複 合 淫 夢





    一、淫夢その1

 私、小さなライブ会場のリングで、腰から下、素ッ裸。取り囲んでいる

男の数は五人。その中にあなたもいるのよ。

 客席は満員で、天井の四隅から白くて強いスポットライト。観衆は男や女、

皆で面白そうに私を見下ろしていたわ。

「あの女をヤリ殺すんだってよ」

「どこまで持つかしらね」

「七八分位じゃないの?」

「そんな事ない、一時間はタップリいくさ」

「まぁ、体力が続けばの話だがね」

 そんな会話があちこちから聞こえた。

 私はこれから、この人たちに弄ばれてイカされるのね。徹底的におまんこを

イカされて、終いには狂ったようになって死ぬんだわ。

 20回位なら、イカされても我慢できる自信はあるの。これまでにだって、

それくらいの事は何回もあったもの。でも、それ以上になると頭の中が

真っ白になって、朦朧として何がなんだか解らなくなってしまう。

もし、そのまま死んでしまったらどうしよう。

 でも死にたくない、どんなにイカされても辛抱しなくちゃ…。

 私、全身に蜂蜜みたいなオイルを塗られて、これから始まる男達の

攻撃を待っていた。

 ゴングが鳴って、最初の男が私を引きずるようにして薄いニットのシャツを

脱がした。腕がバンザイの形になって、剃ってない脇毛と、半球型の固い乳房が

思う存分露出した。そのまま両腕を押さえられ、二番目の男が私の顔をを跨いで、

顎が痛くなるほどの大きなものを突っ込んだ。

「ウグッ、ゲホッ、グッグッ…」

 眼の上に、生暖かくてグニャグニャした皮の袋が揺れている。

男が腰を下げると、それが唇や頬の周りにベッタリと貼りつく。奥を突かれて、

その度にゲクゲクと咽喉を鳴らしながら白眼を剥いた。

 観客席から、いちにッいちにッと盛んな手拍子が起こった。私、必死になって

そのリズムに合わせた。

 そうしたら、三番目の男が反り返った太いやつの反動を利用して、

オッパイをビシッ、バシッと叩きはじめたの。太くて長い肉の棒鞭、

みるみるうちに乳首が立ってきて、オッパイがピンク色になった。

思わず腹筋がピクンピクンと跳ねてしまう。

「ほらほら、あの筋肉の躍動がいいよな。あれはもうイキかけているんだぜ」

「ちんぼをくわえているだけでイク訳ないでしょ。まだこれからよ」

「いや、相当に感じてるよ。おまんこが濡れておツユが垂れてくるのが

見えるだろう」

 観客の声が、不思議にはっきりと聞こえるのよね。

 第四の男は私のアナル、両手の中指をまとめて入れて、思い切り左右に開く。

お尻の穴に暗い空洞がポッカリと開いて、中味まで飛びだしてきそう。

 男は割れ目から取ったヌメリをタップリと塗って、私をお腹の上に乗せた。

脚をW字型に拡げたところに結構長いのがメリメリとめり込んできた。

「ギェ…ッ」

 粘膜一枚隔てて子宮を突かれて、たまらず悲鳴を上げる。

 そして、五番目の男があなただったのよ。アナルで繋がっているのに

両脚を肩に担いで拡げるったけ拡げ、関節が外れそうになるのを

情け容赦なく嵌めるんだもの。しかも誰のより太いやつ、たまらないわよ、もう…。

「イクッ…!」

「ようしイキはじめたぞ。もっとやれ…」

「頑張って!」

「死ぬまでイカせろ」

「まだイッてる。この女なかなか良いぞ」

「見てごらん、おツユが凄いわよ」

「口から流れてるのは精液じゃないの?」

「全部飲み込め!」

「アナル、もっと突け」

「あら、オシッコ洩らしてる」

「いっき、いっき…!」

 あとはもうドミノ倒し、ひと突きされる度に快感が湧いて次から次へと

イキ続けたわ。30回位までは我慢していたと思うけど、観衆の囃す声が

だんだんと遠くなって、何もかもわからなくなっちゃった。

 眼が覚めたら、パンティはネトネト、割れ目はヌルヌル、それですぐ

あなたに電話をかけたの。

 お願い、私もう待ってられない。

すぐに来て私を犯して滅茶苦茶にして・・・。



    二、淫夢その2


 私、もともと集団で犯されるのが好きなのよ。五人とか十人とか…。

五十人位までなら平気だわ。

 やっぱりマゾなのかしら。自分では普通と思っているけど、きっと

ひどい変態なのね。誰か、こんな私を思い切り虐めて、玩具にしてくれる人

いないかしら、そう、まるで人間じゃないみたいに…。

 男が行列を作って姦る順番を待っている。固い木のベッドにくくり付けられて、

脚を拡げ、次から次へと私に嵌めては交代する。

 精液がお尻からベッドのほうに伝わって、トロトロと床に流れ落ち、

生臭い匂いが立ち込める。そんなシーンを妄想すると、すぐにオナニー始めたく

なっちゃう。

 クリトリスや周りのびらびらが腫れ上がって真っ赤に充血する。オッパイだって、

乳首を摘んで引っ張られたり、全体を握り潰されたりするから、引っ掻き傷や

痣だらけ。それでも私、身体中が痺れて、まるで麻薬に犯されたみたいに

なるの。クリトリスだけの快感なんて問題じゃない。

 そんなシーンを頭に描きながら、私は何時もオナニーやり狂っています。

 あなたとも、やってみたいわ。デパートの屋上とか、電車のホームとか、

大勢の見ている前で…。私を犯してくれる?

「おーい、セックスしたい人、痴漢の人、痴漢されたい人、

早く集まってくださ〜い!」

 駅のホームで、誰かが声を掛けるの。会社帰りの若いOLさんや、

新聞読んでたサラリーマンがぞろぞろ集まってきて、皆で私を取り巻く。

みるみるうちに人だかり…。

「この女のコが、これからセックスするところを見て貰いたいんだってよ。

ご希望の方はどうぞ…」

「ほう、良い身体しているな。中肉中背スタイルは標準以上だ」

「あら、でもこのタイプは相当なインランなのよ。私もそうだけど…」

「毛の生え方とか形はどうなんだい。俺は好みがうるさいんだ、内側から

ビラビラがはみ出してるのは嫌いだぜ」

「よし、皆の前でよく見せてみろ。気に入ったら俺も嵌めさせてもらうぜ」

「はい、お見せしますから…、皆様よろしくお願いします」

 取り囲んでいる人垣に向かって頭を下げ、私はGパンを脱ぐ。

クルリと丸いお尻が剥き出しになると、まばらな拍手。私は嬉しくなって、

立ったまま両手でおまんこの毛を掴んで思い切り左右に拡げる。

「あら、クリトリスはピンクなのね」

「まだそんなに荒れてない。結構良いかたちしているじゃないか」

「少し毛深いほうかしら?」

「いや、これくらいのが良いんだって…」

「さぁ並んで並んで…」

 最初に声を掛けてくれた男が希望者を一列に整列させた。

「やりたい方は、どうぞ順番にお並びください。ただしイクときは口の中に

出してくださいね。ホームが汚れるといけませんから」

 そんなざわめきを聞きながら、私はその場に横になる。

 たちまち五六人の行列ができて、足元に並んだ。お勤め帰りが多いので、

それぞれズボンを穿いたまま、チャックを下ろして半立ちになったのを

掴み出しては片手でしごいている。なかには、レズらしい女の人も

混ざっていて、笑いながらバックからレズ用のペニスバンドを出し、

順番を待っている間に自分で股に装着していた。

 先頭の男が上に乗りかかって、規則正しく腰を使いはじめる。

そのリズムに合わせて、私は指でクリトリスを揉みほぐし、快感を上げてゆく。

「なかなかやりますな。おツユも沢山出しているし…」

「あの調子なら、すぐにイキはじめるでしよう。どんなイキ方をするか楽しみだね」

「クリトリスが大きいわね」

「いや、大きくなってきたんだ。さっきの倍位にはなってる」

 快感が昂まってくると、男は穴から抜いて私の口の中にイッた。

行列はだんだん長くなり、何人になったのか数え切れない。その人たちが

ひっきりなしにイクものだから、顔中ベタベタで、まるでミルク飲み人形みたい。

「ほら、イッてるよ、イッてるよ!」

「ほんと、足首まで痙攣しちゃって、凄いわね」

「気持ち良さそう! 私もやってみたい」

 ペニスバンドをつけた女の人の番になると拍手はいっそう高くなった。

彼女はいきなり私の脚を担いでアナルに突っ込んだ。その手荒なこと。

 私、お尻を姦られるのも好きよ。メリメリと肉を押し分けて侵入するとき、

痛いけど穴が張って破れそうになる感じ、たまらない。入ってしまうと、

踵の辺りまで脚全体が麻痺したようにダルくなって、イク時は太股が

ヒクヒクと引きつったようになるの。

 オナニーしながらこんな幻想を描くと、もう際限がなくなってしまう。

あなたがこの行列の中にいてくれたら良いのにって、いつも思うの。

私ってマゾの上におまけに露出狂なのね。わかるでしよう?

 誰でも良い。早く来て私を満足させてください。ああ、またイッちゃう…。



    三、体験その1


 やった…!

 私の露出願望がとうとう本当になってしまった。

 昨夜、新橋の駅から近い公衆電話のボックスで、どうしても我慢することが

できなくてオナニーしちゃった。外はぞろぞろ人通り、大部分は通り過ぎて

行ったけど、なかには気がついた人もいたみたい。

 私はミニのスカートで、片手に受話器を持って電話をかけてる振りをしながら、

右手でパンストを下ろして触っていた。ボックスの中は明るいから

太股の奥まで見えるの。

 心臓が咽喉から飛び出しそうにドキドキ。でも暫くやっているうちに、

自分でも不思議なくらい図々しくなってきた。手を突っ込んで、脚をすこし開いて、

おまんこの溝の間に指を入れて曲げると、もうビシャビシャ。

「見てよ、見てよ…! 私いまオナニーしているのよ。おじさん、どうして

気がつかないで行っちゃうの?」

 指を動かしながら、受話器に向かってとりとめもなくそんなことを

喋っていた。だって黙っていたんじゃあ変でしよう。

「パンティ脱いじゃおうかな。私の毛深い所見せたいな。見たい人は

いませんか…」

「アベックさんこんにちわ。彼女は気づいたみたいね。どうも有り難う」

 その女性はうすら笑いを浮かべて、彼氏にわからないようにチラチラッと

こちらを見て通り過ぎて行った。

 続いて学生風の若い男、アレッという感じで立ち止まって、それから私の顔を

見て、何か言いたそうな眼をした。

 ボックスに入ってきたらどうしよう。こんな所で犯されたらと思うと、

気が狂いそうになる。でも、その学生も黙って行ってしまった。

案外、勇気がないのね。

 クリトリスが、もうコリコリに固くなってる。自然に腰が動いちゃう。

 時間が過ぎるのがわからなかった。すごく不自然な姿勢で立っているので、

ハイヒールの脚がダルくて、なかなかイキそうにならない。快感だけが

たかぶって、指の動きが焦れったい。とうとう立っていられなくなって、

ボックスの中にしゃがみ込んでしまった。

 その途端、誰か入ってきたの。私ギョッとして上を向いた。

「アッ、ごめんなさい、失礼しました」

 二人連れの若い女のコ。私が蹲っているのを見てビックリ、顔だけ中に入れて

心配そうな声を出した。

「どうかしたんですか?」

「いいえ…」

 立ち上がって、ミニスカートをわざと高く捲って見せてあげたの。

一瞬だったから実際には見えたかどうか…。

その瞬間、私、小さくイッちゃったみたい。

 胸のドキドキを押さえてボックスを飛びだし、少し歩くと中年の男が

声を掛けてきた。

「ねぇ、お茶でもどう?」

「………」

「暇なんだろ、ちょっと付き合ってよ」

「………」

「あんたがやっていたこと、俺、初めから見ていたんだぜ」

 私、もう少しで声を上げそうになった。

「興奮して、オナニーしていたんだろ?」

「違います…!」

「嘘つけ。やってたじゃないか、俺が満足させてやるから一緒に遊ぼうよ」

 私はね、街で声を掛けられた男とセックスだけで遊ぶ趣味はないんだ。

割れ目の中はもうベトベトになっているけど、中年男を振り切って、

私は駅のほうに向かった。その時、もう一人の男が寄ってきたの。

「あのう、失礼ですけど…」

 その人は小柄で、かたい銀行員みたいな感じ。態度もオズオズと

控え目で、パッとしなかった。

 何よ…、という眼で振り返ると、その人は小声の早口で言った。

「僕、露出マニヤなんだけど、あなた違いますか?」

「……!」

 私は黙って立ち止まった。

「僕とやってくれませんか。大勢に見られている所で…、電車の中でしませんか?」



     四、体験その2


「ほんと…?」

「僕が痴漢します。あなたは黙っていてくれるだけでも良いんです。もし捕まったら

自分だけで責任取りますから…」

 また胸がドキドキ鳴りはじめた。この人は本気なんだわ。電車の中で、

どうやって私を犯してくれるのかしら…。

その場面を想像しただけで、クリトリスがピクピクと動いて

歩くのもせつないくらい…。

「後から尾いて行きますから、あなたは自由にしてください。別に、

話なんかしなくても良いんです」

 それきり、その人は私から離れた。

 何ごともなかったように、新橋の駅まで歩いて、いつもなら中央線だけど、

私は山手線に乗った。電車はもう空いていて、すぐに座れた。座るとき、

おツユで濡れたパンティが冷たかった。

 でも、これじゃ痴漢なんかできっこない、四方八方丸見えだもの…。

ちょっぴり失望してボンヤリしていると、駅をいくつか過ぎた後、眼の前に

男の人が立った。

 さっきの男…。見上げると、吊り革を持ち週刊誌を読んでいる。

私はアッと思った。ズボンのチャックが開いている。そこからもうかなり

太くなったのがダラリと垂れ下がって、時々ヒクヒクと脈打ちながら

少しづつ大きさを増していた。

 電車が揺れる度に、彼は私の両足の間に割り込み、そいつを顔の近くに

寄せてくる。

「早く舐めろ!」

 と言われているようで、そうしなければと思うのだけれど、初めての

せいもあって、なかなか勇気が出なかった。そいつはもうピンと立ち誇って、

角度をつけて私の前で揺れている。

 あたりが大分込み合ってきた。思い切って私は身体を少し前に倒した。

彼は人ごみに押されたような恰好で、グイと腰を突き出す。その途端、

ゴツンと痛いほどの感触で上唇を直撃され、無意識に口を開いた。

「アグッ…」

「キャッ」

 隣に腰掛けていた水商売ぽい女のコがそれを見て叫び声をあげた。

でも私、くわえたものを放す気はなかった。こうなったら、誰に見られたって

構わない。最後までやってしまわなくては興奮しきった気持ちが

鎮まらないのよね。

 隣の女のコは眼を見張って私を覗きこんでいる。彼は窓ガラスに

両手をついて、あたり構わず腰を動かしはじめた。私、前屈みになって

それを受け止めながら、ブラウスのボタンを外してオッパイが見えるようにした。

 反対側のおじさんは、先刻からぐうぐう眠っている。こんな良いところを

見てないなんて、馬鹿よね。

 駅を三ツほど通過したあたりで彼の動きが急に激しくなった。

不規則なリズムで、グッグッと咽喉の奥を突いてくる。

「ゲフッ…!」

 突然、もの凄い量の精液が出て、口の中が一杯になった。

唇から洩れないように手の甲で押さえて、少しづつ飲み下した。

舌がヌラヌラになって、生臭いゲップが上がってきそう。

 隣の女のコが逃げるように電車を降りていった。可哀相に顔を真っ赤にして

すこし刺激が強すぎたみたい。

 彼はすぐその後に座って、手を私のお尻の下にこじ入れてきた。

腰を浮かしてパンティをずらしてあげると、ちょうど彼の掌の上に腰掛けた

ようなかたちになった。彼は親指を立て、割れ目の肉を掻き分けて

奥の方に挿し込んだ。残った指で、クリトリスからひだのまわりを

グチャグチャに掻き回され、私は必死で声をころした。

 イク、イク…!

 心の中で叫びながら、眼が宙吊りになって、ミニスカートの股が

開きっぱなし。全体重がかかるので、親指の付け根までギッチリと入って

しまった。それがグリグリと動く度に、骨盤の奥が熱くなって、おツユが

際限もなく流れ出してくる。

 駄目、またイク…、イッちゃう!

 何回イッてもすぐに感覚が盛り上がってきて、二十分くらいの間に、

私は数え切れないほどイカされてしまった。

 無理な姿勢を続けていたので、最後にはグッタリとして本当に魂が

抜け落ちてしまったみたい…。

 その人と別れたのは新宿の駅、お互いに名前も聞かず、さよならも

言わなかった。別れてから後悔したけど、どこの誰ともわからない。

 でもあの人はほんものだった。本当の露出マニヤで痴漢なのね。

別れてからまだ一日しか過ぎていないのにまた逢いたい。

 もう一度あの人に巡り合ったら、今度こそ素っ裸になって電車の中で

セックスします。どんなことされたって、私は平気です。

 どうか私を公衆の面前で犯してください。お願いします。





<完>