夢追いレズの放浪日記




高波 陽子 26才





幼い頃から、私が好きになる相手はすべて女性だった。

べつにモテなかったって言うわけじゃないのよ。言い寄ってくる

男はいたけど、私はぜんぜん興味が持てない。

ゴツゴツした硬い筋肉や男の匂いはどうしても好きになれなかった。

そうかと言って、オカマみたいなにやけた男は大嫌い。

そんなわけで、子供の頃から女の子とばっかり遊んでいた。

最初のレズの体験は中学一年のとき、相手は一つ年上で、

親のいない留守にその子の家の二階で手の甲にキスをされたの。

それ以上のことは何もなかったんだけど、私は胸がドキドキして、

その晩は興奮しちゃって眠れなかった。

そして、そのころから私はオナニーをおぼえた。

私のレズ遍歴が始まったのはそれからのことです。

オナニーと同じ愛撫を同性からやってもらいたい。欲望は日に日に

激しくなって、高校生になってからも勉強が手につきませんでした。

まだレズバーなんかに行ける年ではないから、学校をサボッては

原宿の街に通って、それらしい女の子を見つけては近寄って

行くようになったの。でも、なかなか思いどうりに欲望を満たしてくれる

人はいなかった。興味本位で付き合ってくれた人は何人かいるけど、

部屋に入って、私が真剣になって自分からパンティを脱いで迫って行くと、

たいていびっくりして尻込みしてしまう。

一度なんか二つくらい年上の可愛い子だったけど、太股にしがみついて

その子のおまんこを舐めようとしたら、キャーッとか言って思い切り

顔を蹴られて鼻血が出たこともあった。

そんな時は哀しくて、一人になってからめちゃめちゃにオナニーするの。

はじめは指だけだったけど、いつのまにか化粧品のビンやカーラーの柄を

入れるようになって、バージンは自分で破ってしまった。

それでも生理の前になると性欲が周期的に高まってきて、

私はいても立ってもいられない気持ちで、ついふらふらと女の子を漁って

街をさまよってしまうのです。

そしてずいぶん色々な経験もしました。フーテンと間違えられて五・六人の

男たちに囲まれて強姦されそうになったこともあったし、六本木のパブの

入口でオナニーをやっていたら、お巡りさんに見つかって油を絞られた

こともあった。

いま付き合っているのは、同じ六本木で偶然見つけたジュリという

二才年下の女の子。こいつは私より酷い変態でおまけにスカトロなのよね。

小柄で可愛い顔しているくせに、興奮してくると何を始めるか判らない。

それがたまらない魅力で、私はいまジュリに夢中なんです。

「何よッこれ、ウチのより大きいじゃない」

「アッ痛い、痛いよゥ」

「気ッ持ち悪い。こんなおまんこ舐めるのかと思うと嫌んなっちゃう」

私の身体を二つ折りにしてお尻を高く上げさせ、天井を向いて

露出したおまんこを覗き込むようにひろげて、ジュリがワレメの中の

肉を指で摘まんで乱暴に引っ張る。

「どう見てもオナニーのヤリ過ぎだね。ほんとヤラしいったらありゃしない」

面白そうに笑いながら、指を二本、真上からいきなり穴の中に

突っ込んできました。

「アラいや、もうジュルジュルだよ」

「うえッ、そんなことしたらイッちゃうゥ」

「イキなよ。どうせスケベーなんだから、遠慮いらないよ」

「キーッ、たまんないッ」

これが女の子の会話かとびっくりするほど露骨で下品なやりとりで、

二人とも、それでかえって興奮しちゃうのね。

ジュリが仰向いている私の顔を跨いで、眼の上に充血したように

膨らんだものを曝け出す。

私のなんかより、どう見てもこっちの方が卑猥だわよ。

そう思うと嬉しくなって、私思わず下からベチャベチャになっている

ところに吸い付いちゃった。

「あぁ快いッ、舐めてもっとォ」

ジュリが腰を動かすものだから、顔じゅうがベタベタになってとても苦しい。

でもこれが最高に感じるのよね。

「快いわッ、オ、オシッコが出ちゃう」

「ムフッ、ムフッ」

はじめポタポタ、そのうちにジョーッとオシッコが口の中に溢れ出してきた。

とたんに私は身体が跳ね返るような勢いで激しくイッてしまった。

こんなセックスやっているんだもの、男なんかに感じる筈はないわよね。

でもいつか、ジュリともお別れのときがくる。

どこかにもっと色気違いみたいな女の子はいないかしら。



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