穴 の 疼 き




まだ、みあがセックスを知ってさほどたっていない頃

彼氏にいきなり極太の肉棒を、強引に尻の穴にぶち込まれたことがありました。

嫌だと泣き叫んでも、暴れても身体を押さえつけられ、何も準備もしていない穴にです。

身体を引き裂くような激痛、止まらない出血、逃げられない恐怖。

行為が終わったあと、ずっとトイレで泣いていました。

それ以来、アナルセックスは私には恐怖でしかなく、

また、その時がきっかけで出血しやすくなり、 たぶん二度とすることもないだろうし

したいとも思わない・・・そうずっと思っていました。



しかし、月日がたち、結婚した夫が穴に関心をもっている人でした。

夫が、穴をさわったり舐めたりしてくる、そこまではわたしもなんとか受け入れることに

していました。それ以上はしてこなかったので。

おちょぼ口のような穴を、ざらざらした舌で舐め回されると、

くすぐったいような甘い感覚が生まれます。

「ここがヒクヒクしてるなぁ。気持ちいいんだろう?」と夫に聞かれても

私は絶対に気持ちいいとは答えませんでした。答えたら、入れられてしまいますから。

「絶対にお尻は嫌だからね。入れたら離婚よ」とまではっきりと拒否を示していました。



だけど・・・本当は、気持ちいいのです。もっと、気持ちよくなりたい、と思うのです。

お尻の穴で快感を感じる・・・憧れでした。

でも、あの時の恐怖がよみがえり、その気持ちを抑えます。

ご主人様に出会って、アナルセックスのことがでたときこの話をしました。

ご主人様は、こう言いました。

「穴を舐められて、少しでも気持ちよさを感じるのなら、穴を責められることにも

きっとM性を持っていると思うよ。

徐々に徐々に開発していけば、挿入が快感に変わっていき、そのうち自分から

もっと深い感覚を求めていくようになるかもしれないね。

相手のペースに<無理なく>、でも少しづつ<無理して>進めていくことが

大切なのですよ。」

自分の中で絡まっていた糸が、はらはらとほぐれていくような気分でした。

そして、一度自分でそっと尻の穴にふれ、中指を入れてみるように、と言われました。

その夜、浴室でわたしはたっぷり石鹸をつけて、自分の穴におそるおそる中指を潜ら

せてみました。

ツルッという感じで、指の先が穴に入っていきました。痛みはありません。

「すごい!入ったよ」穴の入り口がムズ痒いような、くずぐったいような感じです。

この時の私の悦びと感動、わかってもらえるでしょうか。

いつかこの穴で快感を感じることのできる可能性が生まれた、それが一番うれしかっ

たのです。





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