カップル告白 フィストへの道


松村 久代(19)




 正夫の手が、私のおめこをグリグリと押しはじめたときは、

さすがに緊張しました。

 思わず「待って!」と叫びそうになりましたけれど、ここで止めて

しまったのでは先に進まないので、私は下腹に力を入れて、反対に

押し返すように背中を弓なりにしました。

「うぅんッ」

 自然に声が出て、おめこが潰れそうに身体の中にめり込んできます。

正夫がグリグリと腕を回すと、もうちょっとで穴が開きそうになるのですが、

まわりの肉まで一緒に押しているので、それ以上は中に入らない

らしいのです。

「怖がっちゃ駄目だ、もっと力を抜け」

「ハァッ」

 大きく息を吸って、私は両足を曲げ、精一杯股を広げてみました。

手を伸ばして大陰唇の肉を掴んで左右に引っ張ると、何だか子宮の底まで

覗かれそうな気持ちになります。

 これまでにもリポビタンの瓶や缶コーヒーなどを入れられたことは

あるのですが、おめこの中に直接正夫の腕を突っ込んで貰うのは

その時が初めてでした。

 実を言うと、子供のときから私はおめこの中にいろいろな物を入れるのが

好きで、秘密に楽しんでいました。

 一番はじめは小学校三年生くらいのとき、自分でボールペンを使って、

おめこのワレメをクチュクチュと悪戯していたときのことです。思いがけなく、

ツルッという感じでボールペンの先が5センチくらい中に入ってしまった

のです。その時はおしっこの穴に入ったのだと思って本当にびっくりしました。

 それが病みつきになって、私のオナニーはクリトリスを触るのではなくて、

おめこの穴にいろいろな異物を挿入することが主になっていました。

 処女といっても穴はちゃんと開いているので、ウインナソーセージとか

お仏壇のローソクとか、けっこう太いものが入りました。

 正夫が最初の男ではありませんが、初めての男とセックスしたとき、

物凄く痛くて血も少し出ましたけれど、これで処女膜がなくなったと思うと

何だかとても嬉しかったことを覚えています。

 正夫と知り合ってからも、思い付くままにいろいろなものを入れて貰いました。

 お決まりのキュウリや細身の大根、コーラのビン、もちろん男性のものも

好きなのですが、やはりもっと太くて、入口が張り裂けそうになるくらいで

ないと満足しないのです。

 その癖が正夫にもバレてしまって、そんなものを入れると穴がブカブカに

なるぞ、などと言いながら、結局、正夫も協力してくれるようになったのです。

 ある時、何かの雑誌でフィストというものがあることを知り、それが人間の腕を

直接おめこの中に突っ込むのだと分かったとき、私は興奮してどうしても

やってみたいと思うようになりました。

 一緒に食事をしていても、正夫の腕の太さが気になって仕方がありません。

あんなものを入れたら穴がブカブカになってしまうかも知れないという不安は

ありましたけれど、赤ん坊の頭だって出てくるのだから大丈夫だろうと、

とうとう正夫にせがんだのです。

「仕様がねぇな、おめこが壊れたって知らねぇぞ」

 でも実際にやってみると、拳骨のままではやはり無理でした。穴が

広がらないというより、入口でつかえてしまうのです。

「これじゃまずいな。待ってろ、いま入れてやる」

 私が出すおめこのお汁だけでは足りないので、手首までベビーオイルを

塗って、正夫は5本の指を紡錘形にそろえて、穴の真ん中に捩じ込むように

突き刺してきました。

「アッアッ、きくぅ…」

「ばか、動くな!」

 指のつけ根の盛り上がった節のところまできて、捏ねるように力を入れると、

ピリッと筋肉が切れるような痛みを感じて、そのとたん、ズルズルッと

ひと息に手首の関節まで入ったのが判りました。

 少しでも動くと、おめこの括約筋が切れそうで、それでも中は意外に

広いのか、痛いのはトバ口だけです。その代わりお腹の中に何か別の

生き物が動いている感じが伝わってきました。

 それから先は、私にも良く判りません。

 気持ちが良いというより、正夫の腕から私が生えているような気がして、

物凄く嬉しかったことは確かでした。もう夢中になってしまって、

何をされたのか本当に覚えていないのです。それで、その時の様子は

正夫に代わって書いて貰うことにしました。よろしくお願いします。




カップル告白 フィストへの道

原島 正夫(23)




 久代がおめこに腕を突っ込んでくれと言い出したとき、俺はこの女とも

そろそろ限界だなと思った。

 初めから変な女で、興奮してくると手当たり次第におめこの中に異物を

入れたがる。俺も面白かったので、けっこう楽しませてもらった。これまで

さんざん弄んできたから後はどうなっても知ったことではない。

「ブカブカになっても良いのかよ。俺の責任じゃねぇぞ」

「いいわよ、私の身体なんだから、できるだけ深く入れて…」

 上は薄いセーターを着たまま、スカートとパンティだけ脱いで、久代は

俺の前に股を広げた。乱暴に扱ってきたわりには、久代のおめこは

ピンク色で、それほど傷んでいるというわけでもなかった。

 肉厚のビラビラが割れ目からはみ出して、クリトリスも確かにでかい方だ。

 久代はもう息を弾ませて、内側はベトベトに濡れていたが、拳骨の形では

入りそうもないので、手の甲にたっぷりとベビーオイルを塗った。

 しばらくクリトリスをいじっていると、穴のまわりがグニグニと動きだす。

指を三本まとめて、穴のまわりが柔らかくなるように動かしてやると、

久代はすぐに腰を突きつけてきた。

「も、もっと奥、それじゃ感じない」

「待ってろ、いま入れてやる」

 力を入れたつもりだったが、手の甲の節のところがつかえて、それ以上は

なかに進まなかった。おめこの筋肉は思ったより弾力があって、押すと

反対に収縮して戻されそうになる。

「おめこを締めるんじゃねぇ、もっと力を抜け」

 歯を食いしばって、脚を突っ張っているのを、手首を捩じるように回しながら

強引に突っ込む。

「はッ、はァッ」

 久代が大きく息を吐いたとき、グニャッという感じで手首の一番太いところが

入った。あとは逆に吸い込まれるように、つけ根の関節までいっぺんに

ズブズブと埋まった。

「うぅぅッ、は、入った?」

「やったぜ。気ッ持ち悪りぃ」

「うそッ、うそぉぉ」

 中指の先端が穴の底に当たっているので、指を曲げると、意外にらくらくと

おめこの中で握り拳が出来た。

 まるで、生イカの腹に腕を突っ込んだような感触である。ほとんど空気が

入っていないので、指を動かす度に、ヌラヌラして粘り気のある分厚い

肉のひだが絡みついてくる。

 これが女の臓物なのかと、俺は奇妙に感動的な気持ちになった。

 腕全体を回してみると、後ろの方に何か丸い塊のようなものがある。

「おい、クソが溜まってるみたいだぜ」

「いやァァ、恥ずかしい」

「そうだ、今度は思い切ってケツの穴に突っ込んでみようか」

「わぁッ、よッ、よしてェ」

 動くとさすがに痛いらしくて、久代は半分悲鳴のような声で叫んだ。

「子宮をッ、子宮を掴んで…」

「えっどこだ?」

 指を曲げると、おめこの底から少し手前に寄ったところに、クリクリした

筋肉が飛び出している。

 これが子宮か…。

 真ん中が凹んでいるので、指を入れてみようとしたが固くて入らなかった。

「いッ、いっちゃうよゥ」

 この女、バカじゃねぇのか…。

 おめこがブカブカになるほど掻きまわされて、よく言うよと感心したが、

気持ちが良いのは俺も同じだった。

 ちんぼを入れてもそれほど感じないが、入口の締まり具合がはっきりと判る。

やはりおめこは太いものを入れた方が反動で締まり方も強いのかも知れない。

 女が子供を産むときもこんなに気持ちが良いものかな…。

 俺はふとそんなことを考えていた。

 久代が本当にイッていたのかどうかは俺にも判らないが、腕を抜いたあと、

全身が痙攣してしばらく止まらなかったことは確かである。

 時間は10分前後だったと思うが、あらためて見ると、おめこの入口が

ぽっかりと口を開けて締まらなくなっていた。

 入ったのは手首から5センチくらいまでだが、手のひらに粘り気の強い

鼻汁のようなものが一面に付着して、生理でもないのにウッスラと

血が混じっていた。


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