小学校2年生のころ、学校で何かの予防注射をされた経験は
誰でも持っていると思います。たいていの女の子は痛がったり、
なかには泣き出す子もいたりするのですが、その時の記憶は、
長い間ずっと私の胸の中に残っていました。
細くて鋭い針の先端が、プチッと皮膚を破ってふかぶかと肉に
突き刺さる。あの何とも言えない不思議なスリルと、恐怖に似た
感覚がたまらない魅力でした。
でも私は、注射が大好きと言うことを誰にも知られたくなかったのと、
何故かそれがとても恥ずかしいことのように思えて、両親にも
黙っていたのです。
高校生になると、オナニーはみんなやっているし、クラスの半分以上は
もうセックスを経験していて、友達どうしの間で良くそんな話も出る
のですが、私には男の人に抱かれて処女を失うと言うことには、
ほとんど魅力も好奇心もありませんでした。
そんなことより、自分の身体に針を刺して、プツップツッという
独特のショックを味わっていたほうが、どれだけ気持ちが良いか
しれないと思えるのです。
初めのうちは、注射は二の腕にするものと決まっているように
思っていたのですが、その年頃になると、乳房はもう十分に
膨らんでいるし、太股や下腹にも女らしい肉の柔らか味が
ついてきます。
針を刺す場所はどこにでもある…、
と気がついたとき、私はゾクゾクするような興奮に震えました。
その頃から、私は自分の身体に針を刺してみたいという衝動に
駆り立てられるようになったのです。あるいは、これが私の
オナニーだったのかもしれません。でも実際に実行するには、
やはりかなりの勇気が必要でした。怖かったので、出来るだけ
肉の厚そうな太股に刺してみることにしました。
薄くて白い太股のつけ根を針の先で突ついてみると、チクチクと
鋭い痛みが走ります。思い切って突き刺すことが出来なくて、
しばらくその痛みを味わっていました。ようやくのことで、わずか
5ミリほど刺すことが出来たのですが、手を放して、銀色に鈍く光った
針が肌に刺さったままピリピリと震えている様子を見つめていると、
身体の芯から異様な快感が湧きあがってきて、私は何故か
全身が跳ねるように痙攣したのです。
今思えば、あれは俗に言うイッタと言う感覚だったのかもしれません。
それ以来、私は針刺しの刺激に病み付きになって、抜け出すことが
出来なくなってしまったのです。刺す場所も次第にエスカレートして、
今では乳房からお臍のまわり、お尻の肉などに広がってきました。
「なんて美しいんだろう」
白くピンと張ったお腹のあちこちに七八本の針を刺して、鏡の前に
立ってみたときの正直な感想です。
場所によっては感じる痛さと言うか、刺激の度合いも微妙に違います。
乳首の根元に横から針を刺して貫通させたときには、背筋まで
痺れるような激しい痛みがありました。
でもそれが、普通のオナニーではとても味わうことの出来ない
ような強烈な快感になって全身を駆けまわるのです。
最近では、たくさんの画鋲を椅子に並べてその上に裸のお尻で
腰掛けてみるようなことまでやってみました。そして最後まで
残っていたのが、私自身の性器への針刺しだったのです。
考えとしては以前からあったのですが、自分で自分の性器に
針を刺すことが何故か恥ずかしくてためらっていました。
でもここに刺したら、最高に感じてしまうに違いない。その誘惑に
とうとう負けてしまったのです。お風呂に入っていつもより念入りに
その部分を洗い、長さ5センチほどの針をしっかりと指先でつまんで
両足を出来るだけ開くと、片側のベロのようになっている肉を左手で
引っ張ります。少し薄くなって延びたところにブスッとひと思いに
針を入れてみました。
「アヒッ」
思わず声が洩れて全身が硬直する。ジンジンと煮えたような快感が
衝きあげてきます。
こうして左側に二本、右側に二本、私はもう失神寸前になるほど
興奮していました。でもまだ残っているところがあるのです。
この告白を書き終ったら、私は自分のクリトリスに直接針を立て、
貫通させると言ういちばん恥ずかしい行為に挑戦してみる決心を
しているのです。もしかしたら失敗するかもしれないと言う不安も
あるのですが、何とか頑張って、その結果がご報告できれば良いと
思っています。