ナオミの糞袋






    一、コギャルのお洩らし


「東名高速道路の上りは、都夫羅野トンネルをアタマに渋滞35キロ…」

 交通情報のスイッチを入れると、いつものようにお馴染みのメッセージが

飛び込んできた。

御殿場を出てまもなく、ここを抜け出すのに、およそ一時間半はかかる。

 まいったな、少し遅くなるぜ…

 日曜日の午後ともなれば、渋滞は一層ひどい。御殿場のラブホを

早めに出てきたつもりだったが、前方はビッシリと赤い尾燈の列である。

振り向くと、後ろにもたちまち数珠つながりの車が並びはじめていた。

 覚悟を決めて、私はハンドルから手を放すと、タバコに火をつけながら

助手席の少女に声をかけた。

「おい、ちょっとスカートを捲ってみな」

「えッでも…、見られたら恥ずかしい」

「大丈夫だ。わかりゃしねぇよ」

 助手席に乗せているのは、コギャルというよりマゴギャルに近い。

まだ高校2年生だという女の子である。

 運良くというか、テレクラでヒョイとゲットして、御殿場のラブホで

さんざん楽しんできた後の帰り道…。

 名前は緒方ナオミといった。

 ドライブに連れていってやるからと朝から連れ出したのだが、毛もロクに

生え揃っていないくせに、けっこう男を知っていて、もちろんもう処女では

なかった。

 女性特有の柔らかい脂肪がまだついていない。コリコリと弾力のある

太腿の筋肉や、上反りの小さな乳首を弄んでいると、まるで人形を

犯しているような奇妙な快感があった。

 それでも感じるところはしっかりと感じるようで、親指の腹でクリトリスを

圧し潰しながら2本の指で穴の中を抉ると、

アヒィッ、アヒィッ…、と幼い嬌声をあげる。

嫌がっているわけではないので、こちらも遠慮なく楽しませてもらったのだが、

近ごろの女の子もヒラケたものだ。

 その帰り道である。

 何をやっても嫌がらないことが判っているので、退屈しのぎにスカートを

太腿のつけ根まで捲らせて、パンティの中に手首を突っ込む。薄い陰毛を

指にからめて奥をえぐると、かなりの量の淫液が滲み出していた。

「どうだ、気持ちがいいだろう」

「えッ、うん…、はぁッ」

 指がクリトリスに触るたびに、ナオミはヒクヒクと腰を震わせて、

アッウッと短い嬌声をあげた。

 相変らず車はノロノロと一寸刻みである。窮屈な姿勢で、それでも20分くらい

弄んでいたのだが、距離としてはまだいくらも進んでいなかったように思う。

「ア、アノちょっと…」

 そのとき、それまでシートに凭れて脚を半開きにしていたナオミが

落ち着きのない声で言った。

「ねぇ、どっかに停って休めるとこってないの?」

「何だ、またヤリたくなったのかよ」

「ち、違うけど、あのぅトイレに…」

 あぁ、そうか…

 ホテルでふざけ半分にイチジク浣腸を一本だけ入れたのだが、

ハメるほうに忙しくてうっかり忘れていたことを思い出した。

 それほど反応を示さなかったのでそのままにしていたのだったが、

先刻からずっと我慢していたのであろう。

「辛抱しろ。とうぶんは無理だ」

 べつに意地悪しているつもりはないが、こんな所で車から下ろすのは、

どだい無理な相談である。

「お、お腹が痛い。どうしよう…ッ」

「仕様がねぇな、こんなところで便所に行きたくなる奴があるか」

「だ、だって…、うぅむ」

 ナオミが本格的に苦しみ出したのは、それからまた10分近く

経ってからである。

「うぅ、ま、まだなのッ。早く降ろしてぇ」

「バカ洩らすんじゃねぇぞ。しっかりとケツを締めとけ」

 次のパーキングエリアまで、あと5キロという標識はあったが、

赤い尾燈の列はピタリと停止したまま動く気配がなかった。

「あぁいや、くゥゥ…」

 背中を丸め、ズリおろしたパンティの上から下腹を抑えて呻き声をあげる。

「あぁッ、もう駄目ぇ。トッ、トイレに行かせてェ」

 ナオミは、べっとりと額に脂汗を浮かべながら言った。

「甘ったれるんじゃねぇ、車にはトイレなんかついちゃいねぇんだよ」

 だが狭い車の中では、それ以上どうすることもできそうになかった。



    二、即席車内トイレ


 渋滞といっても、ノロノロと少し走っては停まるのである。

ハンドルから手を離すわけにはいかなかった。それにしても、こんなところで

車を汚されたのではたまったものではあるまい。

 あ、そうだ…

 思い付いたのは、来るときにパンを買って食べながら走った、コンビニの

ビニール袋である。

「後ろにパンの袋があるから取ってみろ」

「えぇ…ッ?」

「早くしろっ、洩らしたら承知しねぇぞ」

 あわてて腕を伸ばして、ナオミが引き寄せたコンビニの袋の中に、

パンがまだ三つほど残っていた。

「我慢できないんならそん中にやれ。外にこぼすんじゃねぇぞ」

「どど、どうすれば良いの」

「パンティを脱いでケツにかぶせるんだよ」

「ひぇッ、こ、これを…?」

「洩らさないように注意しろ。車を汚したら承知しねぇぞ」

 その間にも、下腹を絞るような便意がこみ上げてくる。恥ずかしいなどと

言っている場合ではなかった。あわてて足先からパンティを抜くと、

ナオミは座ったまま袋の口を尻の下に当てようとした。

「馬鹿ッ、それじゃみんな外に出ちゃうだろうが…」

「うッ、うッ、ど、どうすんのッ。出来ないわよゥ」

「もっと腰を上げて、ケツを窓のほうに向けろ」

「ひぇぇ…」

「袋を股の間に入れて、おまんこのほうまで広げるんだ。

両手を使え両手を…!」

「うわ…、は、はいッ」

 車がまたノロノロと動き出した。

 不安定な姿勢で腰を浮かすと、ビニールの袋を太腿で挟むように

股の間に差し込む。上半身をシートの背もたれで支えて、ナオミは

出来るだけ大きく両脚を開こうとした。左手を背中に、右手を前にまわして、

袋の輪になった部分を引っ張っている。助手席の狭いスペースで、

その作業だけでも大変である。

「あぁッ、洩れそう…」

 袋をぶら下げたまま、ナオミはせっぱ詰まったように言った。

「いい? だ、出しても良い…ッ?」

「よし、ションベンが飛ばないように注意しろ」

 車が動いているので、確かめることはできなかったが、とたんに

ブッ、ブブブッと異様な音がしたと思うと、ビニールの中にバシャバシャッと

何かが落ちる気配がして、ブラブラと袋が揺れた。

「臭っせぇ。もう少し遠慮しろっ」

「ごごご、ごめんなさい…」

 ごめんなさいと言われても、臭くないウンコがある筈もなかった。

急いで運転席側の窓を開けたが、臭気が車のなか一杯に籠って

どうすることもできない。

「アァどうしよう、ウェッ、ウェェ…」

「こぼすなっ、ちゃんと袋を持ってろ!」

 ブワッと、また大きな音がした。 股の間に挟んだ糞袋を両手で

ブラ下げたまま、ナオミは先刻のホテルで抱かれたときと同じような、

妙に媚びた感じの声を出した。

「ウワァァン、で、出るゥ」

 同時にかなり大量の軟便がボトボトと袋の中に落ちる。肛門の

括約筋が緩むと、続いてジュゥゥッと卑猥な音がして、今度は

溜まっていた小便が吹き出してきた。

「アッアッ、とめてッ、とめてよゥ」

「バカタレ、自分で出してんじゃねぇか」

 こちらから見れば、何とも滑稽な格好なのだが、本人は必死である。

それでもコンビニの袋一枚が役に立って、汚物を撒き散らさないで

済んだのは幸いであった。

 腹の中でひしめき合っていた糞の塊がいっぺんに外に出てしまうと、

ナオミは放心したように、すぐ横を車が何台も並んでノロノロと

動いているのをボンヤリと見詰めている。

「何やってんだ。早く後始末をしろ」

「えッ、カ、紙は…」

「そんなもんねぇよ。あとで洗ってやるからパンティで拭いておきな」

「ほんと…?」

 不自由な姿勢で床からパンティを拾うと、片手に糞袋を持ったまま、

ナオミは自分で尻の穴を拭いた。

「おい、拭いたらこっちへ寄越せ」

「イヤァ、恥ずかしい…」

 薄茶色の汚れが付いた女子高生のパンティなど、その道のマニヤが

見れば涎が垂れそうな代物である。

 ナオミからパンティを取り上げると、私は前方に視線を向けたまま

黙ってポケットに入れた。



    三、可憐なクソ人形


 車はようやく渋滞を抜けてスピードを上げていた。まもなく横浜である。

「ねぇこれ、どうしよう…」

 ナオミが途方にくれたように言った。 袋の口を縛ってあるので臭気は

洩れてこないが、買ってきたパンが糞まみれになっている。

小便に溶けた糞汁を吸って見るも無残に変色しているのだった。

「横浜で降りればホテルがあるから、そこで捨てろ。もうちょっとだ」

「うん」

 ホテルと聞いて、ナオミは幼い頬に卑猥な笑いを浮かべた。

 子供のくせにセックスは大好き、何をやらせても嫌と言わない性格の

どこかに、早くも変態の芽がきざし始めている。先刻の脱糞ショーも

ナオミだからこそ出来たことだ。こんな娘が大人になったら、さぞかし

淫乱な変態女に仕上がることだろうと思う。

 予定を変更して横浜のインターチェンジを出ると、国道ぞいのあちこちに

洒落たデザインのラブホテルが並んでいた。ナオミは先刻までの苦しみが

嘘のように嬉しそうな顔をしていた。

「アッあそこが良い」

 ディズニーのお城みたいなホテルを見つけてナオミがはしゃいだ声で

言った。もともとこんな雰囲気が大好きなのである。

 言うなりに車をつけると、糞袋を持たせたまま部屋に入る。外見が

派手なわりに内部は何の変哲もない普通のラブホテルだった。

「おい、どこに行くんだ」

「あ、これトイレに捨ててくる」

「待てよ。袋の中にまだパンが残っているじゃねえか」

 一瞬、ナオミはポカンとして、その意味がよく分からなかったようだ。

「捨てるなんてもったいねぇ。そいつはお前が食うんだぜ」

「えッ、うッそぉ…」

「まぁいい。おまんこを洗ってやるから早く洋服を脱ぎな」

「う、うん」

 ちょっと不安そうな顔をしたが、ナオミは素直に着ているものを脱いだ。

「こっちだ。袋も一緒に持ってこい」

 バスルームに入れると、タイルに寝かせて脚を開く。陰毛がまだ土手の

ほうまで生え揃っていない。露出した性器がムキアワビのように

固くて新鮮だった。

「アッ、いい…ッ」

 先端をこじ入れるように突き刺すと、ナオミはのけ反って太腿の

筋肉をヒクヒクと痙攣させた。このあたり、成熟した女には見られない

反応である。

 狭い穴の中に頬張るような感じで、腰を動かすたびにウッウッと

息を詰める。たちまち奥のほうからヌメリが滲み出してきて、腰の動きが

滑らかになった。

「あァいいッ、いいッ」

 テクニックは未熟なのだが、感覚のコントロールが効かないので、

絶頂に達する時間はセックスを知ったばかりの少女のほうがむしろ早い。

5分もしないうちに、ナオミは悲鳴のような嬌声をあげた。

「ウゥゥ…ンッ、駄目ェッ」

 続いて全身に電流に打たれたような震えがきた。まるで若い牝獣が

精力をふりしぼって快感を吐き出している感じである。

 本人にしてみれば、頭の中が真っ白になって脳味噌が蕩けて

しまったのであろう。上から腰を使いながら、手を延ばして糞袋を

引き寄せたのも気がつかなかったようだ。

「あぐ…、うぷぅッ」

 眼を閉じて半開きになった唇に、小便と糞汁をたっぷりと吸い込んだ

パンの塊を押し込んだとき、その異様な味覚に神経が反応するまで、

一瞬の間合いがあった。

「ぎゃッ、おぇぇ…ッ」

 とっさに吐き出すことが出来なくて、ナオミは二度三度激しく首を振った。

「いくぜ。ホラもっと締めろ…!」

 相変わらず、下半身は根元までつながったままである。

 クソまみれのパンを鷲掴みにして乳房から首のまわりに塗りたくる。

私は生来のスカトロマニヤではないが、いたいけな少女の肉体を

無惨に汚すことには、なぜか死体を弄ぶような残忍な喜びがあった。

「ウゲェェ…ッ」

 反射的に胃袋が収縮するのか、唇の端に薄黄色の粘った液体が

垂れている。気がつくと口に入れた筈のパンのかけらがなかった。

「おいお前、パン食っちまったのか?」

「し、知らないッ、うわ、わァ・・・ッいッいくゥ」

 そのとたん、ドクッと男根が脈を打った。

それはまるで、脳天を衝き抜けるような快感であった。




<この項終り>