちっ、み、見せっこしたり、オ、オナニーするのもっ、イ、イクのをっ、み、見せっこしたりっ」

「ああ、悠美っ。わ、私もよっ。そ、それも男性じゃなくて、あ、貴方みたいな可愛い素敵な女性と。だ、だから、きょ、今日から書き始めた、あ、新しく連載する小説ね、私と悠美との話にしたの。昨日貴方に逢って、どうしてか、貴方とこんな関係になるような予感がしたの」

 私は裸身を入れ替えて、逆向きの横抱きになり、片膝を立てて秘部を晒し、顔を埋めて口と両手で互いの女性器と肛門を愛撫し合う。

 「わ、私っ?私と優香さんっ?ああ、そ、そんなっ、ゆ、優香さんっ、う、嬉しいっ」

 先程の浴室での激しい愛撫ではなく、穏やかな快感が湧き上がる。

 「ああ、優香さん。気持ち良い。好き。優香さんが大好き」

 「私もよ。悠美が大好き。こんな気持ち生まれて初めてだわ」

 清純で愛らしい悠美と、性癖が同じで、お互いに受け容れ合えた事がこの上ない悦びだった。

 悠美のクリトリスが私の指先で、舌先で勃起し、膣奥から新たに滴った愛液が私の口の中に拡がり、女陰の襞が私の舌先でうねって指を咥え込み、肛門が妖しく解れて指を奥まで引きずり込もうとする、淫靡な光景が私の目の前にあった。

 生まれて初めてじっくり観察する私以外の恥部、さっきまで激しい性欲に追い立てられて夢中だったが、今は穏やかに眺めていられる。

 永遠にこのままでいたいと感じる程、悠美と悠美の秘部が愛おしかった。

 私のクリトリスと女陰の襞に悠美の舌と唇と指が交互に何度も触れ、膣粘膜に指が潜り込んでしゃくり、肛門の窄まりを圧し拡げて指が奥まで送り込まれ、ほんの少しの間内部でうごめいてから、ゆっくりと引き上げ、それを何度も繰り返す。

 穏やかな官能の火が媚肉の奥底で燃え上がり、エクスタシーの波が立ち上がって揺らぐ。

 二人の秘部から、互いの喘ぎと呻きと、淫靡な濁音が交錯する。

強烈ではないものの、私も悠美も何度もエクスタシーの波に飲まれて裸身を痙攣させ、悦びの叫びを上げる。

 ふと気付くと、カーテンの隙間から朝陽が挿し込んで、二人の裸身を照らしていた。

 

そうして私達は、一緒に暮らす事になった。

私は、半年前にOL生活を辞めて、小説を書いて暮らすようになっていた。

“アナル エクスタシー”の印税や、今連載してもらっている小説の原稿料だけでは勿論生活出来なかったが、幸い無趣味で、ファッションなどにもさほど興味を持たなかったお陰で、10年間近いOL生活でも多少の貯えもあり、贅沢と浪費をしなければ、悠美と二人で三年くらいは生活出来たし、今連載中の小説も単行本での出版がほぼ決まっていた。

書き始めた悠美との実話に近い小説も、ヒットする予感はあった。

収入が少なくて貯えが底を突いたら、また働けば良い。

それよりこれから始まる悠美との素敵な日々を最優先したかった。

美術専門学校に通ってクロツキーを勉強しているという悠美は、毎朝ちゃんと学校に出掛けて授業を受けているようで、毎朝携帯で目覚ましをセットしていて、起きて出掛けた。

私は悠美と一緒に起きて、朝食を作って食べさせた。

勿論大層な物は作れなかったが、トーストを焼いて、ハムエッグや目玉焼きやスクランブルエッグを作って、トマト、玉ねぎ、キャベツ、キュウリをサイドサラダにして、紅茶やコーヒーを煎れてやったり、時にはご飯を炊いてお味噌汁を作ってやったりもした。

「私、優香さんが作る料理って、好きだわ。美味しいし」

料理の勉強をした経験はなかったが、思いつくままに作って、それを悠美が悦んで食べてくれるのが何よりも嬉しかった。

実際、料理なんて、どんなに名の知れた料理人が作っても、薄味が好きな人に濃い味付けの料理は美味しくないであろうし、どんなに見事に作っても食材の中に嫌いな物が入っていたら、美味しいとは想わないのだ。

それはセックスも同様で、下手でも愛情が伝われば悦びに変わるし、どんなにセックスの経験が豊富なテクニシャンでも、嫌いなタイプの相手だったら悦びは半減するだろう。

食欲と性欲は共通するのだろうか、食事の好みも私と悠美は、まるで生まれた時から同じ食生活をしたかのように、似通っていた。

悠美が出掛ける時にキスを交わし、そのまま燃え上がった性欲に任せて、玄関先で愛し合った事もあったが、「私の仕事と悠美の勉強の邪魔をしない」と約束してはいたものの、我慢出来ないものは、やはり我慢出来なかった。

挙句の果てに、私が悠美に「今日は学校に行かないで」とねだったり、悠美が「今日は学校に行くの止める」と言い出して、夕暮れまでベッドで愛し合った事も何度かあった。

 悠美は何日かに分けて、美術学校の教科書や専門書、デザインブック、化粧品や洋服、音楽CD、本などを紙袋に詰めて持ち込んだが、彼女の正体を知らしめるものはほとんどなかった。

 悠美は、他愛もない事以外、自分の事を余り語らなかった。

 もっとも悠美が私と出遭う前に、どんな家庭環境で、どんな人生を送って、どんな人間関係を築いて、どんなセックスを体験して、などという事を詮索するつもりはなかった。

 悠美のそうした過去の全てが、私と出遭わせたのだから、それで充分だったのだ。

 私にとって大切なのは、悠美と出遭え、悠美と性癖が同じである事が解り、いや、性癖が同じであったから、悠美と出遭えたのだろうが、悠美と同じ部屋で一緒に暮らし、何時でも悠美と求め、求められ、愛を交わし、セックスを愉しめるようになった現在と、これからもずっと、今日と同じ幸せな日々が明日も続く未来だった。

 どうやってお互いを悦ばせようか、どうやって虐めて興奮させてやろうか、私は執筆している時、悠美は勉強している時以外は、その事だけを考えて過ごすようになった。

 ふと知った、インターネットのファイル共有ソフトをインストールして、様々な映像や動画をダウンロードして、一緒に観て愉しみ、興奮してそのままセックスするようにもなっていた。

 

 ある日、ダウンロードした短い映像を観て、二人共息を呑んだ。

 それは、男性の拳を女性の膣と肛門に挿入する映像だった。

 「ああ、な、何て事っ。こんなっ」

 「す、すごいわっ。こ、こんな事するなんて」

 私達はどんなに愛撫で柔らかく解れ切ってさえ、せいぜい、膣にも肛門にも三本、根元まで指を挿入するのが精一杯だった。

それでも強烈な拡張感を覚えて激しく興奮し、エクスタシーの波に?まれるのだ。

その女性が特殊な能力を持っているとしか思えなかったが、サブタイトルに「フィスト」、「FIST」と言う言葉があったので、それで新たに検索してみた。

無数の項目が表示され、幾つかの動画をダウンロードしてみる。

ほとんど外国の映像だったが、やはり同様だった。

女性が膣や肛門に手首まで挿入して、エクスタシーに?まれるシーンばかりだった。

すごいのになると、膣と肛門両方に手首を咥えている女性もいたのだ。

「ねえ、ゆ、悠美。私、貴方をあんなふうにしてみたい。私もされてみたい」

私は、抱き合って映像を見つめていた悠美に問い掛けた。

悠美もひどく興奮して、返事が掠れていた。

「ああ、わ、私も、あんなに出来るのなら、ど、どんなに感じるか、試してみたいわ」

映像の中の女性のほとんどは男性の手首を挿入してしたが、女性同士が互いの膣孔や肛孔に手首を挿入している映像もあったので、それを参考に二人で試してみる事になった。

先ず悠美の女性器から試す事にして、悠美の太腿を拡げて秘部を曝す。

興奮して夥しく滴らせた愛液で女陰も肛門の窄まりも、濡れそぼって光っている。

指三本までは、簡単に根元まで咥え込む。

傷つけたら元も子もない。

ゆっくりゆっくり抽送しながら、指を開くようにもしてみる。

悠美の膣孔が柔らかく解れて来て、私は小指も添えてみた。

「ああ、ゆ、優香さんっ、き、きついけど、か、感じるわっ。すごく良いの」

裸身をくねらせ、清楚な美貌を官能に歪めて、悠美が滴らせる白濁した愛液が私の手首まで流れる。

小指まで根元まで挿るようになり、さらに膣孔が柔らかく開いたような感触を覚えた私は、少し挿入を深くしてみる。

「ゆ、悠美?大丈夫?い、痛かったら、言って。すぐ止めるから」

「ああ、き、きついけど、大丈夫だと想うわっ。ひ、拡がってるの、判る。か、感じるわっ」

悠美は私の手が動き易いように、一層脚を拡げて、下腹部の力を抜いた。

四本の指を丸めるようにして抽送する度、悠美の女性器が、愛液の淫猥な濁音を発した。

四本の指の付け根の関節まで潜り込むようになった。

親指を添えてみる。

「ああ、ゆ、優香さんっ。む、無理っ。き、きついっ」

 悠美が裸身を捩って苦痛を訴え、私は慌てて指を引き揚げた。

 「きついけど、何となく、挿りそうな気がしないでもないわ」

 悠美が、官能に潤む瞳で私を見つめた。

 「でも、感じるけど、挿るかどうかが気になって、イクどころじゃないわ」

 悠美は恥ずかしそうに微笑んだ。

 「わ、私に、してみて」

 「うん。ああ、い、いやらしいっ、ゆ、優香さんっ、す、すごいっ、い、いやらしい液で、お、おま○こもお尻の孔もぬるぬるよ」

 最近、悠美が私を真似て、言葉で私を虐めるようになった。

 それは、私にとっても、勿論悠美にとっても、恥戯を一層充実させ、心身ともに高めるためには歓迎すべき事ではあった。

 裸身を入れ替えて秘部を曝すと、悠美はいきなり三本の指を挿入して来た。

 「だ、だって、こ、こんなの初めてだし、悠美が感じてるのを観ると、わ、私も感じて」

 悠美が指を三本の指を根元まで挿入して、抽送し始めた。

 「ゆ、優香さんは、私より大人で経験も多いし、少し体格が良くて、私の手が優香さんのより小さいから、挿るかも」

 悠美が小指を添えて来て、指を丸めて付け根の関節まで挿入し始めた。

 「ああ、す、すごいわっ。お、おま○こが拡がって、ゆ、悠美の指の関節まで深く挿って来るのが判るわっ、い、良いっ、か、感じるっ」

 強烈な拡張感が膣孔を襲ったが、未だ痛くはない。

 「ゆ、悠美っ、お、親指も添えてみてっ」

 悠美の親指が添えられた。

 「ああっ、き、きついっ。す、すごいっ、ひ、拡がってるわっ」

 親指の根元が最大の難関になるはずだ。

 「ゆ、優香さんのっ、お、おま○こっ、す、すごいっ。私の手を咥えて拡がってるっ」

 激しい快感に霞む眼で悠美を観ると、悠美は何かに取り付かれたように瞳を見開き、必死で指を抽送していた。

 「も、もう少しで挿るわ。この親指の付け根がっ」

 「ああっ、い、痛いっ」

 激しい拡張感に伴って、痛みが走った。

 悠美が慌てて指を引き揚げた。

 「ゆ、優香さんっ、も、もう少しで挿るところだったわよっ」

 悠美が私に抱き付いてキスを求めた。

 二人の右手が、手首まで互いの愛液で塗れ光っている。

 それを交互に舐め合い、キスを愉しんだ後、悠美を浴室に誘った。

 「私、優香さんほどじゃないけど、そんなに無理そうじゃないと想うわ。ねえ、何度か試してみましょう?」

 「そうね。出来るわよ。きっと。私ぞくぞくするわ。悠美のおま○ことお尻の孔が私の手首を咥えて、悠美を悶え狂わせるの。興奮するわ」

 「私だって、優香さんのおま○ことお尻の孔、めちゃくちゃにしてやるんだ」

 私達は肛門で痴戯をする前の儀式である、排泄と浣腸排泄を互いに見せ合う。

 私も悠美も、少しは慣れては来たものの、人間として最低の恥を曝す事に、恥じらいを隠しきれなかった。

 それでも、その事によってその後の互いの痴戯による官能が一層強烈なものになる事を、二人共心身ともに充分理解していた。

  

フィストの訓練を始めてから四日経った。

 指を可能な限り細く丸めたり、下腹部の力を抜いたり、抽送に併せて呼吸をしたり、少しずつコツも飲み込めて来て、そろそろという、予感はあった。

 先にフィストが出来たのは、悠美の方だった。

 「い、いやーっ。す、すごいっ、こ、こんなのっ、ああ、き、きついっ、か、感じるっ。し、死んじゃうっ。く、狂っちゃうっ、イ、イクイクイクーッ、イクーッ」

 私の手が、手首まで膣粘膜にめり込んだとたん、悠美はエクスタシーに絶叫した。

 激しく裸身を痙攣させて火を吐くように喘ぐ悠美の女性器の中に私の手首から先が咥え込まれている、その異様な光景に私はあっけに取られ、勿論悠美の女性器を気遣って、動かさずにただ見つめていた。

 それなのに悠美の膣粘膜が私の手首を膣粘膜で締め付けて、エクスタシーを貪ったのだ。

 「こ、こんなのっ、し、信じられないっ」

 私は生まれて初めて目の当たりにする淫猥な光景を、ある種の感動を以て見つめていた。

 「ああ、わ、私のおま○こが、ゆ、優香さんの手首を咥えて、す、すごいっ」

 悠美が激しい快感に歪む美貌を傾げて、自分の女性器が私の手首を咥えている光景を官能に霞む潤んだ瞳で見つめ、激しく喘いだ。

 「ゆ、優香さんの、お、おま○こにも、私の手を、い、挿れたい」

 私は悠美の女性器から愛液に塗れた手首を引き揚げて仰向けになり、悠美の愛撫を心身を震わせて待った。

 悠美の指が三本、四本と増え、親指が添えられる。

 一番きつい親指の付け根の部分が入り込もうとする。

 私の手首を悠美の女性器に挿入した事で、コツが飲み込めた私は、自ら足の角度や、悠美の手首の受け容れる角度を調整して、秘部を突き出した。

 「ああっ、は、挿ったっ。す、すごいっ。イ、イクわっ。イクーッ、イクッ、イクーッ」

 私の媚肉奥底で、激しいエクスプロージョンが起こり、全身を痙攣させる。

 「こ、こんなのっ、は、初めてっ、す、すご過ぎるわっ。ま、またイクわっ。ああ、し、死んじゃうっ、イ、イクーッ。イクイクイクッ、イ、イクーッ」

 ふと眼を見開くと、悠美は異様に妖しく光る眼で、自分の手首を咥えている私の女性器を見つめながら、手首をゆっくり蠢かしていた。

 「ね、ねえ、ゆ、悠美っ、あ、貴方もっ、い、一緒にっ」

 同じ事が出来たのなら、一緒に愛撫し合いながら一緒に燃えたい。

 私は悠美を促して逆向きになり、愛液に塗れて妖しく蕩けて口を開いている悠美の女性器に指を挿入して増やして行った。

 一度手首まで咥え込んだ悠美の膣粘膜は、拳を抜いた直後は、洞らを開いたようになっていたが、少し形状を戻していて、私の手首の侵入に少し抵抗したが、すぐにあっけなく膣粘膜奥底まで咥え込んでいた。

 「ああ、な、何回もイッちゃうっ。こ、こんな、し、信じられないっ。す、すごいっ」

 「イ、イクわっ。ま、またっ、イ、イクーッ、イ、イッちゃうっ、イ、イクーッ」

 参考にした女性二人の痴戯の映像同様、私と悠美は片手で自らの乳房とクリトリスを愛撫しながら、夥しい愛液が間欠泉のように噴出す互いの女性器に拳を激しく抽送していた。

 

 「今度はお尻の孔よ」

 女性器で拳を受け容れられるようになってから毎日、毎晩、狂ったように痴戯に耽った数日後、私は悠美を浴室に誘った。

 何時ものようにオナニーしながら交互に排泄してエクスタシーを覚え、浣腸を施して同時に洗浄排泄しながら互いの女性器に拳を挿入して快感を貪り合う。

 リヴィングのソファーに悠美を横たえ、私は手首から先にたっぷりローションを塗した。

 「ああ、も、もう、感じちゃうっ」

 浣腸排泄で柔らかく解れた悠美の肛門の窄まりは、私の指を三本まで根元まで一気に咥え込み、きつく締め付けた。

 「何をされるか解ってるから、想像して感じてるのね?いやらしい子だわ。悠美は」

 「ああ、だ、だってっ、お、おま○こであんなに、死ぬほど感じるんだもの。お、お尻だって同じくらい、いいえ、もっと感じるかも知れない」

 指を抽送する度に、一層柔らかく解れた肛孔が、指の隙間から洩れる空気でおならのような音も伴って出る。

私は手首が乾かないように、何度もローションを塗し、開き切った悠美の肛孔にも垂らしながら、淫猥な行為を続けた。

 「ああっ、ゆ、優香さんっ、ゆ、悠美っ、お、お尻でっ、イ、イッちゃうっ。イ、イクーッ。イクッ、イクーッ。ああ、き、きついっ。で、でも感じるわっ、す、すごいっ」

 指を丸めて四本の根元まで挿入出来るようになった時、悠美が裸身を痙攣させてエクスタシーの波に?まれた。

 一瞬、弛緩した肛門の窄まりに親指まで挿りそうに感じた私は、片手の指でクリトリスを揉み込み、擦り上げ、親指を添えて小刻みに悠美の肛孔をこじ開けるように動かしながら、奥に潜り込ませた四本の指で腸粘膜を擦り立てた。

 「い、いやらしい悠美。ゆ、悠美のいやらしい、お、お尻の孔で、も、もう一度イクのよっ」

 私は悠美が、普通に愛撫されるより、言葉で虐められながら愛撫されるのを酷く好むようになったのを最近特に感じるようになっていた。

 「ゆ、優香さんっ、い、虐めないでっ、ああ、ゆ、悠美はいやらしい子なの。お尻でイクのが、お、おま○こでイクより、す、好きなのっ。ああっ、き、きついわっ。お、お尻っ、ひ、拡がって、す、すごいのっ」

 女性器の時と同様、親指の付け根の最も太い部分が潜れば、手首まで挿る。

 悠美の愛おしい肛門の窄まりは、後一息で私の手首を?み込む程、柔らかく解れ切り、洞らを開いて肛門粘膜の奥底まで垣間見えるようになっていた。

 「ああっ、ゆ、優香さんっ、ゆ、悠美っ、イ、イッちゃうっ。ま、またイクッ。ああ、す、すごいっ。イ、イクイクイクッ。イクーッ」

 悠美が痙攣する裸身を激しく仰け反らせてエクスタシーの大波に飲まれた瞬間、肛門粘膜の締め付けが緩んだ。

 私はその瞬間、軽く力を込めて拳を圧し込んだ。

 「い、いやーっ、す、すごいっ。ああ、は、挿ったの?」

 悠美の肛門の窄まりに私の手首から先がすっぽり消えていた。

 肛門に手首を挿入するのは、想像したよりも、困難ではなかった。

 女性器の輪郭のほとんどが軟骨で形成されているのに対して、肛門は全て筋肉で形成されているからだろうか、あるいは便秘の際、手首よりも太い便を排出した経験があったからだろうか、また、二人共膣粘膜であれ、フィストの挿入と受け容れに、ある程度のテクニックを取得したからだろうか、何れにせよ、肛門にお互いのフィストを受け容れるのに、二日と掛からなかったのである。

 言葉で表現するのは、簡単だが、その快感たるや、並みのセックスの比ではなかった。

 私は、恐らく悠美も、その強烈な悶え方と言葉での現し方で、生まれて初めて覚えるような、強烈なエクスタシーに飲まれて、失神していたのだ。

 愛する悠美が狂ったように裸身を悶えさせ、膣粘膜と肛門で私の拳を受け容れ、咥え込み、締め付け、エクスタシーの波に?まれて号泣する痴態を目の当たりにしながら、愛する悠美の両方の拳を、最高の性感帯である膣粘膜と、今や膣粘膜以上の性感帯になり得る存在になった肛門粘膜で受け入れ、抽送され、締め付け、激しいエクスタシーの大波に溺れながら、得られる激しい快感は、もうこの世でこれ以上の性の悦びはないのではないかと、不安に感じる程であったのだ。

 手首を挿入出来るようになった私達の膣粘膜と肛門粘膜は、スーパーで買う食材、キュウリやニンジン、ナス、挙句にはサツマイモや、ジャガイモ、ゴーヤやトウモロコシなど、拳よりも巨大な野菜やソーセージなども、食事に供する前に、私達の快楽の犠牲になる事も頻繁になっていた。

 しかしやはり、血の通った生身の手首の柔らかさ、微妙で自在な動きには敵うはずもなく、それらは単に食事の前の前戯でしかなく、やはり私達が失神して動けなくなる程の快感を与え、得られるのはやはり、互いに施し合うフィスト ファックが最高であった。

 「ねえ、わ、私達、これからどうなるのかしら?」

 夕食を終え、浴室で排泄し合い、浣腸し合った後、拳で膣粘膜と肛門粘膜でエクスタシーを貪り合って失神し、尚も互いの手首を肛門の窄まりで咥え込んだまま意識を取り戻して、そのままクリトリスを口で愛撫し合っている最中に、悠美が不安そうに言った。

 「こ、これから?って?」

 私は悠美の勃起したクリトリスを舌で弾き、唇を窄めて吸い立てながら尋ねた。

 「あ、あのね、ゆ、優香さんっ、お、怒らないで欲しいんだけれど、も、もし、もしよ、い、今はすごく満足してるけど、わ、私か優香さんが、このフィスト ファックでさえ、物足りなくなって、もっと強烈な刺激が欲しくなったら、どうなるのかな?って想ったの」

 それは私も、小説を書きながらふと脳裏の隅に浮かんでいた事だった。

 二人が性的に完全に充足してしまえば、二人はそれで幸せになりました、めでたし、めでたし、でストーリーは完結するが、私と悠美の人生はこれから半永久的に継続するのだ。

 悠美と知り合い、悠美とのセックスをほとんど実話に近い形で書き、願望通り反響も大きくて人気が出て来ている小説も完結してしまう。

それは許されない事であったし、もしかしたら、悠美との関係さえも終結し、悠美がこの部屋を出て行き、元の孤独な生活に戻る事さえ予感された。

 フィスト ファックの快感はこの世の物とは思えない程、強烈であったのだが、同時に恐怖さえ覚える程、その深淵の奥深さを感じさせるものでもあったのだ。

 しかし、それでもフィスト ファックの魅力は何物にも変え難い物だった。

 「物足りなくなったら」という私達の心配は杞憂に終わるように思える程、私達はその異常な快楽の虜になっていたからだ。

 私達は、毎晩のように、浴室で排泄し、浣腸で腸内を洗浄した後、ソファーで、ベッドで、或いは興奮を抑えきれないままに浴室で、浣腸の最中に互いの女性器に、そして肛門に拳を挿入して、強烈なエクスタシーを貪り合った。

 そして、未だ両方の拳を互いの女性器と肛門に、同時に挿入し合う事は出来なかったが、それも恐らく時間の問題で出来るようになり、それは、私と悠美が同時にエクスタシーの波に?まれる事を一層可能にし、二人の愛情をさらに深める結果になるであろうと想像出来た。

 

 ある夜、私が、出版社の打ち合わせが長引いて遅く帰宅した時、悠美は、私が帰宅が遅くなる時は何時もそうするように、マーラーの交響曲5番第4楽章「アダージェット」を聴きながら、オナニーしていた。

 それも普通のオナニーではなかった。

 ソファーの背凭れに顔を埋めて四つんばいになり、自らの拳を肛門の窄まりに埋め込んでいたのだ。

 「ああ、ゆ、悠美っ、な、何ていやらしい事してるの?この子はっ」

 「ゆ、優香さんっ、優香さんがもうすぐ帰って来るって想って、こんないやらしい悠美のオナニー、み、見てもらおうと想ったのっ。す、すごいのよっ。じ、自分の、お、お尻の孔にっ、じ、自分の拳を挿れるなんて、いやらし過ぎて、く、狂いそうよっ」

 悠美のその痴戯の余りの強烈な淫猥さに、私は息を?んだ。

 「ああ、ゆ、悠美ったらっ、な、何ていやらしい事、想い付くの?でも、良いわ。わ、私もしてみたい。でも、このまま見ててあげるから、そのままイキなさいっ」

 私は手首まで咥えこんで突き出された悠美の引き締まった尻肉を両手で割り開き、その異常なまでの淫猥な光景を眺めた。

 そのまま、勃起した乳首を捻り上げ、硬くしこったクリトリスを擦り上げると、妖しい官能が私の媚肉の奥底を一気に疼かせ、女陰の襞に溢れた愛液が太腿まで濡らした。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、み、見てるのねっ、ゆ、悠美が、いやらしいお尻の孔に、自分の拳を挿れてっ、オ、オナニーッ、し、してるのっ。ああ、すごいっ、い、いやらしいっ、か、感じるっ。こ、こんなのっ、す、すご過ぎるっ。ね、ねえっ、み、見ててっ、ゆ、悠美っ、イ、イクわっ、ゆ、優香さんにっ、み、見て欲しくて、し、したのよっ。ああ、す、すごいっ。イ、イクッ、イクーッ、イクイクイクーッ」

 悠美がかつてない程、しなやかな裸身を激しく痙攣させ、拳を激しく出し挿れさせて、エクスタシーの大波に?まれていた。

 悠美の尿孔から、夥しい愛液が間欠泉のように何度も噴出す。

 私はそれを口で受け止めて、飲み干し、尚も口で受け止め、拳を肛門から抜き出して、ソファーにぐったりと仰向けになった悠美の、激しく喘ぐ唇を塞いで流し込んだ。

 私はふと、悠美を狂喜させる、いや、私も勿論狂ったようにエクスタシーに?まれるであろう、ある痴戯を試そうと想い付いた。

 「悠美、もう一度、お尻に拳を挿れてオナニーしなさい」

 私は、未だにエクスタシーの名残に裸身を痙攣させ、形の良い乳房を荒い呼吸に起伏させて熱く喘ぐ悠美を促した。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、またしたらっ、わ、私っ、く、狂っちゃうっ」

 悠美が激しい官能に歪む美貌を私に向けて声を震わせながらも、さっきと同じように、ソファーの背凭れに顔を埋め、尻肉を突き出して拡げ、手首から指先までローションを塗して、肛門の窄まりに拳を挿入した。

 「ああ、い、良いっ。す、すごいのっ。こ、こんなっ、オ、オナニーッ、た、堪んないっ。か、感じるわっ」

 悠美の解れ切った肛門の窄まりは、あっと言う間に悠美の拳を咥え込み、拳の挿し入れに併せて、収縮拡張を繰り返して、淫猥な濁音を響かせ始めた。

 私は背後から覆い被さる様にして悠美の乳房を揉み立て、乳首を捻り上げ、クリトリスを擦り立てた。

 「ああっ、お、お尻に拳を挿れてっ、オ、オナニーしながら、お、おっぱいやっ、ク、クリトリスを弄られるのってっ、た、堪んないっ。イ、イキそうになっちゃうっ」

 悠美が、抽送している拳を咥えたままの尻肉を一層突き出して、快感を訴えた。

 「だ、だめっ、ま、まだイッちゃだめよっ」

 私は悠美の裸身の下に潜り込んでソファーの座席を枕にして仰向けになり、夥しく滴る粘り気のある愛液を塗した指を挿入して、膣粘膜を擦り、抽送し始めた。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、す、すごいっ、か、感じるっ」

 「も、もっとっ、きょ、強烈に感じさせてっ、あ、あげるっ」

 私は、膣粘膜を抽送している指を、三本、四本と増やして行った。

 「あ、ああっ、ゆ、優香さんっ、ゆ、悠美のっ、お、おま○こにっ、こ、拳っ、い、挿れるのねっ?ああっ、す、すごいっ、そ、そんな事したらっ、ゆ、悠美っ、か、感じ過ぎてっ、し、死んじゃうっ」

 「い、良いわよっ、し、死になさいっ」

 「い、いやーっ、イ、イクイクイクッ、イクーッ」

 私の拳が悠美の膣粘膜に潜り込んだ瞬間、悠美は裸身を激しく何度も痙攣させ、絶叫してエクスタシーの強烈な大波に?まれた。

 悠美は失神したのか、ぐったりとなって、拳を動かす気配もない。

 私の拳を咥え込んだ女陰の襞が収縮弛緩を繰り返し、それに伴った筋肉の動きとして、悠美の手首を咥え込んだ肛門の窄まりが、まるで別の生き物のように妖しく蠢いていた。

 私は、悠美の膣粘膜に挿入した手指を逆向きにして、腸粘膜に埋め込まれた悠美の手指の感触をなぞり上げた。

 悠美の二つの媚孔に、二人の手首が潜り込んでいるその状態は正に神秘的でさえあった。

 「ゆ、悠美っ、す、すごいわっ。何て事なのっ!こ、こんないやらしい光景ってっ、う、生まれて初めて見るわっ」

 異常な感動と興奮に、声がひどく掠れていた。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、じ、じっとしててもっ、イ、イキそうよっ。ああ、う、動いちゃ嫌っ。だ、だめっ、イ、イクーッ、イクーッ」

 失神から覚めた悠美が、エクスタシーの名残の裸身の痙攣だけで、何度も新たなエクスタシーを迎えて喘いだ。

 「ああっ、ゆ、優香さんにもっ、か、感じて欲しいっ。こ、こんなすごいのっ、し、信じられないっ。ああっ、イ、イクッ、イクーッ」

 悠美がうわ言のように呟きながら、やっとの想いで自らの肛門から拳を抜き出し、私もそれに併せて悠美の膣粘膜から拳を抜き出した。

 膣内に溜まっていた夥しい愛液が私の拳と一緒に流れ出し、淫猥な濁音を響かせた。

 悠美の肛門も膣粘膜も、大きな洞らを開きながら収縮弛緩を繰り返し、やがて、異様な二つの媚孔の盛り上がりを残して閉じて行った。

 「ゆ、優香さんも、同じ事してあげる。ゆ、優香さんの、い、いやらしいお尻の孔に、い、いやらしい優香さんの拳を、い、挿れなさい」

 悠美が未だ残る快感に美貌を歪め、裸身を小刻みに痙攣させながら私の尻肉を両手で叩いた。

 「ああ、ゆ、悠美に命令されるのっ、ひ、久し振りねっ。ああ、み、見ててっ。わ、私も、お、お尻の孔にっ、こ、拳挿れてっ、オ、オナニーしてっ、あ、貴方にっ、み、見られるのっ」

 悠美に手渡されたローションをたっぷり拳に塗し、四つんばいになって尻肉を高く掲げ、後ろ手に回した手の指を少しずつ挿入して行く。

 自分の肛門に自分の拳を挿入して、オナニーをする。

 それを悠美に見つめられて。

 私の恥部の下で、ソファーを枕に仰向けになった悠美の熱い喘ぎが、女性器に降り掛かる、それだけでも、強烈な官能が湧き起こる。

 指が三本、四本と増えて、肛門の窄まりに強烈な拡張感が湧き起こる。

 普通のオナニーでさえ、悠美に見られていると想うと興奮する。

 排泄するのを悠美に見られると、さらに肛門の窄まりに指を挿入してするオナニー、悠美の拳を膣粘膜に挿入されると、異常な程興奮する。

 

あの行きずりの一夜、名も知らぬ紳士に、浴室の鏡に尻肉を突き出して排泄する姿を映し、それを自分で見ながらオナニーさせられ、自分で浣腸させられ、また排泄するのを鏡に映して見ながらオナニーをさせられ、そのまま肛門でオナニーさせられ、一晩中彼の手と口と勃起で肛門だけを愛撫され、その結果この異常な性癖を植え付けられた。

 彼に対しては、愛情も何もなかったし、互いに愛情を求め合う事もしなかった。

 そして、彼とは、その翌朝別れてそのままになった。

 不思議と、逢いたいとか、恋しいとか、そんな感情も湧いた事はなかったのだが。

 

 今、私は自分の拳を、人間として最も恥ずべき排泄の為にだけ存在する器官である肛門に挿入して、快感を得、オナニーしてエクスタシーを貪ろうとする痴戯を、愛する悠美に見つめられているのだ。

 その事を想うだけで激しい異様な興奮に襲われていた。

 「ああ、ゆ、悠美っ、み、見ちゃ嫌っ。わ、私っ、は、恥ずかしいっ。お、お尻にっ、こ、拳を挿れてっ、オ、オナニーするなんてっ、そ、それをっ、ゆ、悠美に見られるなんてっ。は、恥ずかしいっ」

 四つんばいになって後ろ手に回した手指の四本が肛門の窄まりにめり込み、開き切った肛門から淫猥な恥ずべき濁音が響き始めた。  

 「ゆ、優香さんのいやらしい、う、うんちする孔が、自分の拳を咥えそうになって、拡がり切ってるわっ、な、何て、い、いやらしい」

 悠美が震える声で、私の乳房とクリトリスを交互に口で愛撫しながら、待ち切れなくなったのか、私の膣孔に二本の指を挿入して抽送しながら、指を三本、四本と増やしながら、愛撫をきつくして来た。

 「ああ、ゆ、悠美っ、い、言わないでっ、は、恥ずかしいっ、ああっ、す、すごいわっ、か、感じるっ。ゆ、悠美は、私が、お、お尻の孔にっ、こ、拳を挿れた時に、お、おま○こにもっ、こ、拳をっ、い、挿れるのねっ?そ、そんな事されたらっ、き、気が狂ってっ、し、死んじゃうっ。ああ、も、もうっ、イ、イクわっ、だ、だめっ、が、我慢出来ないっ、か、感じ過ぎるっ。イ、イクッ、イクーッ」

 さっき眼の前で展開された悠美の、私の拳を膣粘膜に咥え込み、自分の拳を肛門粘膜に咥え込んだ、二つの媚孔の異様な光景を想い浮かべて、私はそれだけで、強烈なエクスタシーに襲われ、尿孔から夥しい愛液を噴出して、エクスタシーの大波に?まれて、裸身を激しく仰け反らせ、痙攣させて絶叫した。

 「ああ、ゆ、優香さんっ、ま、未だ、こ、拳も挿ってないのに、こんなに激しくっ、イ、イッちゃってっ、こ、拳が挿ったら、ど、どうなるのかしらっ?ほ、本当に、ゆ、優香さんはっ、は、恥ずかしい事がっ、だ、大好きでっ、そ、それをっ、ゆ、悠美にっ、み、見られるのがっ、す、好きなんでしょうっ?い、いやらしいっ、ゆ、優香さんはっ?」

 悠美が激しく喘ぎながら、私の膣粘膜への抽送を激しくし始めた。

 「ああっ、ゆ、悠美っ、い、言わないでっ。は、恥ずかしいっ。で、でもっ、そ、そうっ、わ、私はっ、は、恥ずかしい事っ、す、するのがっ、だ、大好きでっ、そ、それをっ、ゆ、悠美にっ、み、見られるのがっ、た、堪らないのっ、ああっ、か、感じるっ」

 四つんばいになって痴戯を続ける私の背後で、私と、悠美の手指が抽送される度に、異様な程淫猥な濁音が二つの媚孔から洩れ続けた。

悠美の手首は親指の根元の関節まで、既にめり込みそうになっていた。

 私の拳も、親指の付け根の根元がめり込むまで、後一息の処まで、膣粘膜も肛門の窄まりも拡張し切っていた。

 「ああっ、ゆ、悠美っ。も、もうすぐっ、お、お尻の孔にっ、こ、拳が挿るわっ。ゆ、悠美の拳っ、い、一緒にっ、お、おま○こにっ、い、挿れてっ。ああっ、す、すごいっ、こ、こんなのっ、は、初めてっ。イ、イクわっ、イ、イッちゃうっ。お、おま○こもっ、お、お尻もっ、こ、壊れても良いっ。ゆ、悠美っ、い、挿れてっ、い、挿れてーっ。い、いやーっ、イ、イクイクイクイクッ、イ、イクーッ、イクーッ」

 激しく痙攣する裸身を仰け反らせた瞬間、二つの媚孔に、二つの拳がめり込んで来た。

 何と表現したら良いのか、その強烈なエクスタシーの巨大さと、激しい官能と、暴力的で被虐的な悦びを言葉に出来る程、私は詩人ではないと、振り返って感じさせる程、そのエクスタシーは、私の心身を性の深淵に叩き込んだ。

 今まで感じていたエクスタシーは何だったのだろうか?

 下腹部を支配している強烈な拡張感。

 私も悠美も身動き一つ出来ない。

 ただ、私の膣粘膜が咥え込んでいる悠美の指先が、肛門の内部にめり込んだ私の拳をゆっくりと、感触を確かめるようになぞり上げていた。

 「す、すごいのねっ?こ、こんなのっ、す、すご過ぎるわっ」

 悠美も言葉で表現出来ないのだろう。

 ただそれだけを繰り返していた。

 私は四つんばいの姿勢のまま、ゆっくりと拳を抜き取った。

 悠美が後を追い掛ける様に、膣粘膜から拳を引き揚げる。

 二つの孔から、拳が抜け出る瞬間、ポンプの芯が抜ける時のような空気音が弾けた。

 興奮から醒めて、初めて、自分の手首が排泄物に塗れているのに気付いた。

 自分の肛門に挿れていた悠美の拳が汚れていないのは、恐らく肛門でオナニーをする前に排泄して、浣腸洗浄したのだろう。

 「ゆ、優香さんの拳、う、うんち塗れよっ」

 悠美は、未だに夢見心地であるかのように、私をからかうでもなく、呟くように言い、排泄物に汚れた私の手を取って、熱い喘ぎに起伏する真っ白な美しい乳房に擦り付けた。

 「ああっ、ゆ、悠美っ、お、おっぱいがっ、よ、汚れちゃうっ」

 悠美の真っ白い美しい肌が私の排泄物で茶褐色に染まり、勃起している愛らしいピンクの乳首に排泄物が付着した。

 「い、良いのっ、ゆ、優香さんのうんちなら、よ、汚されても良い」

 悠美はそう言いながら、尚も私の掌と甲を自分の乳房に擦り付けた。

「お風呂で、か、浣腸してっ」

 私は悠美の肩を抱いて浴室に誘った。

「ああ、ゆ、悠美っ、み、見てっ、う、うんちが出ちゃうっ、ああ、お、おしっこもっ」

 便器を遣わず、立ったまま浴槽の縁に片脚を上げて排泄する。

私と悠美の足許に落下した大便と噴出した尿液が、溜まって行く。

さらに悠美の手で浣腸を施される。

 「ああ、ゆ、悠美っ、す、好きよっ、あ、愛してるっ」

 私は自分の肛孔をこじ開けて噴出する排泄液の音を聴きながら、悠美を抱き締め、貪るようなキスを交わし、悠美を抱き締めた。

 先日、悠美が「これからどうなるの?」と訴えた感覚は、この事だったのだ。

自分の性癖がどうなって行くのか。

性の深淵とはもっと深いものなのか?

それとも、フィスト ファックを極めて、ここで終わるのか?

人間として最低の行為である排泄を互いの視線に曝し合い、人間として最低の排泄と言う行為の為にのみ存在する肛門で快楽を貪り合い、さらに拳さえも挿入してエクスタシーの極致を究めたかにも想える。

悠美と私との関係は?

永遠にこのまま続くのか?

そんな不安が脳裏を駆け巡る。

私は、その不安をかき消そうと、夢中になって悠美の唇を貪り吸った。

そんな不安を抱きながらも、私と悠美は、フィスト ファックの虜になり、日々の排泄行為を見せ合い、毎晩ベッドで、浴室で、ソファーで、その強烈なエクスタシーを貪り合った。

 

ある日、連載している雑誌を拡げて眺めていたら、あるホテルの広告が眼に留まった。

「ねえ、悠美。海に行きたいわ。どう?」

「ああ、何年も行っていないわ。行きたい」

悠美が眼を輝かせた。

夏真っ盛りである。

この部屋で密やかに愉しむのも良いが、旅先で大胆になっても良い。

正体不明の女が二人、大勢の男性を相手に、セックスに狂ってみても良い。

「ねえ、大勢の知らない男と、死ぬほどセックスしてみたいわ」

「ああ、私もよ。思いっ切り、一人だけじゃなくて、大勢の男とセックスしてみたい」

何故か、他の不特定多数の男性とセックスしても、私と悠美との愛情を損なう事などあり得ないと、瞬間感じたが、悠美も同様であったようだ。

悠美とそんな話をしながら、夏の避暑地に想いを馳せた。

翌日早朝から、私達の淫猥なアバンチュール ツアーの準備が始まった。

ホテルの部屋ではなく、ホテルの敷地内のコテージを予約した。

ホテルの部屋は、大勢の不特定多数の人間が出入りすると、咎められる恐れがあったし、多数でセックスして声が洩れて、隣室の宿泊客が通報する恐れもあった。

運転免許証、保険証など身分を明かす物は、持参しない事にした。

ホテルの宿泊シートにも、適当な住所と偽名を書けば良い。

正体を知られたら、それでお終い、場合によっては一生付き纏われるからだ。

クレジットカード、キャッシュカードなど、もっての外だった。

暗証番号が解らなければ良いとは言うが、例えば、悠美にナイフなどを付き付けられて脅されたら、私は簡単に白状してしまうだろう。

だから現金だけを持ち歩き、それも二万円ずつ数ヶ所、二人のバッグの中、化粧品入れの中、財布の中、洋服のポケット、靴の中、ブラジャーの中、ショーツの中など、それだけで四〇万円くらいは持参出来、コテージでも、それぞれ分散して隠して置けば良かった。

後は、ずっと手入れしないでいた恥丘と肛門の周囲に夥しく生え茂った恥毛と、腋毛の、水着からはみ出すであろう部分の処理をするだけだった。

「悠美って、私が腋毛を伸ばしなさいって言ってから、未だ三ヵ月も経ってないのに、すごく生えちゃったのね?真っ白い肌に真っ黒な腋毛、いやらしいわ」

「ゆ、優香さんだって、おま○こも、うんちもおしっこもしませんって上品な顔して、いやらしい毛はびっしょり生やしてるんだもの、最初見た時、うそって、想ったわよ」

浴室で、お互いの恥毛を全て剃り落としながら、初めて見る、その剃り落とした後の異様な秘部を眺めながら新たな性欲に襲われる。

「ね、ねえっ、ゆ、優香さんっ、し、したいっ」

悠美の誘いを待ってた私は、悠美とベッドの上に寝そべり、自分で女性器に拳を挿入してオナニーしながら、もう一方の手の拳をお互いの肛門に潜らせるように、指先をめり込ませる。

「ね、ねえ。ゆ、優香さんっ。私ねっ、旅先で起こる事想像して、す、すごく興奮して、ね、眠れないのっ」

媚肉の奥底から湧き上がる官能に喘ぎ始めた二人の、二つの媚孔が柔らかく解れて開き、四つの拳が抽送する度に、淫猥な音を発し始めた。

「わ、私ね、優香さんの見てる前で、じゅ、一〇人くらいの、だ、男性に、お、犯されまくってみたいの。お、おま○こもっ、お、お尻の孔もっ、せ、精液塗れになって、く、狂ったようにイキまくる私をっ、ゆ、優香さんがっ、ど、どんな顔して眺めてるかっ、み、見たいのっ」

「ああ、ゆ、悠美。私っ、た、多分っ、し、嫉妬してっ、き、気が狂いそうになるわっ。だ、だから、わ、私だって、ゆ、悠美がっ、し、嫉妬で狂いそうになるくらい、お、おま○こも、お、お尻の孔も、お、お口も、ち、ち○ぽで、お、犯されたいのっ。今まで経験した事のないセックスを、け、経験したいから、そ、そうよ、た、多分、け、経験すると想う。だ、だって、ひ、独りじゃ、勇気がなくて、絶対しないと想うし、ゆ、悠美と一緒だから、一〇人でも二〇人でも同時に男性とセックス出来ると想うわっ、ああ、こ、興奮して来ちゃうっ。い、良いわっ、ゆ、悠美っ、す、すごいっ、か、感じるっ」

「わ、私も、ゆ、優香さんと私が、一緒に、何十人もの男の人に、同時にっ、お、おま○こと、お、お尻の孔とっ、いえ、お、お口にもっ、ち、ち○ぽっ、つ、突き立てられてっ、し、死ぬ程イカされてっ、し、失神してっ、そのまま犯され続けて意識を取り戻してっ、ま、またっ、そ、そのままっ、イ、イカされるのっ、ああ、そ、想像するだけで、イ、イッちゃうわっ、イ、イクッ、イクッ、イ、イクーッ」

私も、そして悠美も多分、そんな狂気のようなセックスをしたら、そこにどんな新たな性の境地の扉が開くのかを知りたかった。

言葉で互いに「嫉妬する」と言い合ったが、やはり何故か、悠美が大勢の男性とセックスしている痴態を想像しても、嫉妬心は起こらなかった。

悠美も恐らくそうだっただろう。

仮に嫉妬し合ったとしても、お互いの、その狂気のようなエクスタシーを一層高める促進剤に出来るかも知れない、と感じていたのも事実であった。

何故なら、その対象となる男性達に対して、愛情を抱く事はあり得ないからであった。

二人の拳が互いの肛門の窄まりにめり込んだ。

「ああっ、い、良いっ、イ、イクッ、イクッ、イ。イクーッ」

「わ、私もっ、イ、イクわっ、イ、イクッ、イクーッ、イクイクイクーッ」

私の拳が、悠美の肛門に手首の付け根までめり込み、手首を出し挿れするたびに、悠美の肛門はまるで意志を持った生物のように伸縮を繰り返して解れ切り、淫猥な濁音を響かせた。

恐らく私の肛門も同様の動きを悠美の視線の先で繰り拡げているのだろう。

私も悠美も裸身を痙攣させながら、拳を互いの肛門に咥え込ませたまま、かつてないほどのエクスタシーの大波に飲まれ、失神していた。

 

当日の朝、何時ものように浴室で肛門内部を清潔にしてから、予約していたレンタカーショップに行き、バッグを積み込んで出発する。

持参したクラシックの小品集のCDをセットしてヴォリュームを上げて鳴らす。

週間天気予報でも傘マークは一つもない。

私も悠美も生理が終わった後で、妊娠の心配もないので、どれだけ精液を受け容れても問題なかった。

何かの本か新聞の記事で、「生活を共にする女性同士は生理の間隔が近くなって、やがて同じになる」というのを知っていたが、私と悠美も、一緒に暮らすようになって、一〇日程ずれていたのが、二日くらいのずれに近付いて来ていた。

男性の生理や性に対する知識も興味も余りなかったが、女性の生理や性は奥深く、謎だらけではあるとは感じていた。

高速道路に乗る。

夏休みシーズンには未だ少し早かったし、平日だったので、余り混雑はしていなかった。

車の運転は何年振りかではあったが、多分大丈夫だ。

「悠美、素っ裸になってお尻でオナニーしなさいよ」

私は、運転に少しゆとりが出来た頃、悠美に命令した。

「ああ、ゆ、優香さんっ、し、知らない人に見られちゃうっ」

助手席のシートに深く身体を沈めていた悠美が、居住まいを正して、喘いだ。

「でも、してみたいでしょう?皆見て興奮してくれるわよ。いやらしい悠美の、強烈なオナニーを見過ぎて、事故を起こさなきゃ良いけどね」

私は、悠美の秘部に左手を伸ばし、ワンピースのスカートを捲り上げ、ショーツの縁から潜らせた指で、悠美の女陰の襞をなぞり、最初から何かを期待して溢れさせていたのか、「全裸になってオナニーしろ」と言われて一気に溢れさせたのか、指に纏い付く愛液を塗して、クリトリスを揉み込んだ。

恥毛を剃り上げたつるんとした女性器の手触りが、あるべき処にあるものがない、何時もと違って何か不思議な感触だった。

「あらっ。オナニーする前からこんなに濡らして、本当にいやらしい子ね?悠美は」

「ああ、い、い言わないでっ。ね、ねえっ。オ、オナニーするより、こ、このまま、ゆ、優香さんにっ、い、弄られたいっ」

 悠美は、背中に手を回してファスナーを下げ、お似合いの淡いブルーのタイトミニのワンピースを頭から脱ぎながら、清楚な美貌に妖艶な官能の恥じらいを浮かべた。

「だめよ、そんなの。悠美がオナニーしてイクのを、大勢のいやらしい男性ドライバーに見られて、それで悠美が興奮するのが、見たいの、私は」

「ああ、は、恥ずかしいっ」

悠美が愛らしい唇から火を吐くように熱い喘ぎを洩らしながら、淡いピンクの愛らしいブラジャーとショーツのペアを脱ぎ、両脚をダッシュボードの上に踵を預けるようにして拡げた。

横目で見ると、既に片手で二つの乳房を揉みながら、勃起した二つの乳首を指の間に挟んで捻り、擦り立て、私の指を咥えこんでいた膣粘膜に指を挿入して夥しく溢れ始めた愛液を塗した指で、女陰の襞を擦り立て、勃起したクリトリスを擦り立て、揉み込み始めた。

私は悠美の膣粘膜から引き揚げた、愛液に塗れた指を官能に喘ぐ悠美の半開きの唇の間に潜り込ませ、舌の上に擦り付けた。

悠美は私の指を吸い立て、しゃぶり、舐め上げながら、熱い喘ぎの間隔を狭めて行った。

「ああ、ゆ、優香さんっ、こ、こんな事するのっ、は、初めてよっ、い、いやらしくてっ、す、すごく興奮するわっ」

「そうよっ、ゆ、悠美は、本当にいやらしい子なのっ。い、いやらしい事すればする程、させられればさせられる程興奮する女なのよ」

高速道路を走っている車の中で、悠美に全裸になってオナニーをさせる。

それ自体は悠美がしているのだけれども、まるで私が、自分自身もしているような錯覚に陥り、ひどく興奮し始めていた。

対向車のドライバー、併走する車のドライバーや同乗者の視線が酷く気になり始めてもいた。

こんなに上品で美しい悠美に、こんな恥ずかしい事を命令して、言う事を聞かせられるのは私だけなのよ。

こんなに清楚で愛らしい悠美が、こんな恥ずかしい事をして見せるのは、私だけなのよ。

そんな叫びが、悦びと共に心の奥底から込み上げて来た。

と同時に、悠美が自らの痴戯を私の視線に曝し、一層興奮してエクスタシーを覚える、それも私自身が興奮する素因でもあったのだ。

「ああ、ゆ、優香さんっ、す、すごいっ、か、感じるっ。こ、こんな事したのっ、は、初めてだからっ、い、良いっ」

車のエンジン音をかき消す程の音量で鳴っている音楽を、さらにかき消す程高鳴る愛液の淫猥な濁音が室内に響いた。

垣間見る視線の先で、悠美の指の四本が悠美の膣孔に潜り込み、正に親指さえも添えられて、膣粘膜をこじ開けようとしていた。

「ああ、ゆ、優香さんっ、だ、だめっ、イ、イキそうっ」

「だ、だめよっ。ま、未だだめっ。よ、四つんばいになって、お、おま○こじゃなくてっ、お、お尻に拳を挿れて、それでイクのよっ。わ。解ったっ?」

「ああ、は、はいっ。で、でもっ、は、恥ずかしいっ、こ、こんな格好っ」

悠美はバッグからローションを取り出して拳に塗り込め、裸身を翻して助手席のシートをリクライニングにし、その上に四つんばいになって、膣粘膜から抜き出した指を、今度は肛門の窄まりに挿入し、その指の数をすぐに、三本、四本と、増やし始めた。

夏の朝の日差しが悠美の引き締まった美しい尻肉をまぶしく輝かせる。

私は道路の一番左の車線に車を移動させた。

ここなら、悠美が幾ら大胆な事をしても見つかりにくいし、仮に見つかったとしてもそうそうゆっくりと見物、という訳にはいかないだろう。

「悠美、それじゃあ、私が見えないわ。身体を斜めにして、私の方にお尻を向けてオナニーするのよ」

悠美はすぐに私の言うとおりに裸身をずらした。

「ああ、ゆ、優香さんっ、か、感じちゃうっ。ね、ねえっ、ほ、本当にっ、だ、誰も見てない?こ、怖いわっ」

軽く視線を流すと、悠美の拳の最も太い部分が、もうすぐめり込みそうになっていた。

「そんな事言って、本当は、私以外の大勢の男性に見られたいくせに」

私は片手を伸ばして、クリトリスを擦り上げ、膣粘膜に指を挿入して擦り立てた。

「ああっ、ゆ、優香さんっ、か、感じるわっ、も、もうすぐっ、は、挿るのっ、こ、拳がっ、お、お尻の孔にっ」

私の指の手助けだけでは足りないのか、悠美は助手席の肩に埋めた顔と膝で裸身を支え、空いた手の指でクリトリスを揉み込み始めた。

「あらっ、前の車、運転してる人がバックミラーで、悠美を見てるわ。ああ、後部座席に乗ってる二人も振り返ってみてる。悠美のオナニーに気がついたのね?」

「ああっ、い、いやーっ、は、恥ずかしいっ、は、挿っちゃうっ。ああっ、す、すごいっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

私が言ったのは本当の事だったのだが、悠美もそれを信じて、その強烈な被虐的な快感に飲まれて裸身を激しく痙攣させながら、拳を肛門にめり込ませてうごめかせ、エクスタシーに絶叫した。

「ああっ、す、すごいっ、い、良いっ、こ、こんなのって、ま、またイクわっ、い、いやーっ、イクイクイクッ、イ、イクーッ」

私の指を咥え込んだ膣粘膜のすぐ真上の尿孔から、夥しい愛液が何度も噴出して、私の掌にも飛沫き、助手席の足元の床に飛び散った。

ぐったりとなった悠美は、拳を肛門で咥え込んだまま、裸身を小刻みに痙攣させている。

私は、悠美に洋服を身に着けさせ、悠美の痴戯に気付いた車から離れようと、車線を変更してスピードを上げて数キロほど走り、距離が離れたのを確認して普通のドライブに戻った。

「ど、どうして、ゆ、優香さんは、私に、いやらしい事ばかりさせるの?」

悠美に洋服を着せ、普通のドライブに戻ったと言っても、それは表向きだけで、私は助手席に座っている悠美のスカートをめくらせて、尻肉の方から回した手をショーツの中に潜り込ませ、二本の指を悠美の肛門に挿入してうごめかしていた。

ショーツはまるで水に浸したようにびしょ濡れであった。

悠美の肛門は先程拳を咥え込んだせいで、ひどく柔らかく解れ切り、私の指を得も言われぬ感触で包み込んでいた。

悠美は新たな快感に襲われて、時折我慢出来ないように、私の指を咥え込んだ肛門を収縮弛緩させ、尻肉を振り立てていた。

「悠美がいやらしい子で、いやらしい事させると悦ぶ、そんな悠美を見るのが好きなの」

「ね、ねえっ。ゆ、優香さんっ」

悠美の肢体が小刻みに痙攣し、私の指を締め付けている肛門の収縮弛緩の感覚が短くなり、悠美が時折堪え切れないかのように、尻肉を上下左右前後に揺すった。

「どうしたの?悠美。じっとしてなさい。悠美がそんなに激しく動いたら、悠美のお尻の孔の私の指が折れちゃうわ」

悠美のショーツの中心の部分は、悠美の膣粘膜から新たに溢れた愛液でぐっしょりと濡れそぼっていて、肛門の内部も腸粘膜の奥底から滲み出たのであろう粘液で潤っていた。

最初の頃は、女性器に溢れた愛液を何度も塗さないと、肛門の粘膜を愛撫出来なかったが、最近、私も悠美も肛門に指を挿入して愛撫すると、腸粘膜の何処からか粘液が滲み出て来て、多少の潤いをもたらすようになっていた。

「ああ、ゆ、優香さんっ、ゆ、悠美はっ、じ、自分でっ、オ、オナニーするのをっ、ゆ、優香さんに見られるのもっ、こ、興奮するけどっ、ゆ、優香さんにっ、こ、こんな風にっ、お、玩具にされてっ、イ、イカされるのがっ、い、一番好きっ。ああっ、ね、ねえっ、イ、イクわっ、ゆ、優香さんにっ、ゆ、悠美のっ、い、いやらしいお尻の孔っ、い、弄られてっ。イ、イクのっ。イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

悠美が絶叫して肉体を激しく痙攣させ、ダッシュボードに覆い被さるように倒れ、激しいエクスタシーに歪む美貌を私に向け、焦点の定まらない涙に潤む瞳で私を見つめた。

悠美のショーツは尿孔から何度も噴出す愛液が飛沫き、私の左手首から先をしたたかに濡らし、搾れば滴る程になった。

この子は何て嬉しい事を口走るのだろう。

悠美が堪らなく愛おしい。

私は悠美の言葉の余りの嬉しさに、悠美の肛門から抜き出した二本の指を、自らの唇に運び、根元からしゃぶり立てた。

「ああ、ゆ、優香さんっ、す、好きよっ」

「か、可愛いわ。悠美。愛してる。どんな事があっても、ゆ、悠美が誰に抱かれて、気が狂うほどイカされても、何十人の男に犯されてめちゃくちゃイキまくっても、私は悠美を愛してるような気がするわ。今は多分だけど、この旅行でそれを真実に変えるのよ」

「ああ、ゆ、優香さんっ。わ、私もっ、ゆ、優香さんが好きっ、あ、愛してるっ。わ、私もっ、ゆ、優香さんがっ、だ、誰かとセックスして悦んでいたら、多分、私も嬉しいと想う。優香さんが感じてたら、私も一緒に感じるような気がする」

悠美は、私の太腿に顔を埋め、スカートの中に忍ばせた指でショーツの縁を拡げ、悠美の痴戯を見ていたせいで、夥しく溢れた愛液に潤む女性器を愛撫し始めた。

さらに、悠美に催促されるままに浮かせた尻肉の背後から回した手の指を、肛門の孔にもめり込ませて来た。

「ああ、ゆ、悠美っ、そ、そんな事したら、か、感じて来ちゃって、う、運転出来なくなるわっ。じ、事故起こしちゃうっ」

私の膣孔と肛孔が悠美の指を二本ずつ、あっと言う間に受け容れ、あっと言う間に根元まで咥え込んでいた。

「い、良いもんっ、ゆ、悠美はっ、こ、このままっ、し、死んでも良いもんっ」

《な、何て事を言うの?この子は》

私は、悠美への愛情で胸が膨らみ過ぎて、涙が込み上げて来そうに思えた。

 

結局、途中の路側帯に車を停めて、互いの肛門に拳を挿れて愛し合い、ホテルにチェックインして、コテージに落ち着いたのは正午を過ぎていた。

私達は、食事を急いで済ませ、水着に着替えて、すぐ近くの海水浴場に出た。

さすがに若い世代に人気の有名なリゾート地だけあって、ファッションセンスのある若い男女で一杯であった。

 「ゆ、悠美。私達の水着、ちょ、ちょっと派手過ぎないかしら?」

 私も悠美もセパレーツのビキニとは言うものの、ほとんどハンカチで乳房のバストトップを覆っているだけのようなもので、アンダーバストも露出していたし、恥毛は全て剃り除いたと言っても、本来生えている部分の露出さえ気にしなければならない程、恥丘を覆う布切れの食い込みは大胆であった。

 「何言ってるの?これくらい大胆にしなきゃ、何十人もの男は寄って来ないわよ」

 悠美は、何時もの無邪気で屈託のない微笑を浮かべた。

 案の定、周囲の男達の視線は、まるで私達の裸身を舐め、犯すようであった。

 砂浜に腰を降ろして、買って来たドリンクを一口飲んだだけで、数組の若い男性のグループが声を掛けて来た。

 「誰でも良いんだけどね。一番人数が多いのが良いね」

 「そうね。最低でも五人はいなきゃ」

 開き直った私は、悠美と一緒に、ナンパしようと近寄って来る男性に向かって、わざと股間を拡げ、乳房の谷間が見えるように前屈みになったり、水着を直す振りをして、女性器と乳房を実際に見せたりしながら、相手のグループの品定めをした。

 「今からおれの別荘に来ない?パーティをするんだ。プールもあるし」

 四番目に声を掛けて来た、男のグループは六人だった。

 「貴方が持ってる別荘なの?」

 「い、いや、親父のだけどっ、かっこ良いんだぜ」

 「パーティって、薬や覚醒剤なんかじゃないでしょうね?それならノーサンキューよ」

 「そんな事、し、しないよっ」

 親父の別荘を自慢して何がかっこ良いのか、理解出来なかったし、六人とも頭の軽そうな連中だったけれど、恋人や愛人を求めている訳でもなかったし、取り合えず人数だけは合格だったので、彼らに同行する事にした。

 パパに買ってもらったとでも言わんばかりの外車三台に別れて同乗し、近くの別荘に私達は連れ込まれた。

 「パーティって、何のパーティなの?」

 プールサイドに案内されて、開いてくれたデッキチェアに腰掛け、持って来てくれたカクテルを一口飲んでから、私は尋ねた。

 私と悠美の派手な水着と、大胆な振る舞いに、彼らの方が尻込みしているように感じた。

 「と、特に何の・・・って事は、な、ないんだけどさ。お酒?んで泳いで・・・」

 私達に声を掛けた男が、不意を衝かれて戸惑った返答をした。

 「何だ。つまんない。優香さんっ。泳ごうよ」

 悠美が私の手を取って立ち上がった。

 私も悠美と一緒に頭からプールに飛び込んで、プールの一番隅まで泳いで行った。

 そして、プールの縁に腰を降ろすと、乳房を覆っている布切れを外し合い、キスをしながら、乳房を愛撫し合い始めた。

男達の視線が一斉に私達に向かったのを感じて、媚肉の奥底から一気に潤みが起こった。

「ああ、ゆ、悠美。皆見てるわ。初めてね?ひ、人前で、こ、こんな事するのって。何かすごくいやらしくて、感じるわ」

「わ、私もよっ。あ、あいつら、飛び付いて来るわよ」

キスと乳房への愛撫を繰り返しながら、下の水着も脱がし合う。

「ここまでして、どうして飛び付いて来ないのよ」

「軟弱なのかな?私達が大胆過ぎるのかな?」

「何か変。どうでも良い相手だからかな?恥ずかしいって感じないね?」

「そうね?あいつら馬鹿なのかも。このまま、あそこまで戻ろうよ」

私達の行為が余りに大胆過ぎて、彼らの常識からかけ離れているのかも知れない。

愛撫を繰り返しながら、視線の端で彼らを垣間見ると、彼らは私達を凝視したまま、あっけに取られて、近寄って来ようともしない。

私達は、脱がせ合った布切れを手にして、もう一度プールに入り、泳いで彼らの元に戻ると、裸身のままデッキチェアーに横たわった。

「こんなスタイルの良い美女が、裸になって誘ってるのに、貴方達、それでも男なの?」

悠美が鋭く言い放つと、大胆にも彼らの視線に向かって太腿を拡げて、自ら乳房を揉み立て、女陰の襞を開いて指でなぞり上げた。

私はふと、幾らどうでも良い相手であっても、大勢の男性の前で、ここまで恥じらいもなく大胆になれる悠美に、意外な側面を見たように想えた。

この若くて、可憐で清楚で、普段は内気な美少女の過去に何があったのだろうか。

いや、今はそんな詮索はすまい。

とにかくこのシチュエーションを心から愉しむのだ。

「ほら、触りたくないの?舐めたくないの?挿れたくないの?三人ずついらっしゃいな」

彼ら男性達の方が、私達の大胆さに圧倒されて、臆病になっていた。

私も悠美と同様に乳房を片手でわし掴みにして揉み立て、太腿を開いて、女陰の襞に溢れた愛液を塗してクリトリスを揉み込んだ。

「まさか、私達のオナニーを見て、それで終わりって訳ないわよね?」

悠美の近くにいた三人が顔を見合わせて決心したように悠美に群がると、私の傍にいた三人も同様に私に走り寄った。

私は背後から乳房を揉み立てられ、太腿の間にしゃがんだ男に女性器を口に含まれてしゃぶられながら、もう一人何もする事がなくて困っている男のトランクスを脱がせて、跳ねるように飛び出した勃起を口に含んでしゃぶり立てた。

男性の性器に手で触れ、口にして愛撫するのは久し振りだった。

 

あの夜、名も知らぬまま一夜を共にし、排泄を見られる快感、排泄している自分の恥態を鏡に映して見ているのを見られる快感、オナニーしているのを見られる快感、オナニーしている自分の恥態を鏡に映して見ているのを見られる快感、そしてそのまま肛門を貫かれ、際限なくエクスタシーに飲まれた自分を見られた強烈な快感、その性癖をわずか一晩で私に目覚めさせ、虜にしてしまった、あの中年の紳士以来であった。

 

私は彼らの愛撫に心身を解放し、込み上げる性欲に従うままに、順番に身体を入れ替える彼らの勃起をしゃぶり立てた。

悠美は三人を前に立たせ、三本の勃起を唾液塗れにして交互にしゃぶり立てていた。

未だ幼さの残る清楚な美貌が、三本の勃起を交互に舐め上げ、しゃぶり、口に含んで吸い立てながら、湧き上がる性欲に歪んでいた。

私はふと、悠美がこの六人の男達に入れ代わり立ち代わり犯され、めちゃくちゃになるのを見たいという衝撃的な想いが心に浮かんだ。

彼らは若いから、当然一人が二度や三度射精出来るだろう、いや、それ以上出来るかも知れない。

まして、愛らしく上品な悠美の美貌と、女の私でもうっとりする程引き締まった肉体と白い肌を、彼らが陵辱して興奮しないはずがない。

「私はあとで良いわ。六人で、あの子を犯して」

私は私の肉体に取り付いていた三人の手を振り解いて言った。

「ああっ、ゆ、優香さんっ、そ、そんなっ、わ、私っ」

悠美は一瞬、戸惑うような表情を浮かべて私を見たが、次の瞬間、淫猥な潤いを湛えた瞳に変わり、目を閉じて再び勃起に夢中になっていた。

《やっぱり、この子は、天性のマゾなんだわ》

愛し合う私の眼の前で、大勢の男達に犯されて狂喜し、裸身を精液塗れにされる。

そんな自分の被虐的な痴戯を脳裏に描いたに違いない。

悠美を取り囲む勃起が六本になった。

私はデッキチェアに横たわり、溢れ出した愛液を塗した指で女性器を擦り立てながら、悠美の痴戯を見つめた。

一人が悠美をプールサイドに敷いた厚手のマットの上に圧し倒し、一気に貫いた。

「ああっ、す、すごいっ、い、良いっ。ち、ち○ぽっ、は、初めてっ」

《な、何っ?!ち、ち○ぽっ?は、初めてっ?》

いきなり耳に飛び込んだ悠美の叫びが、私の官能を瞬間凍り付かせた。

悠美は勿論処女ではなかった。

それどころか、もう何十人もの男性とのセックスを経験したかのように感じ易く、快感に溺れ易く、痴戯にのめり込み易かった。

《ま、まさかっ、ゆ、悠美のっ、い、今までの相手はっ、じょ、女性ばかりっ?》

「い、いきなりっ、こ、腰浮かしてっ、け、けつ振りまくる女がっ、ち、ち○ぽっ、は、初めてなんて、う、うそだろう?」

悠美を貫いている男も、信じられないのだろう。

悠美の両太腿を抱えて激しく腰を遣いながら、声を強張らせた。

悠美を取り囲んでひざまづき、勃起を彼女の口と手に委ねている男達も薄ら笑った。

「ああっ、ゆ、優香さんっ、み、見てっ、わ、私っ、お、男に犯されてっ、も、もうっ、イ、イクわっ、す、すごいのっ、イ、イクッ、イクーッ」

悠美は一層激しく腰を浮かし、尻肉を降り立てていきなりエクスタシーに絶叫した。

「お、おれもっ、も、持たないっ」

男が、声を振り絞るようにして猛烈に腰を前後に揺すって、瞬間静止した。

「ああっ、せ、精液がっ、い、一杯出てるっ。す、すごいっ」

悠美がマットを両手でわし掴みにして、仰け反らせた裸身を痙攣させた。

《ああ、ゆ、悠美っ、な、何て可愛いのっ》

私と知り合うまで、どんな人生を送り、どんな契機で女性に処女を奪われ、どんな状況で私と同じ性癖を躾けられたのか。

それは推測ではあるが、恐らく間違ってはいないだろう。

そんな経験を持ちながらも、清楚な上品さを失わず、時に何も知らない少女のように屈託のない笑顔を私に向け、時に子供のように拗ねて見せる悠美が、この上なく愛おしく感じられた。

《悠美、良いわよ。もっと一杯ち○ぽの感触を味わって狂いなさい。死ぬほどイッて》

私は止め処なく溢れ出る愛液を掌に拭い、乳房に擦り付けて揉み立て、女性器を愛撫し続けながら、悠美を見つめた。

「こ、この女すっげえ美人だけど、おま○こも、めっちゃ良いぜっ。おれがあっと言う間だからな。腰の遣い方も半端ねえっ」

「次っ、お、おれだっ」

「お、おれっ、が、我慢出来ないっ」

他の五人が先を争うように、悠美の太腿を奪い合い始めた。

「お、おれっ、だ、だめだっ、で、出ちゃうよっ」

「お、おれもっ」

二人の男が情けない声を上げて、一人は悠美の口元に、一人は悠美の乳房に勃起の先端を衝き付けたまま自らの手で扱いて精液を噴出させた。

悠美は口を開き、舌を出して受け止め、口に勃起を含んで吸い立て、精液を?み込みながら、乳房に衝き付けられた勃起を扱いて精液を搾り取り、乳房に塗りたくって喘いだ。

「も、もっとっ、い、一杯してっ。お、おま○こっ、ち、ちんぽでっ、め、めちゃくちゃにしてっ。お、お口もっ、い、一杯っ」

射精した三人は悠美のクリトリス、乳房を弄びながら、自ら尚も勃起を扱き、それに代わって残る三人が、一人は悠美の女性器を貫き、二人の悠美の口元に勃起をあてがった。

「ああっ、い、良いっ、ち、ち○ぽっ、い、良いっ、す、すごいのっ。ね、ねえっ、お、お尻にもっ、い、挿れてっ」

悠美が絶叫していきなり裸身を起こすと、一人を仰向けに圧し倒して上に乗り、自ら勃起を膣粘膜に導いて咥え込み、尻肉を突き出した。

「こ、こんな良い女がっ、ア、アナルもっ、や、やるのかよっ。お、おれっ、た、堪んねぇっ、ア、アナルッ、もらうぜっ」

未だ射精していない一人が悠美の背後にしがみ付き、悠美の肛門を一気に貫き、すさまじい速さで抽送し始めた。

「ああっ、す、すごいっ、か、感じるっ。お、おま○こもっ、お、お尻もっ、す、すごいのっ、ゆ、優香さんっ、わ、私っ、め、めちゃくちゃっ、か、感じてるっ」

悠美が眼の前に突き出されている三本の勃起を交互に握って扱きながらしゃぶり、舐め上げ、吸い立て、激しく裸身を前後左右上下に躍動させながら快感に絶叫し、それでも尚、私の名前を呼んだ。

嬉しかった。

その叫びは、数人の男に犯され、快感に狂って尚、意識の中に私が大きく存在している現われであった。

「ああっ、お、おま○こっ、よ、良過ぎるっ。だ、だめだっ、で、出るっ」

「お、おれもっ、け、けつの孔っ、き、きつくてっ。で、出るっ」

悠美を上下から挟んで二つの媚孔を犯している二人が叫んで、同時に動きを止め、がっくりとうなだれた。

「ああっ、す、すごいっ。お、おま○こもっ、お、お尻の孔もっ、せ、精液っ、い、一杯出てるっ。イ、イクイクイクッ、イ、イクーッ」

悠美が動きを止めた二人に尚も抽送を求めるかのように、自ら二本の勃起を咥え込んだ秘部を前後左右上下に降り立て、エクスタシーに絶叫した。

二人の男が勃起を抜いた二つの媚孔から白濁した精液が流れ滴った。

「やっと、おれの番だっ。おれっ、け、けつの孔でしてみたかったんだっ」

未だ射精していなかった最後の男が、悠美を四つんばいにして、悠美の解れ切った肛門を一気に貫き、いきなり激しい抽送を加え始めた。

「お、おま○こにっ、い、挿れさせろよっ」

先程、乳房に射精した男が悠美を貫いている男を促して仰向けにならせ、一緒に仰向けになった悠美の太腿を抱えて女性器を貫いた。

「ああっ、ま、またっ、お、おま○ことっ、お、お尻にっ、ち、ち○ぽがっ、ゆ、優香さんっ、み、見てっ。す、すごいっ、こ、擦れてっ、か、感じるのっ」

悠美が再び官能にのめり込みながらも、私の名を呼んだ。

自分の拳と私の拳を二つの媚孔で受け容れて、強烈なエクスタシーに?まれる事を知っている私と悠美にしてみれば、二本の勃起で同時に貫かれる事など、フィジカルな面だけを考えればそれほど強烈であるとは思えなかった。

しかし、今は二人の勃起を膣と肛門で受け入れ、激しい快感を貪っている痴態を六人の男と私に見つめられているのだ。

まして悠美は「ち○ぽ、初めて」と言った。

その快感は、恐らく私の想像を遥かに超えた処にあっただろう。

それでも悠美は、二本の勃起をしゃぶり立て、二つの乳房に勃起を衝き立てられ、二つの媚孔を激しく抽送されながらも、強烈な性欲に歪む美貌を私に向け、官能に潤む瞳を私に向け、私の名を呼ぶのだった。

《ああ、ゆ、悠美っ、な、何て素敵なのっ。あ、愛してるわっ。わ、私もイクわっ、い、一緒にっ、イ、イッてっ。ああっ、す、すごいっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ》

「ああっ、イ、イクイクイクッ、イ、イクーッ」

悠美が、私がイクのと同時にエクスタシーに激しく裸身を痙攣させて、絶叫した。

その悠美の開いたままの口に、悠美を犯していた二人が二つの媚孔から勃起を抜いて身体を翻らせ、勃起を突き立てて夥しい精液を流し込んだ。

「ああ、み、見てっ、ゆ、優香さんっ、わ、私っ、せ、精液っ、飲んでるっ」

悠美が激しく喘ぎながら、愛らしい可憐な唇を粘って糸を引いている夥しい精液で白濁させ、未だ精液を噴出させている勃起を両手で握り締めて扱き、精液を飲み下した。

彼らは一通り射精したが、清楚で上品で美しい悠美の、この世の物とは思えない強烈な痴態を目の当たりにして、未だ若い六人の男達が、一度や二度の射精で済ませるはずはなかった。

「おれっ、またやりたくなったっ」

「おれもっ、こ、今度はけつの孔でっ、や、やってやるっ」

「お、おれのっ、く、口でしゃぶってっ、イ、イカせてくれよっ」

「おれもっ、く、口でっ、イ、イキたいっ」

四人の男が悠美の小柄な裸身を抱え上げるようにして、二人が上下から再び悠美の二つの媚孔を貫き、二人が悠美の口元に勃起を衝き付け、二人が両側から悠美の乳房を揉み立て、クリトリスと乳房を弄びながら、乳房に勃起を擦り付けた。

「ああっ、す、すごいっ。ま、またっ、よ、良くなっちゃうっ。い、良いのっ、も、もっとよっ、もっと激しくっ、う、動いてっ。お、おま○こっ、お、お尻の孔もっ。お、奥までっ、い、一杯っ。ああっ、ゆ、優香さんっ、か、感じるわっ、す、すごいっ」

悠美が六本の勃起と十二本の手で性感帯という性感帯を刺激され、快感の絶叫はやがて、うわ言のようになっていた。

「ああっ、た、堪んないっ、ね、ねえっ、す、すごいのっ。く、狂っちゃうっ。ああっ、い、良いっ。そ、そこっ、も、もっとっ。つ、衝いてっ、い、良いわっ」

悠美を貫いていた二人の男がほとんど同時に射精した。

悠美の口に勃起を委ねていた二人も、彼女の口元に白濁した精液をぶちまけた。

二本の勃起が抜け出、洞らを開いたように閉じなくなった二つの媚孔から精液が滴り流れる。

肛門の窄まりから流れ出る精液は、黄色に着色していた。

乳房に勃起を擦りつけていた二人が待ち構えていたように、悠美の媚孔を同時に貫く。

たった今、悠美の媚孔の中で射精した二人が、彼女の口元に勃起を衝き付け、両手を取って勃起を握らせた。

残る二人は、乳房に勃起を擦り付けた。

悠美は新たに侵入して激しく躍動する二本の勃起を二つの媚孔で受け入れ、二本の勃起を握り締めて交互にしゃぶり、舐め上げ、咥えて吸い立てた。

「ああっ、ゆ、優香さんっ、わ、私っ、ま、またイクわっ。す、すごいのっ。ああっ、イ、イクーッ。イ、イッちゃうっ、イ、イクーッ、イクーッ、イクーッ」

「ゆ、悠美っ、わ、私もまたっ、ゆ、悠美と一緒にイクわっ。ああっ、ゆ、悠美っ、あ、愛してるっ。イ、イクーッ、イクイクッ、イクーッ」

私もクリトリスと膣粘膜を激しく擦り立てながら、悠美のエクスタシーの絶叫と同時に絶叫し、激しく痙攣する裸身を仰け反らせてエクスタシーの大波に飲まれた。

悠美を貫いていた二人が、勃起を悠美の媚孔から抜き出し、悠美の口に勃起を委ねていた二人を圧し退けて、悠美の口の中に射精した。

悠美はほとんど朦朧とした意識の中で、それでも新たに衝き付けられた二本の勃起を握り締め、搾り出すように両手で扱いて噴出する精液を口で受け止め、舐め取り、吸い立てて?み込んで行った。

四人の男が、体力も気力も精力も使い果たしたのか、悠美の傍らでぐったりとなった。

残る二人が悠美の二つの媚孔を貫き、やがて最後の一滴を振り絞るようにして射精した。

悠美は既に意識を失って、ただ人形のように男達の動きに裸身を揺らしていた。

 

コテージの窓に掛かったレースのカーテンを揺らして、朝の涼やかな風がそよいでいた。

私は悠美よりも先に目覚め、コーヒーを入れて飲んでからベッドに戻って、彼女の天使のような愛らしい寝顔を眺めながら、乳房をかすかに愛撫し、昨日の強烈な痴態を鮮烈に想い出す。

この子は、最後に気を失うまで、私の名前を呼んでくれた。

それが堪らなく嬉しい。

それにしても、膣孔で、肛孔で、口で、何度、射精を受け止めたのだろうか?

何度エクスタシーに飲まれたのだろうか?

この子の性欲は何処まで深いのだろうか?

いいえ、私も多分同じ。

いいえ、私だけじゃなく、どんなに気取って、着飾って上品ぶった女性でも、性欲の深さは恐らく測り知れないのだ。

昨日、悠美は男性とセックスするのが初めてだと言った。

しかし、それは私と悠美にとって、大層な問題ではなかったし、彼女が話したくなったら、聴いてやれば良い事でもあった。

それにしても、今までどんな人生を過ごし、どんな性体験を重ねて来たのだろう。

こんな天使のような清楚な寝顔の美少女が。

私は悠美の寝顔の余りの無邪気さに、思わず意地悪したくなって、乳首を捻り上げた。

「ああっ、ゆ、優香さんっ、き、きついっ。あ、あれっ?わ、私っ?」

悠美が眼を覚まして部屋を見回した。

「悠美、昨日は、すごく素敵だったわよ」

「ああっ、ゆ、優香さんがっ、あ、あんな事っ、さ、させるからっ」

悠美が、昨日の破廉恥な痴戯を想い出したのであろう、恥じらいに美貌を染めて私に抱き付き、キスをねだった。

永い、貪るようなキス。

慈しみ合うようなキス。

「ん、ねえ、あれからどうなったのかしら?」

「あら、悠美ったら、憶えてないの?男達はそのままダウンして、私達の後を追っかける事も出来なかったみたい。二人で勝手にシャワー浴びて、タクシー呼んで、ここまで帰って来たのよ。無理はないわね、あんなにイキまくったんだから。でも、貴方、自分で歩いてたわよ。ふらふらだったけど」

悠美の指が私の女陰と肛門の窄まりをまさぐり、忍び込んで来た。悠美の二つの媚孔は、閉じてこそいたが、延べ、数十本の勃起の、長時間の摩擦を受けたせいで、熱を帯びて腫れ上がっていた。

「私にばっかり、いやらしい事させて。今度は優香さんをめちゃくちゃにしてやるんだ」

悠美が幼い子供のように拗ねて唇を尖らせ、拗ねるように言うと、私の下腹部にてを伸ばして、私の膣孔と肛孔に指をめり込ませて来た。

悠美の媚孔を愛撫しているうちに興奮して、愛液を滴らせていた私の二つの媚孔は、悠美の指を受け容れて、湧き上がる官能に収縮した。

「ああっ、ゆ、悠美っ、か、感じるわっ。わ、私はっ、あ、貴方が居れば良い。貴方が昨日みたいに、いやらしくなって、それを見てるのが最高の快感なのっ。私っ、ゆ、悠美と一緒にっ、な、何回もっ、イ、イッたのよっ」

昨日の悠美の強烈な痴態が脳裏に蘇り、また悠美の指が蠢く媚肉の奥底から妖しい官能の疼きが生まれた。

「ゆ、悠美っ、い、一緒にっ、う、うんちっ、し、しようっ」

二人で、セパレーツタイプのトイレに入る。

私が先に便器に座り、悠美が便座と私の太腿の間に片脚の甲を差し入れて立ち、もう片方の脚をタンクに乗せ、私の眼の前に女性器を寛げる。

私は、既に溢れている愛液に塗れ、妖しく開いている悠美の女陰の襞を口に含んで吸い立て、クリトリスを舐め上げながら、上にかざした両手で愛おしい二つの乳房を愛撫する。

悠美が私の頭を両手で抱え、私の口に女性器を圧し付け、ゆっくりと腰を回転させながら、快感を貪る。

「ああ、い、良いっ、か、感じるっ、や、やっぱり、ゆ、優香さんが良いっ」

私は悠美のクリトリスを吸い立て、舐め上げながら、悠美の膣孔に指を挿入してしゃくり、肛門にも指を挿入して同時に抽送して行く。

悠美の腸粘膜奥底まで挿入した指先が固形物に触れる。

元々排泄物自体にはさしたる興味はなかったが、悠美の排泄物であれば、嫌悪感も覚えなかった。

私の肛孔がゆっくりと開き、排泄物が水溜りに落下する。

「ああ、で、出たわっ、こ、今度は悠美よ」

快感を貪っている最中に愛撫を中断された悠美は、いやいやをするように裸身を揺すったが、すぐに便器から降りて私と入れ替わりに座った。

私が、今まで悠美がしていたように便器に立つと、悠美がすぐに膣孔と肛孔に指を挿入して、抽送し始めた。

「ああ、ゆ、悠美っ。すぐに浣腸すると思ってっ、ぜ、全部っ、だ、出してないのにっ」

私の肛門の内部で、未だ留まっている排泄物が、悠美の指先に当たる感触があった。

「わ、私もっ、か、浣腸で全部出しちゃお。おしっこだけするね?」

悠美が私のクリトリスに吸い付き、舐め上げながら、便器を叩く音を立てながら尿液を迸らせた。

互いの指に排泄物が付着しているのを、見詰め合い、互いの乳房に擦り付ける。

二人の乳房に茶褐色の斑点が出来た。

浴室に入って、互いに向かい合って抱き合い、何時ものように愛撫しながら、お互いの肛門にシャワーのノズルを挿入してお湯を注入し合い、互いに恥じらいを隠すようにキスを貪り合いながら、激しい排泄音を立てる。

足許に二人の肛門から噴出した排泄液と排泄物が溜まって行く。

一頻り排泄を終えると、床を綺麗にしてから、互いの身体を慈しむように洗い合う。

冷蔵庫から冷えたビールを取り出してベッドに戻る。

冷えたビールが乾いた喉に心地良い。

ビールを?み、悠美とキスを交わし、乳房を揉んだり乳首を突いたり、クリトリスを突いたり、恥毛を剃り落とした恥丘を撫でたり、取りとめもないひと時を過ごす。

数ヶ月前までは、こんな幸福な時間を過ごせる事など信じられなかった。

悠美の出現がなければ、私は小説の中だけで自分の性欲と愛情を表現し、自身で興奮してオナニーして満たすだけの、孤独な官能作家だったのだ。

「ねえ、優香さん、私、こんなに幸せで良いのかしら?」

悠美が美しい瞳を少し潤ませて、呟いた。

「私も今同じ事を考えてたわ。悠美が現れなかったらこんな素敵な日々はなかったもの」

「ああ、優香さん。す。好きっ、あ、愛してるっ」

私達は抱き合い、しばらくキスを貪り合った。

「悠美。今夜も素敵な処に行くわよ。今夜は私も愉しむわ」

「ど、何処に行くの?」

「愉しみにしてらっしゃい。昼食を採ってからもう一度寝ましょう?出掛けるのは日が暮れてから。今夜の為に、たっぷり休んで置くのよ」

「ああ、ゆ、優香さんっ、そ、その前にっ、し、したいのっ」

悠美が裸身を起こして私の下腹部に美貌を埋め、すぐに指を二つの媚孔に挿入して来た。

「ああ、ゆ、悠美っ、じ、私も、ほ、欲しかったのっ。さっき、未だうんちが残ってるお尻の孔に、ゆ、悠美が指を挿れてくれたでしょう?す、すごく嬉しかったのよ」

「わ、私もっ、お尻の中に、う、うんちが溜まってるのに、ゆ、優香さんがっ、ゆ、指挿れてくれてっ。ゆ、指が汚れてたのにっ、き、気にしないでいてくれたからっ。う、嬉しかった」

二人で逆向きになり、二つの媚孔に指を挿入し、やがて、それが拳に変わる頃、私も悠美も、二人の手指で、シーツに排泄物の茶褐色の汚れが付着するのも構わず、いや、それさえも官能を刺激する要因にさえして、その強烈な快感に絶叫して、意識を失っていた。

 

「ね、ねえ、優香さんっ、わ、私、ほ、欲しいっ」

「だめよ、今は、これから、一杯愉しむんだから」

日が暮れ、互いに浣腸を施し合い、肛門の内部を浄めながら、湧き起こる性欲を抑え、エクスタシーを求めようとする悠美を制し、自分も性欲をかろうじて抑え、エントランスで待機しているタクシーに乗って港町まで行き、コンビニに入って缶ビールを買って、店の前で獲物を探す。

「優香さん?こんな処でビール?んでどうするの?」

「見てなさい。絶対獲物が来るから。ほら、あの子よ。多分」

精悍に日焼けした幼さの残る若い男が、酒とオツマミを大量に買い込んでいるのに私は眼を着けた。

肌の日焼けと逞しい身体付きは、都会から海水浴に来たひ弱な若者のそれではない。

コンビ二の店員と親しそうに会話を交わしている。

間違いない。

地元の漁師だった。

「ねえ、貴方、この町の漁師さんでしょう?」

私は悠美の手を引いて、店から出て来て、違法にチューン アップしている車に乗ろうとした若者に声を掛けた。

「そ、そうだけど?何か?」

彼は眩しそうな眼で、私と悠美を交互に見つめ、すぐに照れ臭そうに視線を逸らした。

「ねえ、若い独身の漁師さん達が集まって、寝泊りする部屋があるでしょう?そこに遊びに行きたいの。連れてって?」

漁師町育ちの私は、若い独身の猟師達が、出漁に遅れないように一緒の部屋で寝泊りし、互いに起こし合う習慣があるのを知っていた。

そうした部屋は大抵の港にはあるはずだった。

高校時代に、幼馴染みの女の子と何度か行った事があったが、壁にはヌード写真が貼ってあり、足許に散らかっているのは、性的な特集や話題、ヌード写真が満載の週刊誌とアダルトなマンガ、アダルトビデオばかりだったのを記憶している。

彼は私の言葉に複雑な表情をし、ポケットから携帯を取り出し、電話を掛けた。

「う、うん。女、若くて良い女だ。二人。俺達の部屋に行きたいって・・・」

彼はすぐに表情を明るくして携帯を切った。

「良いよ。連れてってやる。但し、何が起こっても知らねえぞ」

彼の車の後部座席に悠美と乗り込む。

「何も起こんなかったら、つまんないでしょう?行く意味がないわよねえ」

悠美はもう、どんな処に行くのか、そこに誰が居るのか、そして何が起こり得るのか、私が昼間言った「たっぷり休んで置く」意味が理解出来たようだった。

やっぱり悠美はセックスに関してすごく賢い子だ。

すぐに車は停まり、網置き倉庫の二階に、私と悠美は案内された。

部屋に入ると、十二人、私はすぐに数を数えた。

申し分ない。

煙草と酒の匂い。

マージャンや花札をやっている者達。

テレビの画面に映し出されているのは無修正ビデオ。

「こんな事されたくて、来たのか?後で泣くなよ」

大将格のような男が、一人の女性が大勢の男性に裸身を弄ばれ、女性器に巨大なバイヴを突き立てられ、喘いでいる画面を指差した。

「“合意の上で”って事で良いわよ。“たった”十二人で私達二人を満足させられる?」

私は洋服を脱ぎながら、彼らに本気になって欲しくて、挑発の言葉を口にした。

「二人共安全日なの。後で責任取ってなんて、泣き付かないから、お口でも、おま○こでも、お尻の孔でも。好きな処にち○ぽぶち込んで、私達を愉しませて頂戴」

悠美も完全にその気になったようで、すぐに全裸になった。

「け、けつの孔でも良いのか?お、俺、一度で良いから、けつでやりたかったんだっ」

「お、おれもっ。彼女にしようとしたけど、嫌がられてよっ」

「二人共、めっちゃ良い身体してんじゃねえ。堪んねえよ。こんな良い女見た事ねえっ」

「ほ、ほんとに、良い身体してるっ、び、美人だしっ、お、おれっ、すぐイキそうっ」

数人の男が、私達に飛び掛ろうとした。

それを大将格の男が制した。

「ま、待て。お前ら、性病持ってて、俺達に感染す気じゃないだろうな?」

「おま○この匂い嗅いで御覧なさい。いやらしい匂いはするけど、病気の匂いじゃないはずよ。何を尻込みしてるの?海の上で死ぬか生きるかの漁をしてる男が」

大将格の男が私と悠美の性器に指を伸ばして触れ、その指を鼻先に当てて嗅いだ。

「判った。二人共ヤリ殺してやる」

男が急いで全裸になり、いきなり私を跪かせると私の口元に男根を宛がった。

それを合図のように、十二人の男達が私と悠美を取り囲んだ。

彼らは忙しなく全裸になると、私と悠美を並べて輪姦し始めた。

あっと言う間に部屋は淫乱な修羅場と化し、私と悠美の快感の喘ぎとエクスタシーの絶叫、愛液の淫猥な濁音と唾液の音、肉と肉がぶつかる音、男達の快楽の叫びが、酒と煙草、魚の匂いの染み付いた部屋に響き渡った。

「この女、おま○こ締まり過ぎるっ、も、もうだめだっ」

「ああっ、す、すぐイッちゃうよっ。け、けつの孔っ、よ、良過ぎるっ」

「な、何ていやらしいしゃぶり方するんだっ、だ、だめだっ、イ、イクーッ」

「だ、だめーっ。も、もうちょっとっ。わ、私もっ、イ、イクからっ」

「な、何て女だっ。き、綺麗で上品な顔して。けつの振り方が半端じゃねえっ」

「ああっ、ま、待ってっ、わ、私もっ、イ、イクのっ」

「お、おま○こっ、し、締まり過ぎっ、おおっ、し、潮噴いたぜっ。きょ、強烈っ、こ、こんなのっ、は、初めてだぜっ」

「こ、こっちの女もっ、し、潮噴いたぜっ。す。すげぇっ。だ、だめだっ、も、もうイクッ。な、何ていやらしい女なんだっ」

「く、口に出した精液っ、な、舐めてっ、の、?んでるぜっ。い、いやらしい女達だっ」

十二人の屈強な若者が体力に任せ、入れ代わり立ち代わり、私と悠美の膣孔と肛孔を貫いて激しく抽送し、口に勃起を捻じ込み、何処とは言わず精液をぶちまけた。

私も悠美も、彼らの激しい性戯を、快楽の湧き起こるままに貪り、何度となくエクスタシーの波に?まれて絶叫し、裸身を激しく痙攣させた。

「ああ、せ、精液っ、お、お口に一杯っ、い、いやーっ。お、おま○ことっ、お、お尻っ、い、一度にっ、ち、ち○ぽっ、い、一杯っ、い、いやっ、ま、未だ、イ、イカないでっ、い、一緒にっ。い、イヤーっ。だ、だめーっ。わ、私っ、も、もっとっ」

「ああっ、す、すごいっ。お、お尻っ、い、良いっ、ゆ、優香さんっ、だ、だめっ、イ、イッちゃうわっ。お、おま○こもっ。りょ、両方の孔のっ、ち、ち○ぽがっ、こ、擦れてっ、す、すごいのっ。イ、イッちゃう。イ、イクイクイクッ、イ、イクーッ」

「ゆ、悠美っ、わ、私もっ、お、おま○ことっ、お、お尻もっ、お、お口もっ、せ、精液でっ、い、一杯よっ。ああ、ま、またイクわっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

「おいっ、こ、この女っ、お、おま○こにっ、ち、ち○ぽっ、に、二本挿るぜっ」

「こ、この女もっ、け、けつの孔にっ、ち、ち○ぽっ、に、二本挿いるっ」

「ああっ、す、すごいっ、ゆ、悠美っ。ま、またっ、イ、イクッ、イクッ、イクーッ」

 「ゆ、優香さんっ、わ、私もっ、イ、イクッ、イクッ、イクイクイクーッ」

 互いの二つの媚孔に、拳を挿入して愛し合う私と悠美にしてみれば、どんなに巨大であろうが、勃起を二本同時に、同じ孔で咥え込む事は、それ程困難な事ではなかった。

 私と悠美はエクスタシーの波に飲み込まれる度に互いに呼び合った。

 二人で愛し合う時だけでなく、他の男とセックスしてエクスタシーに?まれる時でも、悠美と心身共に愛し合い、心身共に融け合っているという一体感があった。

 「ふ、二人共、何ていやらしいんだっ。もうおれ達皆二回ずつはイッてるのに、ま、未だ求めて来やがるっ。くそーっ。もう一回やってやるっ」

 「け、けつの孔がっ、お、おま○こもっ、ぽっかり開いて、せ、精液だらけで、奥まで丸見えだぜっ。い、いやらし過ぎるよっ。お、おれもっ。も、もう一回っ、今度はこっちの女のけつでやってやるっ」

 「おれは、おま○こもっ、け、けつもやったから、口でしゃぶらせてやるっ」

 男達の何人かは既に満足し切って、あるいは精魂果てて、転がったり、ただ私達の痴戯を傍で眺めたり、横から手を伸ばして、精液塗れになった乳房やクリトリスを弄ったりしていた。

 それで再び性欲を湧き起こして、再度挑み掛かって来る者もいた。

 膣孔で、肛孔で、そして口で、何人の射精を何度受け容れたかも、もう定かではなかったが、未だ彼らの性欲に応じる気力はあった。

 いや、自分のエクスタシーの奈落の底を究めたい欲求があった。

 この気力が失せるまで、いや、気力が失せる限界までセックスしていたかった。

 「も、もっとよっ。もっとイカせてっ。も、もっと精液っ、か、掛けてっ、の、?ませてっ。おま○こもお尻の孔にもよっ」

 貌さえも振り掛けられた精液に塗れ、淫猥な熱で、かさぶたの様に乾燥し始めていた。

 「い、挿れてっ、お、お尻にっ。お、おま○こもっ。こ、壊れても良いからっ、ああっ、い、良いっ、す、すごいのっ。ね、ねえっ。お、お口にもっ、も、もっとっ、ち、ち○ぽっ、しゃ、しゃぶらせてっ」

 悠美は、お酒に酔っているかのように、何時もの舌足らずの呂律が廻っていないような、口調で尚も男達を求め続けている。

 「ああ、も、もっとっ、お、奥までっ、つ、突いてっ、お、おま○こっ、い、良いっ、し、子宮がっ、ひ、開いてるっ。お、お尻の孔もっ、お、奥までっ、い、一杯っ。こ。壊してっ、お、おま○こもっ、お、お尻の孔もっ」

 私も、精液と唾液に塗れた二本の勃起をしゃぶり立てながら、男に跨って膣粘膜で勃起を咥え、背後から肛孔を貫かれ、夢中になって尻肉を上下左右に振り立てていた。

 「ああっ、ゆ、優香さんっ、も、もうだめっ、わ、私っ、し、死んじゃうっ。か、体中がっ、お、おま○こになったみたいっ。こ、こんなのっ。き、気が狂っちゃうっ。ま、またっ、イ、イクわっ。も、もうっ、ほ、ほんとにだめっ。ああっ、イ、イクーッ、イクーッ、イ、イクーッ。す、すごいっ、ゆ、優香さんっ。ああ、す、好きっ、あ、愛してるっ。ま、またっ、イ、イクッ、イクッ、イクイクイクッ、イクーッ」

 悠美の最後の断末魔の叫びを、薄れ行く意識の中で聴いていた。

 「ああっ、ゆ、悠美っ、悠美っ、悠美っ。あ、愛してるっ。わ、私もっ、も、もうだめっ。し、死んじゃうっ。イ、イクッ、イクイクッ、イ、イクーッ」

 

小さな窓から挿し込む朝日の眩しさに意識を取り戻した。

全身に重い何かを取り付けられたように、自由が効かない。

身体中の肌が精液と愛液と、唾液と汗に塗れて、少し動いても乾いた音がするようだ。

夢か幻のような昨晩の痴戯が鮮烈に脳裏に焼き付いていた。

《あの人達、出漁に間に合ったのかしら?》

恐らく一睡もしないで出漁したに違いない。

船の上で、事故を起こさなければ良い。

私は、不思議と穏やかな気持ちで、素直に祈った。

傍らで、横たわっている悠美の乳房を撫で摩る。

「ゆ、悠美。生きてる?悠美」

「ああ、ゆ、優香さんっ。ああ、想い出したわ。すごかったね。昨夜」

網置き場の倉庫の二階だから、一階に降りたら、水道があるはずだ。

私達は抱き合ったまま立ち上がり、抱き合ったまま歩き、抱き合ったまま階段を降りた。

水道の水を頭から被り、置いてあった石鹸で、髪にも身体にもこびり付いた、激しい性戯の痕跡を洗って流し落とす。

「ああっ、気持ち良いっ」

「うんっ、気持ち良いっ」

身体中が重く、痛かったが、しかし、冷たい水で身体を清めた清々しさがあった。

 

洋服をまとい、網置き部屋を出て、通りすがる港町の住民達の好奇そうな視線を浴びながら、タクシーを拾ってホテルのコテージに戻り、再び死んだように眠る。

夜中に目覚めた私達は、一緒に浴室に入って排泄し、浣腸洗浄してベッドに戻る。

時間の感覚がまるで消え失せていた。

冷えたワインを飲みながら、何処を何処と言うでもなく愛撫し合い、キスを交わす。

「悠美。私、すごく、嬉しかった」

「何が?」

唇を触れ合ったまま、言葉を交わす。

「悠美が、イク時、必ず私の名前を呼んでくれたから」

悠美への愛情を何時も言葉にして表現しているのに、何故かこの時は照れ臭くて、悠美の唇を軽く?んだ。

悠美が私の乳房に、上品で清楚さを湛えた美貌を埋めて、乳首を舌先で弾いた。

「私もよ。イク時必ず、優香さんが一緒にいてくれたの。優香さんも、イク時、私を呼んだでしょう?ああ。優香さんも私と一緒に、イクんだって。嬉しかった」

「もう一日ここにいるのね?でももう良いわ。明日は、一緒に静かに過ごそうね」

「うん。おま○こも、お尻の孔も、ひりひりして、痛いもの。優香さんと、海岸を散歩したり、美味しい物沢山食べたり、そう言えばここに来てから、ろくな物食べてなくない?」

「そうね?男ばっかり、お腹一杯食べて、ね?」

「それを言うなら、おま○こ一杯、お尻一杯よね?お口にも一杯ね?」

私達は貌を見合わせて屈託なく笑い、キスを貪り合った。

ワインが空になり、私達は抱き合ったまま、深い眠りに落ちた。

 

これで終るはずだった淫猥な旅行は驚くべきハプニングが起き、それが私と悠私達はそれを勿論、未だ知る由もなかった。 

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