若妻への侵犯
一、みだらメス
「いやッ、キツイ…。もうカンニンしてください…ッ」
女はたまり兼ねたようにベッドから半身を起こして、強すぎる刺激から
逃れようとズリ上がった。
「逃げるんじゃねぇっ」
足首を握ってズルズルと引き戻す。
「お願いッ、さっきからもう…。これ以上は私、気が狂っちゃう」
「ほう、それじゃ何回イッたんだ?」
「そんな、カ、勘定なんか…」
「まだ10回もイッてないぜ。本当に快くなるのはこれからじゃねぇか」
「ひぃぃ、も、もうたくさん…」
「今からそんなんでどうする。もっと股をひらけっ」
「あッ、いやァァ…」
「だめだっ、こっちへ来い!」
腹ばいになって毛布の端を掴んでいるのを後ろから抱えて、強引に
手を入れると、内股が汗と粘液でヌルヌルになっていた。
肌はそれほど白いほうではないが、脂が乗った下腹部が溶けた
チーズのようになめらかで、濃い陰毛の感触が卑猥だった。
もがくのを平手で尻ペタを叩くと、パァンと思いきり良い音がした。
「ワッ許して、ぶたないで…ッ」
「そんなら、ちゃんとケツを向けろ」
「うぇぇ、は、はい」
割れ目を尻の方から開くと、先刻からさんざん嬲られて吐きだした
淫汁が、穴のまわりで半分固まっている。
「ようし、この調子ならまだまだイケるぜ」
いきなり肛門に中指を突き刺す。前の穴に親指を根もとまで入れて、
いわゆる蟻の戸渡りと呼ばれる部分を内側から掴むと、女はそれだけで
逃げることが出来ない。
「うわ駄目ぇ。うぅむッ」
ふたつの穴に指を突っ込まれたまま、女は異様な呻き声をあげた。
快感というより、まるで神経を捩じられるような刺激である。
薄い粘膜一枚で仕切られた臓物の内部を遠慮なく捏ねると、
女はたちまち全身で淫らな反応を示した。
「あァ快いッ、まッまたイッちゃう」
「この淫乱、お前いつごろからこういう身体になったんだ」
「わ、わ、わかんない…。あぁぁッ」
この女をいたぶるようになってから、そろそろ3ケ月が経過していた。
名前は島田弥生、26才の若妻である。
初めはただの欲求不満で、好奇心もあって電話をかけてきたのだったが、
今では奴隷というより、弄ばれる肉の塊りと言った方が良い。
マゾと言っても、痛さにはカラキシ弱いのだが、犯されることにかけて、
弥生は生まれつき娼婦のような適性を持っていた。虐めれば虐めるほど
肉体が順応して、嫌だ嫌だと言いながら結局承知してしまう。
本人も気がついていないが、この3ケ月の間に弥生は見違えるほどの
淫乱なメスに変貌していた。
「あッあッ、いくぅ…ッ」
指のつけ根にビクビクと何回目かの痙攣が伝わってきた。嫌おうなしに
反応する括約筋の収縮である。
「はぁッ、く、苦しい…」
「まだイッてるのか、キリがねぇな」
手首を返すと、弥生は震えながらヨタヨタと身体を起こした。
「いい格好だぜ。まるで操り人形だ」
ベッドに膝立ちになって、腰を浮かしたまま上体がギクシャクと
前後に揺れる。
「お願いッ。手、手を抜いて…」
「そうはいかねぇよ。もう少し踊ってみろ」
「アッ嫌ァ、イカさないでェッ」
弥生は、切羽詰まった悲鳴を上げた。
かまわず奥を抉ると、のけ反るように自分で胸を揉みながら
激しく首を振った。
こうなると、もう意思の力では止めることが出来ない。イクときの快感は
むしろ苦痛に近いのである。
「クゥゥ、タッ助けて…」
振り乱した髪の毛が顔を覆って、その奥で吊り上がった眼が
白くなっている。気持ち快いと言うより、凄惨な女の表情であった。
「いいか、お前は変態だって言うことを忘れるんじゃねぇぞ」
「ハッハイ…」
「分かったらもう一度イッてみろ。おまんこがからっぽになるまで吐き出すんだ」
とたんに、女の全身がビクンと跳ねる。
「アァァッ、い、い、いくゥゥ」
弥生は、再び狂ったような淫楽のダンスを踊った。
二、人妻を剃る
全ての力を使い果たして、弥生はベッドに横たわったまま
動かなくなっていた。
失神というのではないが、極度の興奮に達したあと、神経がいっぺんに
弛緩して猛烈な睡魔に襲われてしまう。マゾの女が見せる一種の
生理現象である。
弥生の泥のような眠りは、およそ20分くらい続いた。
「おい、眼が覚めたか」
「え…?」
まだ意識が朦朧としているらしく、弥生は虚ろな視線をこちらに向けた。
今まで何をされていたのか、一瞬思い出せないような顔つきである。
「今日は剃るぜ。約束だからな」
「………」
眼を開いたまま弥生は何も言わず、身体も動かさなかった。
ただ眼の色だけが、急に怯えた表情に変わった。
剃毛することは、今日逢う条件として言い渡してある。
逢いたい一心で承知したのだったが、これは人妻の弥生にとって
あまりにも危険な冒険であった。結婚して2年目だというが、
無断で陰毛を剃り落としたことを夫にどう説明するのか…。
「言い訳けは、考えてあるんだろ?」
「いえ、まだ…」
弥生はわずかに首を振った。それから、何かに縋るような調子で言った。
「どうしても剃らなきゃいけないの?」
「あたり前だ。お前、俺のメスだろうが」
「は、はい」
「だったらツルツルになれ。マゾの女は毛を剃っているのが常識だぜ」
「………」
「おまんこを洗ってやる。早くしろっ」
強引にベッドから起こすと、よろめくような足取りでバスルームに行く。
ドップリと浴槽に漬けて下から尻を持ち上げると、湯の中で陰毛が
ゆらゆらと揺れるのが妙に卑猥だった。
容赦なく指を突っ込んで、中のヌメリを落とす。浴槽に下半身を
浮かしたまま、弥生はほとんど抵抗する力を失っていた。
「これ、ぜんぶ剃ったら可愛くなるぜ。旦那も喜ぶだろう」
「い、い、いやァ…」
ようやく理性がよみがえってきたのか、弥生は哀願するように言った。
「お願い、剃るのはカンニンして…」
「旦那には見せられないって言うのか?」
「ゆるして、主、主人にはとても…」
「ほう、旦那を愛してるのかい」
「えッ」
「俺の前におまんこ晒して、それでも旦那が好きだって言えるのか?」
「チ、違うんですッ」
ザブリと浴槽の湯がゆれた。言葉に詰まって、弥生はしばらくの間
絶句していた。
「そうか、それじゃマゾをやめるか」
湯の中でクリトリスを弄びながら笑うと、弥生は弾かれたように首を振った。
「剃ります、剃りますから。で、でも少しだけにして…」
それは、不倫の人妻としての打算かも知れない。欲望を満たしてくれる
男と離れることは出来ないのだが、夫との生活を棄てることも、
また不可能なのである。
「わかったよ。言うとうりにしてやるから安心しろ」
「お、お願いします」
濡れた身体のままベッドに戻って、仰向けになった脚を開くと、
身体が小刻みに震えていた。
「動くな、危ねぇぞ」
「ハハ、ハイ…」
だが、震えは治まる様子がなかった。まるで、歯医者で歯を削られるのを
待っているような緊張である。
太腿を抑えつけておいて、私は十分に湿り気を含んだ陰毛にカミソリを当てた。
使ったのは、腋毛剃り用の軽便カミソリである。電動式のシェーバーでは、
陰毛はうまく剃ることが出来ない。
「いくぜ」
臍の真下から恥骨の膨らみにかけて、密生しているところを削り取るように
一直線に引くと、ジッ、ジジッと意外に大きな音がして手応えがあった。
もう一度なぞるように縦に剃り下ろすと、ごっそりと大量の陰毛が採れた。
とっさに異変を感じたのか、弥生が反射的に身体を起こした。
「あッ、あぁッ」
「危ねぇっ」
「ひぇぇッ、どうしようッ」
弥生は、恐怖に引きつったような悲鳴を上げた。
三、淫女への途
だがもう、取り返しがつくことではなかった。逆三角形に生え揃っていた
陰毛が無残に刈られて、中央がまだら模様になっている。
「ばか、動くんじゃねぇ」
あわてて起き上がろうとするのを、カミソリを持ったままドンと乳房を突いた。
「わッ」
「クリトリスが切れても知らねぇぞ。静かにしてろ」
「でッでも、これじゃ主人が…」
「お前、いい加減に覚悟を決めたらどうだ」
内股のつけ根から、柔らかい土手の周辺に刃先を這わせながら、
私は冷酷に言った。
「いまさら、旦那様に見栄を張ってみたって仕様がねぇだろう」
「でももし、離婚されたら…」
「旦那には一生懸命に尽くせば良いんだ。それもマゾの心掛けじゃないのか?」
「は、はい…」
仰向けにひっくり返ったまま、弥生は呆然と天井を見上げていた。
「いいか、お前はマゾなんだぜ。自分だけの身体じゃないんだ。
これからは男のオモチャだってこと、忘れるんじゃねぇぞ」
「あぁ…ッ」
家庭と自分の欲望とをどう両立させるか、それは生まれながらに
マゾの性欲を持った女の基本的な問題であろう。
だが弥生は、そこまで具体的に考えているわけではなかった。
頭ではあれこれと思い惑うのだが、肉体が本能のままにズルズルと
引きずられてしまうのである。
カミソリが割れ目の中心に近づいて、切れ込みの縁あたりまでくると、
露出したクリトリスが突然ヒクヒクと動いた。
明らかに、新しい欲情がこみ上げている。
マゾの宿命というのか、弥生の神経は再び被虐の海に溺れはじめて
いる様子だった。
「立て、鏡で見せてやる」
二の腕を引きずって浴室の鏡の前に連れてゆくと、弥生は催眠術に
かかったような眼でうっとりと自分の身体を見つめた。
「どうだ、可愛いだろう」
手の平ほどの広さで生えていた陰毛が消えて、代わりに内側に
メリ込んだ一本の縦の線だけが残っている。滑らかになった女の肉体は、
いっそう卑猥な情欲の匂いを発散していた。
「脚を広げてみな。まだ奥の方が残っているんだ」
片足を鏡台の上に乗せて、思いきり脚を開かせると、洗ったばかりの
粘膜がいつの間にかバターを溶かしたように光っていた。
陰裂の結合部から肛門の近くに、細くて短いウブ毛のような陰毛が
疎らに生えている。
鏡の中で、いちばん恥ずかしい部分の毛が剃り取られてゆく様子を、
弥生は瞬きもせず凝視していた。
「ようし、終わりだ」
カミソリを捨てると、私は後ろから弥生の腰を抱えて、子供にオシッコを
させる形で身体を正面に向けた。
ぱっくりと口を開けた肉唇の内部がモロに露出する。外側の滑らかさと
違って、濃厚な牡丹色をしていた。おそらく弥生自身もはじめて見る、
女の肉体で最も内臓に近い部分である。
「お願い、ハ、ハメてください…」
大きく股を広げたまま、弥生はうわ言のように言った。
「何だ、さっきまでさんざん嫌がってたんじゃねぇのか」
「いやッこのままじゃ帰れない。お願いもっと犯して…」
「ちぇっ、わがまま言うもんじゃねぇ」
言葉とは反対に怒張した奴を後ろの穴に当てて、ぐいと腰を入れる。
その瞬間、ブチッと括約筋を突き破る感触があった。
「グェェ…ッ」
鏡の中の弥生が、カッと眼を開いた。
牡丹色の臓物が急激に膨張して、割れた肉唇からハミ出したように
見えた。二・三度身体を揺すると、抱えている太腿の筋肉がビリビリと
痙攣する。
「お前、これでもまだ変態になりたいのか。旦那にバレても構わねぇのかよ」
「言わないでッ、もう、もうどうなっても良い」
「これからは、もう女じゃねぇぞ。ただのオモチャなんだぜ」
「う、う、嬉しい…」
鏡の中の自分と向き合ったまま、弥生は歓喜の叫び声を上げた。
「見てぇッ、い、いっくぅぅ…ッ」
だが、弥生が私と逢ったのはこれが最後である。その後なんの連絡もなく、
完全に私の前から姿を消してしまった。
陰毛を剃ったことで、旦那との間に何があったのかも一切わかっていない。