【 煉 獄 】 | ||||
by | ・ | ガッツ星人 | ||
私は、高嶺美月 ─ たかね
みづき と、ついに結婚してしまった。
驚くなかれ、美月は高校の担任クラスの娘である。
まだ弱冠18歳の娘。
まず、わが新妻である美月の器量についてだが、知性も含め合わせた描写が
認められるならば、すごく綺麗な顔をした秀才娘ということになる。
都内の準名門&難関私立であるJ大学に、推薦で入学をさっさと決めてしまった。
もともとヴァイオリンを幼少時から習得していた娘なのだが、高校入学とともに
まったく未経験の水泳を始めて、驚くなかれ入部後わずか半年で都大会の平泳ぎの
準決勝に出場してしまったのである。
一方では、ちょっとした親族の縁故で、大西洋のある小さな島国から経済分析の
レポート執筆を請け負い、それを独力で仕上げてしまった。
こんなんだから、J大学への推薦入学などはむしろあっけらかんとしている。
秀才娘、と記してはみたが、実は天才じゃないのかな、と思っている。
我が新妻の美月。
だが美月の傑出した存在感は、むしろその肉体のサイズにある。
身長188cmなのである。
さらに、胸回りは125cmもある。
では腰回りは、尻は、と付記してもよいのだが、野暮になるだけだからやめておく。
これだけの体格だから、わが校でも入学当初から、まったくプレゼンスが図抜けていた。
モデル事務所から何度も露骨なスカウティングがなされたが、美月はくだらないと
言い放って全部断ってしまった。
だから、美月の同級生にして無二の友人だった佐々篤子などは、自分が代わりに
モデルになってみようかななどと、私になんどもほのめかしたくらいだ。
美月との結婚のなれそめについては、これも野暮になるから仔細は明かさない。
ただ、美月からの私へのアプローチから始まったものだとご理解いただきたい。
3年生になった美月が、私の帰宅時を狙って何度も追いかけてきたのである。
追いかけてきた、というより、もう待ち伏せだった。
毎日、神妙な顔をして、頭半分小柄の私にすり寄ってきたのだった。
つい、と上から目線を懸命に抑えて、いやむしろ半身をかがめながら、私の目を
じろじろと覘きこんでは、先生は結婚しているのか、だの、したことはあるのか、
などと何度もなんども問い質してきたのである。
白状するが、こちらとしてもたちまち惚れてしまった。
35歳で婚姻歴なしの高校教師、というのがそれまでの私の素性だった。
おかしいかな。
私の年齢は、美月の倍なのである。
私の方が小さくて細いのに。
でも ─ 恋愛は過程ではなく、すべてが結果といえる。
毎日、そして毎晩、何もかもがぶつかりあい、まじりあい、ささやき、そして蠢く。
結婚式は6月だった。
新婚旅行は、彼女が小稿をしたためた、件の大西洋の島へ。
初夜の身震いするような感激は、未だに忘れられない。
びっくりするほどに大きな肉体を晒した美月は、私に文字通り覆いかぶさるように
性行為を求めてきた。
美月は健気にも、破瓜の恐怖を克服しながら、私の上に乱暴に跨ると、私のすべてを
自身の中へ滑り込ませたのだった。
そこで私の意識が溶解した ─ 私の下腹部をねじり壊すような18歳娘の激しい肉体、
その大きな臀部の底しれぬパワー。
ねえ、先生、と美月が叫ぶように呻いた。
約束だからね、あたしが……あたしが半年以内に妊娠しなかったら…
……美月ちゃんが妊娠しなかったら、どうなるっていうの?と私は絞り出すように囁いた。
そしたら、離縁だから、ふふっ、いいでしょ先生……
うふぅっ!
私は美月の乳房を真上に凝視しつつ、いまや美月の激しさに突き動かされて自身の華奢な
腰は我知らずに弾けて砕けたのである。
あったかい……
美月は私に覆いかぶさったまま、私の耳を強く噛んだ。
そしてそのまま、私の左乳首を強く捩じり上げた。
私は声にならぬ声をあげながら、ふたたび自身の下半身が弾け飛びそうになり、
生まれて初めて失神しかけていたのだった。
これから、先生のことを何と呼べばいいのかなぁ?
美月が私を咥え込んだまま、また激しく求めてくる。
……なんでもいいよ、美月ちゃんの呼び易いように ─
そう、じゃあ「せいし」くん、でもいい?
あっ!
これで私はまた放出した。
……美月ちゃん、僕、からだがバラバラになりそう……
筆舌に尽くしがたい蒼い快楽の一カ月はまたたく間に過ぎゆく。
私は美月の巨大な肉体の若き蠕動に文字通り精も根も絞りとられながら、
自身の肉体はおろか精神までもがバラバラに再構築されるがまま。
そしてレモンの夏を迎えた。
美月は性行為にすっかり夢中になっていた。
まさに血の味を覚えた獣のごとく。
美月ちゃん、俺が上になりたいよ。
だーめ、あたしが上なの!
美月の尻と性器への徹底的な舌奉仕が始まったのも、この頃からである。
「せいし」くん、汗をもっと絞ってあげるよ。
美月は私の顔を巨大な下腹部で覆い潰しながら、とてつもない太股で私の頸を締め上げる。
まさに、悶絶寸前。
はーい、スイッチ・オン。
そういうと美月は私の左乳首をぐいっとひねり上げる。
私の射精は宙空に放物線を描き、美月はクスクスと笑いながら更に私に舌遣いを強いるのである。
最初に不純物を出してからの方が、妊娠しやすいんだってさ、「せいし」くん。
はぁ、はぁ、分かったよ美月ちゃん……
喋らなくていいから、もっと舐めてよ、ねえ!
脂汗、冷や汗、そして私自身の最も奥から捩じり出される体液のほとばしり。
そうだ、「せいし」くん、面白いことしようよ!
美月はそういうと、ふらふらの私の手をとって、浴場へと引き摺りこむ。
なにを……?
「せいし」くん、こんなものがあるから、まだ射精が完全じゃないんだよね。
そういうと、美月は私の陰毛を鋏でジョッキリと切り落としてしまった。
私は美月の乳房にキスをしながら、そのとき自身のさだめをおぼえた。
ほら、ちゃんと綺麗に剃ってよ。
……はい……わかりました……
そうそう、そういう喋り方のほうが可愛いよ、「せいし」くん。
美月は私の尻を思いきりねじあげた。
おしりも、一応剃っておこうね、クスクスクスクス……
8月が終わり、9月になり、私が4度目の剃毛を課されたころ。
美月の例の推薦入学も決まり、私は校内で多くの女子生徒たちに冷やかされながらも、
別クラスに編入済の美月とは極力口を聞かないようにつとめていた。
だが、沈黙は得てして残酷なものである。
ほどなくして。
帰宅途中の私を追って、美月の親友の佐々篤子が私の腰を小突いた。
ねえ、先生!
ああ、なんだ、佐々?
先生さー、美月と新婚生活うまくやっているんでしょう?
まあね。
いろいろさぁ、美月から、聞いてるんだよねェ。
佐々篤子が、ニヤリと笑った。
いろいろって、なにを……?
いっつも下に組み敷かれていることとか。
えっ!?
もっと知っているよ、あたし、先生ってもっと男らしいと思ってたけどさァ、なんか
すっごいことさせられているみたいじゃん。
すごいことって……?
先生、子供みたいに剃られているんでしょ?
篤子はとつぜんドスの効いた声で囁いてきた。
くだらないこと言うな、バカにしてんのか?!
私は呻くように言葉を返す。
あっはははは、ダメダメ、先生、ぜんぜん威圧感無いんだから。
……。
美月はね、先生のこと可愛いペットだって言ってるよ、なーんでも言いなりだって、ネェ先生……
おい、おまえ!そういうこと言うなら、もう帰れ、佐々!おまえ常識無いのか?!
私は声とともに足も震えていた。
ハァ?何言ってんだよ ─ とつぜん篤子が凄んだ ─ おい、常識がないのは先生だろうが!!
……帰れ、もうおまえとは話をしたくないから、帰れよ!
おら、オス犬!と篤子は鋭く言い放った ─ 美月の子種なんだよな、先生って。
私は懸命に篤子の顔を直視しようとした、しかし。
ねえ、オス犬の先生!今夜、見せてみろよ、美月とのセックスショウ。
!!
私はきびすを返すと、狂ったように学校に駆け戻った。
否、そう見せておいて、実は自身でもまったく分からぬ方角へと駆け抜けていた。
篤子が恐ろしかった、何もかも知り尽くしている篤子が、否、美月以上にもう恐ろしかった。
喉がカラカラになって、私はなぜか電話ボックスに駆けこんでいた。
そして、中でじっともたれたまま、私は美月に電話をかけていた。
なぜ携帯電話を使わなかったのか、未だに判らないのである。
帰宅は、遅くなるから、と、やっとそれだけ云い告げた。
夜。
帰宅した私は、美月とともにワインを空けている篤子の姿をみとめ、へたり込んでしまった。
ほーら、ご帰還だ、「せいし」くん。
篤子が私のもとへ歩み寄り、正座!と言い放った。
そして。
私は篤子の直視するその眼前で、美月に組み敷かれたまま体液を捩じりとられるさまを
何度も演じていたのである。
否、演じたのではなく、これが私のすべてだった。
「篤子、ほーらそろそろ出すよ、こいつ、この腰の動き、おらっ、おらっ」
「美月、そうやって上に乗ったままでも、気持ちいいの?」
「うん、すっごく気持ちいいよ、でもね、こうするとね…」
美月は私の髪をつかんで乳房を舐めさせる。
「……もっとイキがいいんだ、こいつって」
「ねえ、美月、こいつワイン漬けにしたら、もっと美味しいんじゃないの?」
篤子が私の腰を指でつい、と突く。
私の別の肉が、新たな快楽に跳ね上がる。
「そうだね、やってみよっか……」
美月と篤子が、腰砕けの私を両脇から抱えあげて。
そして、浴場へ。
タイルの上であらためて私を騎乗位に組み伏せた美月は、赤ワインを私の顔と胸にぶちまける。
「ほーら、どうせならもっと、もっと」
篤子がボトル2本を空けて、どぼりどぼり、と私の全身に。
私は暴れる。
このまま真紅の地獄へ、篤子にバラバラに切り裂かれるさまを想像して、私はとてつもない
巨躯の美月の中へ、全身のさけび、逆流、麻痺、分解、解体、死ぬ、死ぬ、このまま死んでもいい。
うわっ、すっごーーい!
息も絶え絶え、前後不覚で浴場のタイルに喘ぐ私。
その私の尻を、制服姿の佐々篤子がつま先で蹴飛ばした。
もう果てたの?ねえ、「せいしくん」。ちゃんとごはん食べてるの?
ハァ……ハァ……
私はぼんやりと、篤子を見上げる。
いつも見慣れているわが校の制服を着た、篤子……。
と、篤子は私の股間を踏みにじる。
声にならぬ声をあげながら、私は懸命にうつ伏せになり、うめく。
ねえ、美月!?
篤子のトーンが跳ね上がる。
ねえ、美月、妊娠出来そう?
さぁね、こいつ精子の量はまともなんだけど、あたしの身体には向いてないのかも
しれないなぁ。
全裸の美月が、はちきれんばかりの太股から脹脛までふりあげたかとおもえば、
どすん、と私の臀部をふみつける。
こいつ、ほら、すぐにギヴアップしちゃうじゃん、男として弱いんだよ、たぶん。
ねえ、美月?と篤子は怪訝そうに問い続ける。
美月さ、どうしてこの「せいしくん」と結婚したの?
それは……あたし、こいつが好きだから。
美月、ちゃんとこいつにご飯食べさせている?
当たり前じゃん、あたしら夫婦だよ。
ふーーーん、篤子はつ、と私の傍らにしゃがみ込むと、私の尻をつねりあげつつ、問い続ける。
…で、こいつ、うんちもちゃんとしてるの?
あははは、してる、してる、こいつ内臓も健康だよ。
ちょっとだけ眼を険しく硬化させながら、篤子はさらに問う。
…まさか、こいつ隠れてオナったりしてんじゃない?
そんなことないって、あたしが徹底的に射精管理してるんだから。
そう言い放つ美月は、シャワーを浴びながら、自身の乳房や下腹部を丹念に洗い流す。
ふーーん。
篤子は私の背中に、そっとライターの火を押し付けた。
あっ!
激痛に弾かれた私が海老反ると、篤子は素早くライターを隠した。
シャワーの温水に巨躯を委ねている美月は、そのさまを知ってか知らずか、自らの陰毛を
きゅっと引っ張って、それから髪を真後ろに束ねるのだった。
あ、美月!その髪型って綺麗!
篤子がはしゃぎ声をあげた。
ねえ、篤子。
全裸の美月が、私の口の中に指を入れて、舌をつまみ出す。
嗚咽しながら、私はまた仰向けになる。
ほら、篤子もさぁ、この「せいしくん」と、やってみない?
まさか、と篤子が両手を突き出した、あんたの犬とあたしが寝るわけないでしょ。
そういえば。
篤子は処女なのよ、と美月がかつて教えてくれた。
芸能界入りして1年以上経つが、まだ男を咥えたことはない。
そっか、そう言うと思ったよ。
美月が淡々と答えた。
そして、私の首に手をまわすと、そのままずるずるとベッドルームへ。
ずるずると。
美月の大きな乳房のにおい、それはけものの血のかおり。
私は、ぐぅぐぅとかすかに声をあげつつも、抗えない。
こんな乱暴な18歳の娘の、いやもうとっくに大人の肉体の、でかい美月の獣性の
膂力に抗えるものか。
うひゃっ、パワフルだね、美月。
篤子があとに続きながら、ケラケラと笑った。
さっきのベッドとは、違う。
今度は、真紅のシーツだ。
美月の歓喜のほとばしりと、私のいのちのほとばしり、けものの行為の舞台道具。
だが。
美月、ちょっとこいつを刺してもいい?
おちんちん以外なら、オッケーよ、ね、「せいしくん」、いいよね、篤子のご趣味なんだから。
私は、くーん、と鼻から泣き声をあげた ─ ような気がしたが、美月の尻が私の顔面に
どすんと騎乗し、私のあがきはもう遠い遠い呻き声となったことだろう。
なんか言ったか、「せいしくん」?
篤子の厳しい切りつけるような声が、美月の太股ごしに聞こえた。
ムキィ……
私は恐怖におののいた。
次の瞬間、私の左乳首にとてつもない激痛が走る。
刺された、と思った。
私は美月の尻の下で、たすけて、と呻いた。
今度は、右のおっぱいだよ。
篤子が低い声で、ささやく。
おら、暴れないの、「せいしくん」、と美月が尻の重圧をかける……。
ほーら、こうされている間も、可愛い奥さまにご奉仕は?
あい、わかりあした ─ 私は美月の極部を懸命に舌でさする。
と、ともに、ずずん、と右の乳首に激しい痛み。
私の両乳首が、篤子に貫かれたのだった。
ねえ、美月、ちょっと血がでちゃったけど、いいよね。
篤子がややおどけた声をあげた。
なにが「ちょっと」なの?もう!タラタラ出ちゃってるじゃん!
美月の呆れた声が聞こえた。
タラタラ出てるって、何が?
篤子がクスクスと笑った。
いいじゃん、真っ赤なシーツなんだから。
でも、ほら、白いのがもう着いちゃったし。
ほら、自分の目で見て!
美月が私を羽交締めにして、抱き起した。
美月の乳房が、私の背中に熱い。
ほーら、「せいしくん」、おまえのおっぱいは孔が空いているよ。
それは、あたしが、空っけまっしたー。
篤子が私の顔をまっすぐに見据えたまま、ふふふふと笑った。
いや、嗤っていた。
そして、美月が私の耳を噛みながら、びっくりするくらい大きな声で喚いた。
あたしのダーリンに、どんなしるしを、付けちゃおうかなぁーー?
あったーの、ピーアスーが、似っ合いっますー!
篤子が鞄の中から、白い大きなハート形のピアスを一対、取り出すと……
ぐわぁぁっ!
私は泣き声をあげる。
美月が背後から、私の涙を舌でぬぐう。
私の乳首に、ピアスを。
その「作業」は拷問そのものだった。
あーーーっ、可愛いよ、こいつー。
篤子が笑い転げた。
ほんとだ、縫いぐるみみたいになったね。
美月がそういうと、私の両乳首を一気に捩じり上げた。
声にならぬ声をあげて、私は美月の腕の中で身をよじった。
ねえ、美月!こいつまた出してるよ!
あーーっ、ホントだ!おまえさぁ、こんなことされて出しちゃうんだったら、もっとあたしの
中にしっかりと放出しなきゃダメじゃない!
美月が私を叱りつけた。
まーだ、足りないかもなー。
篤子が、さらに口元を歪めながら、私の下腹部を眺めた。
ね、美月のために、もっとお灸をすえてやりたいんだけどなぁ……ねえ、美月、そうしようよ、
こいつにもっとお灸を据えてやろうよ。
でも、おちんちんはダメよ、やめてね!
美月がちょっとだけ嗜めるように、篤子に問いかける。
そうねー、本当はね、こいつのおちんちんを切断しちゃいたいな、なんて思ったり
するんだけど、美月の「せいしくん」だからそれは赦す。
じゃあ、どこにお灸を据えたいの?
ここね、と篤子は私の剃毛済の下腹部を指で突いた。
ここならオッケーでしょ、美月?
まあ、いいわよ……でも、あんまり大きな跡が残らないようにね。
うん。
篤子はまた自らの鞄の中を物色すると、今度はタバコを取り出した。
何をされるか瞬時に悟った私は、ひぃ、と息を呑んだ。
じゃあ、美月ちゃんの大切な「せいしくん」の射精管理のために、お灸を据えることにしまーーす。
篤子がまたおどけたこえをあげる。
篤子は、タバコを吹かす。
ふぅぅぅぅぅ。
私は美月に、最後の哀願をした。
だが、美月にまたも捻じあげられた。
そして。
ぎゅぅうううっ。
うあ××××っ!
私は美月の腕の中で悶絶し、失神した。
ジ・エンド