女子高生・団子三姉妹




一、 拾ったご馳走

「へぇぇ、おじさん、あたし達みんなとヤルつもりなの?」

顔を見合わせながら、口々に奇声をあげて娘たちはキャッキャッと

面白そうに笑った。

「ウッソー、そんなこと出来るわけないじゃん」

「すッけべー、エッチねぇ」

「やだァ、あたし帰る」

その日が初対面、と言うより、たまたま渋谷の道玄坂の横で声を掛けたら

ついてきた、茶髪の三人組である。パブレストランに誘って2 3杯ビールを

ジョッキで飲ませたら、たちまち盛りあがって雲行きが可笑しくなってきた。

茶髪で制服こそ着ていないが、三人とも紛れもない女子高校生であった。

名前はそれぞれミチ、マコ、サチ子だと言う。

「好いじゃねぇか、みんな可愛いから、小遣いは公平にやるよ」

「ふぅん、おじさん金持ちなの?」

「まぁな、あんた達の中から一人だけ選べと言われても困るんだ」

三人はまた顔を見合わせて、互いに目配せしている。

どうする? やろうか? ヤバくないのかな?

それぞれが、眼の色で話し合っている。敏感な高校生特有の会話法である。

一瞬、奇妙に緊張した空気が流れた。

「ねぇ、幾らもらえるの」

ミチという娘が、ちょっと声を落して言った。

「でもあたし達、ウリが専門じゃないのよ」

「わかってる、この位でどうだい」

指を二本、Vの字に広げて見せると、ミチは軽く眼を見張った。

「みんなに?」

「そうさ、安いか」

「うぅん、そんなことないけど」

「いっぺんに三人で相手をしろって言うんじゃないんだ。一人ずつ、

済むまで外で待っていれば良いだろ」

再びチラチラと視線が飛び交う。

「だけど、遅くなると困るのよ。サチ子は親がうるさいから」

「大丈夫だ、一人1時間でどうだい。すぐに終るよ」

「だったら良いけど、いま何時?」

話がここまで来れば、三人を承知させるまでそれほどの時間は

かからなかった。援助交際などという言葉はまだなかったころだが、

コギャルやブルセラが、それまでタブーだった性の世界に、いっせいに

興味を持ち始めた時代。昭和末期の渋谷界隈では、こんな

思いがけないご馳走にありつくことが出来たのである。

相談がまとまって、五反田の近くにあるラブホに連れこむことに

したのだが、電車で移動する間も、三人は学校の噂や流行の話題に

余念がない。これがこれからそろって身体を売りに行く娘たちだとは

とても思えない賑やかさだった。

電車を降りて、駅前のパチンコ屋の前で立ち止まる。狭い路地を

曲がった奥に、お目当てのラブホテルが二軒並んでいた。

「あそこだ、順番はジャンケンで決めな」

「ウン」

セックスを売ることに何の躊躇いもない娘たち、陽気にジャンケンして

決まったのは、マコ、ミチ、サチ子の順番である。

「わァ嫌、あたし一番先なのォ」

「いいじゃん、イカせちゃえば後が楽だからさ。早く済ませてきなよ」

ミチがマコの耳元で囁く声が聞こえた。

「よし決まった、戻ってくるまでパチンコでもやって待ってろ」

決めた金のほかにパチンコ代として万札を一枚渡してやると、

残った二人は大喜びで店の中に消えて行った。

「行こうぜ、時間はかからないから」

ちょっと心細い顔になったのを励まして、表通りからホテルに

入る角を曲がる。マコは三人の中ではいちばん小柄な娘だったが、

経験もあまりないようで、行き掛かりでここまで来てしまったと

言った感じだ。

部屋に入ってもどうしたら良いか分からず、ボンヤリと立ったままである。

「脱げよ、パンティはこっちに置きな」

「はい」

後ろを向いて、のろのろと鈍い動作で服を脱ぐ。恥ずかしそうに

振り返ったところを引き寄せて抱きしめて見ると、まだ固い、

折れそうな身体をしていた。

胸の膨らみも未熟である。小さな乳首を吸ってやると、微かに

塩辛い味がして、マコは「ウゥッ…」と声をあげて上半身で反りかえった。



二、味くらべ


そのままベッドに押し倒して股間に腕を差し込むと、幼い身体のワリには

陰毛が濃い。粗くジャリジャリした感じで、小便をよく拭いていないのか、

ジットリとした湿り気があった。

「アッいやよ、やめてよ」

わけも分からず身をかわそうとするのを、構わずのしかかって

膝の間に割り込む。

「お前ずいぶん毛深いな、いつ頃から生えてきたんだ」

「わ、わかんない。六年生くらい…」

「それじゃ早い方だ。道具はもう出来あがっているからハメても大丈夫だな」

陰毛の濃いワレメの真ん中に狙いをつけて慎重に腰を入れると、

しばらくしてグズッと何かが開くような手応えがあって、いっぺんに

亀頭の下あたりまで埋まった。

「アヤッ、うぅん…」

「痛くねぇだろう、気持良いか」

「うぅんッ、キ、キツイよ」

快感などまだ知らない様子で、マコは眉を顰めて、しきりに

細い身体をくねらせる。その度に、まだ固い穴の周囲の筋肉が

コリコリと男根をこするのが分かった。それが刺激になって、

数回抜き差ししているうちに、たちまち感覚が暴発しそうになる。

私は慌てて男根を抜いた。

今ここで射精してしまったのでは何もならない。

「舐めな、自分の汁だから汚くねぇだろ」

「うえッ、ペッペッ」

嫌がるのを無理やり咥えさせて、髪の毛を掴んで顔を前後に

揺すると、マコは二・三度ゲッゲッと咽喉を鳴らした。

「よぅし、もう良いよ。交代させてやる」

ここでやめるのは惜しいが、後の楽しみが控えている。ハメてから

射精したくなるのをこらえて口から男根を抜くまで、およそ二十分くらいしか

経っていない。それでも、マコはもうヨタヨタしていた。

「アラ、ずいぶん早かったじゃん」

服を着せてパチンコ屋に戻ってみると、二人とも夢中になって、

受け皿に玉が一杯盛りあがっていた。

「おい次だ、お前の番だろ」

「ふん、せっかく入っていたのに…」

ミチは不平そうな顔をしたが、仕方なく立ち上がってマコに椅子を

譲りながら言った。

「待っててね、すぐ終ってくるから」

コン畜生と思ったのだが、相手は売春の何たるかも知らない

高校生のことだ。さっそく連れ込んだのは、マコと入ったホテルの

筋向いにあるもう一軒のラブホである。

「ねぇ、マコどうだった。おじさん、精子を出さなかったの?」

部屋に入るとすぐ、ミチは興味津々と言った感じで聞いた。

こっちのほうがずっと男に馴れている感じである。

「まだ子供だ。そんな簡単にイクわけねぇだろ」

「あたしに出しちゃ駄目よ。今ちょうど危ない時なんだ」

「へぇ、荻野式やってるのか」

話しながら服を脱がせて見ると、乳房が大きく盛りあがって、

腰まわりはマコよりずっと太い。平べったい腹に陰毛がチマチマと

縦型に生えていた。

「お前、マコより良い身体してるな」

「ウソ、上手いこと言って…」

前の少女の感触がまだ残っているので、男根はスグに勃起する。

その味を思い出しながら、亀頭に指を添えてゆっくりと穴の周りを

掻きまわしてみた。

「ハン、感じるゥ」

ミチは稚拙なヨガリ声をあげたが、見当をつけて突き刺すように

腰を入れると、僅かに抵抗があって、グスグスと根元近くまで

メリ込んで行った。

「アァアッ」

道具は、こっちのほうが柔らかくて、中も熱い。ハメたまま向きを変えて

正常位から横取り、松葉崩しとやっているうちに、何時の間にか

ヌルヌルになって、ミチは本気で淫らな嬌声を上げはじめた。

「ハッ、ハッ快いよゥ、イッちゃうゥ」

同じ年ごろの娘でも、抱き心地はこうも変わるものか。マコのときには

射精をこらえるだけで精一杯だったのに、男根は硬直したまま、

いくら抜き差ししても平気だった。これは奇妙な現象である。

つい夢中になって、気がついたときには約束の時間は、とっくに

オーバーしていた。

「いけねぇ、もう終わりだ。早く支度しな」

あと一人待たせていることを思えば切り上げるよりほかになかった。

「大丈夫か、だいぶイッたようだな」

「ウン、オジサン強いわねぇ。あたしこんな人はじめて…」

ミチは肩で息をしながら、まだ物欲しそうな顔をしていた。



三、3人目の生贄


「どうしたのよ、遅かったじゃない」外に出ると、マコとサチ子が

パチンコを止めて、曲がり角に立って心配そうに顔を見合わせながら

待っていた。

「ごめん、ついウッカリしていたんだ」

終った二人には先に帰っても良いと言ったのだが、結局二人とも

最後まで付合うことになった。このへんはやはり友達である。

「それじゃ今度は早く済むから、あそこのサテンで何か食べながら

待ってな」

二人にまた千円ずつ渡すと、サチ子を急き立てて、最初にマコを連れて

入ったホテルに向かった。

「そのオジサン強いから、気をつけてネ」

背中でミチの甲高い声が聞こえた。それを聞き流して部屋に入ると、

気が急くままにすぐ洋服に手をかける。

「イヤ、どんなことするの」

「わかってるだろ。好いから早く脱ぎな」

「あたし困っちゃう。だって、知らないんだもん」

「えっお前、経験ないのか」

「ヤッたことはあるけど、良くわかんない」

話を聞いてみると、少し前同級生とつきあってセックスはしていたのだが

痛いだけだったと言う。これは、ちょっと意外だった。

パンティの横から指を入れて中を探って見ると、確かに穴は開いて

いるのだが、ほとんど濡れている様子がなかった。

「あッ嫌、痛い」

怖がって腰を引こうとするのを構わず乗りかかってベッドに倒す。

有無を言わさず着ているものを剥がすと、弾力のある乳房で、

小麦色の良い肌をしていた。

「な、何すんのよゥ」

暴れる二の腕を抑えつけると、女子高生には珍しく腋毛を生やしている。

それが奇妙に男の淫情をそそった。

「いい子だな、痛くないようにするから」

前の二人で、感覚は爆発寸前まで高まっている。もう遊んでいる

余裕などなかった。勃起しきったやつを割れ目の真ん中に当てて、

私は容赦なく下半身の体重を乗せた。

「あぅんッ」

周りの肉片を巻き込むような一瞬の出来事で、サチ子は身体を避ける

間もなく仰け反って呼吸を止めた。

「どうだ痛くねぇだろう」

そのまま休まず腰を使ったのだが、自然に滲み出した液汁で動きは

滑らかだった。

「うッ、うッ、はッはッ」

ところが、射精の寸前まで行って何回も中断した男根は、今度は

勃起したまま、どう言うわけかなかなか絶頂に達しようとしないのである。

「腰を使ってみな、もっと締めろ!」

そう言われても、サチ子はまるで何かに襲われているように、眼を大きく

開けてギコチなく喘ぐばかりだった。

「後ろを向け、そのほうがヤリやすい 」

態位を変え、ベッドに這わせた腰骨を掴んで引き寄せながら、激しく

抜き差しすると、サチ子は背中を丸くして犬のような唸り声をあげた。

痛がっているのでないことは分かるのだが、そうかと言って、快感が

高まっている様子でもなかった。ふと見ると、目の下に小さな栗色の

肉の襞がヒクヒクと蠢いている。

これだ…!

私はとっさに心を決めた。道具の善し悪しは別として、先の二人に

比べたらサチ子とのセックスがいちばん激しい。ここまで来れば

前の穴ばかりを狙うこともあるまい。

おもむろに男根を抜いて、私は濡れた亀頭の先端を可憐なつぼみの

ような栗色の膨らみに当てた。

「イクぜ、息を止めろ」

両手で腰骨を掴んで、グイッと引き寄せたとたん、サチ子は丸くなっていた

背中を反対にエビのように反らせて跳ねあがった。

「ギャッ、ギャアァッ」

「我慢しろっ」

「痛いッ、痛ァいィッ」

「こっちはバージンだろう。痛いのは当り前だ」

「ひィ、うゥゥむッ」

ちょうど、太いゴムの輪をきっちりと嵌められたような感触である。

悲鳴を上げてサチ子が身を捩るたびに、グリグリと精気を抜き取られる

ような快感が伝わってきた。

「よぅし今だ。待ってろ」

股間に少女の尻を叩きつけるように突き上げると、たちまち背筋から

脳天にかけて悪寒のような戦慄が走った。

そのとたん、ドクッと堰が切れたように大量の精液が噴出する。

ヒクヒクと痙攣しているサチ子の背中に重なって、頭の中にボンヤリと

表で待っている筈の二人の少女の顔が浮かんだ。



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