ぶらうん管に踊るスターの秘部



長倉 憲正(24)





    <1>

 テレビでオナニーなどと言うと、高校生くらいのガキが、深夜番組を見て

シコシコやっているとでも思われるでしょうが、小生、今年25才になります。

 職業はある大手の自動車会社のセールスマンで、いっぱしの大人だと

思っているのですが、この癖だけは最近ますますひどくなってきたような

感じがするのです。

 テレビを見てオナニーするのは、別に深い理由があってのことではなく、

本当の理由は実はその前の段階にあるのです。

 小生にとって、深夜番組のオナペットはそれ程魅力のある存在では

ありません。やれEカップだTバックだと言われても、身体を見せるだけで

テレビに出ているような女に興奮しろと言われても、息子が立つ筈も

ないでしょう。

 小生が対象としているのは、もっと有名な、いわゆるスターと呼ばれる

女性たちです。ひかり、なみえといった若手から、かおり、あき子、りえなどの

大物まで、小生が裸にしなかった女はおりません。

 テレビの画面に登場する彼女たちの姿態をじぃっと凝視しているうちに、

いつの間にか、衣装を剥いだナマの女の肉体が眼に焼き付いてくるのです。

 この女、オッパイはそれほど大きいほうではないな。それに乳首も

少し黒ずんでいる…、

 こいつは好きものだ。可愛い顔をしているが、おまんこをちょっと触ってやれば

すぐに悲鳴を上げるだろう…、

 毛深い女だ。それにクリトリスもでかい。こいつを発情させたら、さぞかし

たっぷりと濡らすだろう…、

 こんな妄想が、次から次へと浮かんできます。画面では作り笑顔で

歌っている演歌の歌手が、衣装を剥げばいま生理中で、ワレメから

タンポンの紐を垂らしていたり、恋愛ドラマでヒロインを演じている女優が、

キスシーンでパンティをベタベタに汚していたりするのです。

 しかも、それはかなりの現実性を持って、ありありと小生の脳裏に

描かれてきます。スターだと言っても性欲がない筈はないし、女である以上、

生理中に出演することだって当然あるのですから、そのほうがむしろ自然だと

思えてなりません。

 これみよがしに性器を露出したポルノ写真など見せられるより、セックスとは

切り離された世界にいるようで、実は欲求不満の塊になっている

一流のスターを思う存分犯しながらオナニーしたほうが、どれだけ

興奮できるか判りません。


    <2>

 つい最近、六才だかの幼い芸能少女が殺されてアメリカ中が

パニックになった事件がありました。 報道では強姦とか凌辱といった

表現は一切使われませんでしたが、誰が聞いたって、弄ばれたり

犯されているだろうということは想像がつきます。

 テレビでこましゃくれた女の子が踊ったり歌ったりしている同じ場面が、

何回も何回も繰り返して放映されると、いったいこのプロデューサーは

小生と同じ趣味ではないのかと疑いたくなっきますね。

 どうだ可愛いだろう、この女の子が殺されたんだぞ。裸にされ、まだ

毛も生えていないおまんこにブスリと突き刺されて…、そういっているように

思えてならないんです。

 ワイドショーの司会者も、おもて面は正義の味方みたいな顔をしていますが、

内心では、その情景を思い浮かべて卑しい欲情を味わっているに

違いありません。

 これなどは典型的な例なのでしょうが、その他にも、美人OLが

アパートで全裸になって発見されたり、女子高生の強殺死体が

国道沿いの藪の中から出てきたりと言ったニュースは後を絶ちません。

 先日は元女優だか歌手だかが、マンションから飛び下り自殺をした

というニュースを、おもしろおかしく報道していました。

 十年ほど前にも同じような事件がありましたが、この時も小生は

この女のおまんこはその時どんな状態になっていたんだろうと

あらぬ想像をして、続けざまにオナニーしてしまいました。

 テレビを見て、こんな妄想を描くのは不謹慎なのでしょうか。

でも小生には、テレビのほうが人権とか人道上の配慮といった

美名に隠れて、見る人の劣情をそそりたてているとしか思えない

のです。本当に人道上の配慮があるのだったら、初めから

報道しないことです。

 それに比べたら、テレビに出てくる人気女優を裸にして犯しまくる

くらい罪は軽い方で、男なら誰でも持っている願望ではないでしょうか。


    <3>

 熟練? してくると、どんなに格好をつけてもブラウン管のなかで

女は裸に見えます。

 サッチーとか黒柳徹子みたいなオバーちゃんを裸にしても仕様が

ありませんが、それでもムキ出しになった彼女の秘所を想像して、

トイレに行ったときどんな格好で拭いているんだろうなどと考えると、

奇妙に卑猥でユーモラスな光景が浮かび上がってきます。

 その中でも、小生が特に関心を持ってノメリ込んだ女がいました。

不倫騒動離婚騒動で、その度にマスコミの話題を賑わせた聖子です。

 今さらと思われるかも判りませんが、あどけなかったアイドル時代に

比べて、いつ整形したのか、濃艶で如何にもセックスが好きそうなタイプ、

真っ赤に塗った口紅の淫乱の相がたまらない魅力でした。

「おい聖子、ちょっと裸になってみな」

 食い入るようにテレビの画面を見つめながら、心の中でつぶやく。

 こいつは小生の女ですから、呼び捨てにしようが、何を命令しようが

構わないのです。

「グズグズしてるんじゃねぇ。そんな変な衣裳は早く脱いでしまえ」

「ハ、ハイ」

 画面から抜け出してきた聖子が、少しおびえた顔で派手な舞台衣裳を

脱ぐ。下から出てきたのは、子供を産んで弛み加減になった柔らかい

乳房です。

「隠したって駄目だぜ。いくらアイドルぶっても、乳首が変形しているじゃねぇか」

「すいません、子供におっぱいを上げていたものですから…」

「まぁいい、こっちを向いてみろ」

「ハイ」

 見ると陰毛を薄茶色に染めて、周囲のムダ毛を剃って整形している。

毛質は細くて、それほど濃い方ではなかった。

「良いおまんこしてるな。クリトリスは、どうなっているんだ?」

 立ったまま指を添えて、陰裂を開くと、出産したわりには崩れていない、

小振りで形のよいクリトリスが濡れて光っている様子がありありと

見えるのです。

「よし、ちんぼを舐めろ」

「はい…」

 聖子のナマ暖かい唇が吸いついてきて、しごくように亀頭を舐めまわす。

その頃になるとこちらももうピンピンに勃起しています。

「ハメるぜ。おとなしくしてろよ」

 強引に乗りかかって、ワレメを開くと中はピンク色、片手でちんぼを握って、

目を閉じてグサリと突き刺す。これがあの淫乱なスター聖子のおまんこかと

思うと、思わずブルブルと身体が震えます。

 妄想には違いないのですが、現実との差はないような感覚で

、小生にとって、これは何にも代えがたいオナニーの方法なのです。


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