二人が出ていった。さっきの部屋からこの部屋にあいつを
運んでくるつもりだ。
始めて見たけど、これがSMプレーの部屋?鎖や手錠が
壁にぶら下がって、あれは、鞭にロウソクに、革製品、浣腸器、
バルーンのついたゴムホース、聴診器、病院で見たような機械。
見るのやめよう。やだ、使い方を想像してる自分が、信じられない。
それより、あいつ大丈夫かなあ。
あ、来た、荷物みたいに運んできた。血は出ていないから
大丈夫かなあ。あーあ、縛りなおしてる。あんなに縛られたら、
あいつに助けてくれって頼む方が、酷かな。あいつが駄目なら、
誰が助けてくれるんだよ。このまま、変態とスケベに好き勝手に
されるのかよ。
「うぐ、うううう。」
「気がついたようだな。これからよ、いいもん見せてやるよ。
もしかしたら、お前が見たことも、やったこともねえ事かもな。」
気がつかないで欲しかった。あいつには、絶対、こんな格好
見られたくない。こっち向くな。見ないで。
「いい眺めだろう。早くしろって、おまんこがぱくぱくしてるぜ。」
変なこと言わないでよ、変態。
「見ないで。こんな姿、見られたくない。」
「うるせえ、黙ってな。」
あいつ、うつむいてくれた。この最悪な状況、理解してくれたかな。
「そろそろ、おまんこからよだれを垂らしてもらおうか。」
近づくなよ、スケベ。なに持ってんだ、何だそれ、やばい。
「臭いな、股開いて見られるだけで、発情したのか。」
「やめて、そんなこと。」
「お前の身体がして欲しいって事を、してやるだけだ。」
「お願いだから、許して下さい。」
「許すも許さないも無いんだよ、お前を喜ばしてやるんだから、
やめて、許してじゃなくて、お願いします、ありがとうだよ。」
変態に何言っても駄目だ。
「やだ、やめろ、そんなとこ触るな。」
「気持ちいいだろう、こいつはな、見た目はごっついけど、
テクニシャンなんだ。ほら、女の身体を知り尽くしたって
感じの指使いだろうが。」
気持ち悪いスケベ野郎に触られてるのに、畜生、恥ずかしいけど、
気持ちいい。あいつには、見られたくない、知られたくない、
こんな恥ずかしい身体。
「ほら、指だけでもいきそうだろ。」
「やめて。」
「指はやめよう。次はバイブだ。」
グウウーンというモーター音が、ゆっくりと股間に入っていく。
このしびれるような感覚、たまらない。こもったようなモーター音が、
股間に消えて、体の中を駆け上がって、後頭部から突き抜けてゆく。
「あ、」
「そうそう、身体は正直だ、遠慮しないで、声、出しな。」
駄目、あいつに聞かれたくない、あいつに気付かれたくない。
「唇かんでまで、我慢すること無いだろう。」
変態野郎に見られて、スケベ野郎に触られて、感じてたまるか。
「腰が動いてるぜ。」
違う。
「もうやめて。」
「グチャネチャ音たてて、体はやめろって言ってないようだがね。」
「んぐぐぐぐぐ。」
あいつが叫んでる。
「おまえは黙ってみてるだけでいいんだ。」
あいつを殴った。蹴飛ばした。鼻血が出たよ。
「やめて、あたしが我慢するから。この人に手出さないで。」
「ほーう。たいしたもんだ。」
「んぐんぐぐんん。」
「ごめん、でもいいんだ、我慢するから。」
あいつの顔見らんない。
「おい聞いたか、我慢するってよ。思いっきりやってやれよ。」
縄が解かれた。もしかして、ほっとなんかしてられないのか。
「おまえの特大ちんぽを入れてやれよ。」
「やだ。」
「おいおい、我慢するって言ったじゃねえか。」
「鬼、獣、スケベ、変態。」
「いきまくって喜ぶところを、こいつに見てもらいな。」
わー。スケベ野郎がのしかかってきた。痛い。きつい。苦しい。
「やめろ。」
「わめけ。嫌がるところがたまんねえ。いい眺めだ。」
あいつの目の前なのに。
「無理やり犯されるときのほうが妊娠しやすいって聞いたことあるんだ。
メスの体は上手くできてんだよ。」
「ん、ん、ん、は、は、あ。」
だめだ。どうしても声が出ちゃう。
「やめ、う、て、もう、いい、いいだ、ろ。」
何で、激しい、あいつには悪いけど、すごくいい。いいけど、
止めて欲しい。あたしは、あいつのもの。
「やめてええ。」
「まだだよ、それに、俺が残ってんだ。いいか、ちゃんと咥えて、
上手くやれよ。」
大好きなあいつのだから平気なんだけど、気持ち悪い変態野郎のものなんか、
汚くて咥えられるか。
「素直じゃねえな、あいつのものを使えなくしてもいいんだがな。」
「ひ、きょう、う、もの。」
「そのとおり。」
どうにでもなれ、好きなようにしろ。あ、汚え。そんなに奥まで入れるなよ。
「う、ん、うんぐ、うんんんぐ。」
「もっと気を入れて上手くやんねえといつまでも終わんねえぜ。」
畜生、早く終わってさっさと出て行け。ああーあ。情けない、
恥ずかしい、悔しい、完璧に怒ってんのに、気持ちいい。
「あ、あ、あ、うう、あああん。」
どうなったんだ、一瞬記憶が飛んだ。
わ、顔とお臍のあたりの精子が気持ち悪、で、臭い。
「つぎは、浣腸といきますか。」
やだ、あいつにだって、やらせなかったのに。
「仰向けになって、自分で膝を抱えるんだ。」
そんな恥ずかしい格好できない。
「約束が違うな。ま、おまえが嫌なら、こいつにやってもらおうか。」
「あたしがします。」
「そうだよな。おまえはして欲しいんだからな。」
何考えてんだ。
「お願いされないとな、やれねえな。」
何でここまで、我慢しなきゃなんないんだよ。
「お願いします。」
大好きなあいつのためだ。
「何をお願いするんだ?」
この、変態野郎、覚えとけよ。
「あたしに、してください。」
「なにを?」
もういいだろう、ああーあ、恥ずかしい。
「浣腸してください。」
「ほー、好きなんだ?」
「大っきらいだよ。」
「いいのかい?そんな言いかたして。」
「大好きです。」
「何が?」
「浣腸が。」
「浣腸って何をするものだっけ?」
ねちねちと、女の腐ったような野郎だぜ。
「便秘のときのお薬です。」
「ちょっと違うが、その薬をどうするんだ?」
なんてやつだ。
「お薬を入れます。」
「どこに?」
「おしりに。」
かーっ、超恥ずかしいな、もう。
「はじめから続けていってもらおうか。」
「大好きな浣腸をしてください。」
「真っ赤な顔して、うれしそうだね。」
死にたいくらい恥ずかしいんだよ。
「こう言ってもらおうか。浣腸が好きで好きでたまらないので
薬をたくさん私の尻の穴から入れてください。」
どう言う思考回路なんだ、この変態。でも、なんでか、痺れてる。
「もう一回教えてあげようか。浣腸が好きで好きでたまらないので、
薬をたくさん私の尻の穴から入れてください。」
「浣腸、が、好きだから、お薬を、あたしの、お尻に。」
「尻の穴だ。」
「お尻の穴に。」
「最初から。」
やだ、もしかして、立てないくらい、感じてる。
「浣腸が、好きなので、お薬を、あたしの、お尻の穴に、入れて、下さい。」
「よし。仰向けになって、膝を抱えな!」
超恥ずかしい姿。げ、濡れてるのまで、丸見えだよ。手と足を縛られた。
どっちも、入れて下さいって言ってるみたいに広がってきたよ。
「さて、これが、おれも初めてだけど、超優れもの。浣腸と、
バルーンとバイブの一体型なんだとさ。へえ。」
わ、触るな、やだ、お尻の穴だ、そんなとこいじるな、スケベ。
「グリセリンは少な目にして、大量浣腸といこうぜ。」
わあ、ぬるっとお尻に入ってきた。何やってんだよ、スケベ。
え?お尻に入ってきた奴が大きくなってきた。
「せっかくだから、もっとよく見えた方がいいか。」
何でわざわざあいつをこんな近くに。ああ、何だこの感覚。
気持ち悪い。便秘の時の感覚に似てる。やだ、やめろって。
浣腸が始まっていないのに苦しい。
「ゆっくりいれてやろうな。」
あああ、きもちわりい。冷たいのが入ってきた。
ジュワージュワーって感じ。
「どうした、せっかくなのに見ないのかよ。」
ありがとう。目をつむってくれてんだ、あいつ。
「いい眺めなのに、おおおお、見なくても、しっかり、勃起してる
じゃねえか。立派なもの持ってるね。」
苦しい、食べ過ぎて苦しいのはお腹から胸にかけてだけど、
腰の当たりが苦しいの。まだ入ってきてる。グウウングウウンって感じ。
「美味しいかい。」
畜生、変態野郎。このままじゃ済ませねえ。
「はい。美味しいです。」
「もっといかがかな?」
「もう十分です。たくさんいただきました。」
「遠慮はいらないよ。」
早く終われよ、もう、おなかが痛いんだよ。相変わらず、スケベ野郎が、
無表情でゆっくりバルーンをつぶしてる。
「苦しいです。おなかが痛いです。」
「それはよかった。」
よかねえよ。止めてくれって。
「もう限界です。おトイレに。」
「トイレだってよ。目の前にあるじゃねえか。」
目の前にあるって、目の前にいるのはあいつ。何てこと考えてんだ。
「お願いです、もうふざけないで、もう許してください。」
「本気だよ。」
ああーあ。痛い。だめだ。気持ち悪い。吐き気がする。
「限界かな。」
え?ここでするの?あいつにかかっちゃうよ。
「トイレ」
「無理だと思うよ。」
バイブのスイッチを入れた。変な感じ。とろけそう。意識が遠くなりそう。
考えがまとまん無い。感じてる。気持ちいい。
「おい見てみろよ、おまんこがひくひくして、ほらほら、すげえ、
汁があふれてきたぜ。」
苦しいけど、頭がくらくらする。シュウーっていう空気の抜ける音がする。
あ、お尻の中に入ってるやつが、しぼんでるんだ。
このままじゃ、あいつにあたしのウンチ、かかっちゃう。
「やめて!!!!」
「だいじょうぶか、もう泣くな。」
「うん。」
そう言われても、痛いのも、苦しいのも、みんな吹っ飛ぶほど
恥ずかしくて、悔しいやら、情けないやら、もう、最悪。
「おれが悪いんだ、何もできなくて。」
「悪くないよ、縛られてたんだからしょうがないよ。」
「でも、」
「それより、捨てないで。」
こんな身体、おまえだけが頼りなんだから。
「何言うんだ。きまってんだろ。」
「許してくれる?」
「何を?!」
「ほんと、何とも思ってないのか?」
「きまってんだろ。」
「おまえ以外の男に、あんなコトされて。心じゃ、嫌だって
思ってたのに、感じて、」
「もう、いいって。」
「はしたない身体で、恥ずかしいよ。」
「もう、いいって。泣くなよ。」
「嫌いになってもいいよ。」
「おれの女だよ、お前は。」
「こんな身体でもか。」
「きまってんだろ。お前は、マゾなんだよ、仕方ねえだろう。」
「嬉しいよ。」
「それより、おれで満足なのか。」
「さっき、おまえ言ってくれただろ?おれの女だって。おまえが
それでいいんなら、心も身体も、くれてやるよ。」
「ああ、上等だ、もらってやるよ。」
「ずううっと、あそこに、鈴をつけといてやるよ。」