一週間ください・・・(転)
by ・ LEON
JR武蔵野線は東京を北回りし
東京ローカル的な路線である。
車両は中央線のお古を使い、
路線界隈は、いまだに田園風景も残るなかなか味のある電車であることからこの名前がついたかどうかまでは
判断がつかないが、ある種の雰囲気がある。
そして、府中本町には東京競馬場、西船橋には中山競馬場、そして中間の南浦和には
浦和競馬場があるように、別名ギャンブル列車とも云われている。これが武蔵野線である。
そして今宵、その武蔵野線を使い私もとあるひとつのギャンブルに臨もうとしていたのであった。
約束の一週間後がやって来た。この日も朝から、日が高く昇り早い時間で30度を超えてしまっていることが、
なんともいらいらしてくるのであった。
スーツを着てネクタイなど締める、昔ながらのしきたりを人間国宝のように守る日本のサラリーマンには
相変わらず、頭が下がる。
電車のドアが開いた途端、マタドールに突き進む闘牛の如く我先に座席の空席を目指して突進していくさまは
いくつになっても、滑稽というよりもむしろ酷刑といったほうがいいのではないかと自分ながらに感じてしまう。
そして、いったん座りだすと、いままでの闘争本能がうそのように静まり返り、瞬く間に、下を向き寝込んでしまう。
他人のことなど顧みず、何を思い、何を考えながらこれから会社に向かうのであろう企業戦士、会社の為か
家族の為なのかそれとも、自分自身のためか。人それぞれ、思い思いの人生が肩に掛かりその重さで皆、
下を向いてしまうのであろうか・・・。
座れたものは、これで今日の初戦は勝利したなどと心の中で囁きながら、座れずにいたものたちに目もくれずに
一心不乱に、睡眠に入るのである。
会社という戦場のつかの間に自分の人生を描きつつ・・・。
普段はそういう、生活をしている私も、この日は違っていた。
今日の予定を考えていたからであった。もちろん仕事のことなど脳裏の片隅にもなく
ただただ、思うことはY子のことだけであった。
「今夜は逢えるであろうか・・・、いやもしかしたら、来れないかも」
「来れないなら、又の機会があるが、来る気がなくなってしまったら・・・」
「いや、そんなはずはない。あれだけ話したのだから、信じていいはずだ」
自分でも知らないうちに、Y子への思いが募っているのであった。
「あの声から察すると、こんな顔つきかな、いや、あんな顔つきかな・・・」
などと、車内にいるOLなどと比較してしまうのである。
思いをめぐらせれば、めぐらせるほど頭はそれだけになってしまっているのであった。
それと同時に自分の股間が熱くなり、ふと、我に返り、大きくなってしまっているのを周りの目を気にして
しまうのであった。
電車に乗り、15分ほど経つとやがて、エアコンの涼しさが自分の身体にも感じ始めようやく、正気を
取り戻すのである。しかし、心の暑さはそれ以上に熱くなり、この一日をどうやって乗り越えようかと
自問自答するのであった。
朝の暑さは、午前11時頃にはピークになり街行く車、人並み、皆、狂気に思えてならなかった。
夏の外回りの楽しみは、女性の薄着だけである、他には何もない。
大きな胸を揺らしながら歩くOLなどは特に好物である。
時間もないのに、後をあわてて追ってしまうほどである。
いくら、追いかけて声をかけたところで、どうなるものでもないのに・・・。
しかし、若くて綺麗で素敵な身体をしたOLなどは夏の日中などには滅多に歩きはしない、皆、エアコンの効いた
オフィスで寒いなどと、ぼやきながらカーディガンを引っ掛けて仕事しているのが常である。
歩いているのは、化粧も傍目にはしっかりし、芝居か買い物でも行くのであろうか、いわゆる小奇麗な大奥様方である。
何が楽しくてこんな日中に歩くのか、スカートの腰から溢れ出る脂肪を見せつけながら、
わいわい話しながら日傘など差して歩くと
「日傘をぶつけるんじゃないぞ、ババァ」
などと、心で叫んでしまう自分がそこにいるのであった。
しかし、言葉に出して言わないところが、大人である。そう、大人。
夏は人の心を狭軌にそして狂気に変えてしまう。
そして、若いのに外で営業しているのは、サラ金のティッシュ配りの女たち。
暑いのに笑顔を絶やさず、よく働く姿には好感を覚えてしまう。
ティッシュを貰いながら、受け取り際に顔を一瞬凝視する。
「うぅううん、もう少し目が大きかったらいいのにな」
「もう少し、鼻が高いといいんだがな・・・」
「穴はでかいが、胸が貧乳だな・・・」
「俺の縄の洗礼を受けてみたら、どんな声で鳴くのかな・・・」
「このティッシュで、君との秘め事の処理をしたい・・・けど」
などと、自分勝手な評価と妄想をしながら、夏の一時の涼を求めていくのであった。
夏の日中の外出はとてつもなく耐え難い、いくつになっても。
というよりも、年をとればとるほど、辛くなっていくのである。
車からでる排気ガスの熱気は事のほか耐えられない。
車中の連中は、汗ひとつかかずに気持ちよさそうに、車を運転しているのである。
「会社の車だと思って、思いっきりエアコン利かせてやがる・・・」
きどって、涼しげなベンツのCクラス程度のステアリングを握っている所謂、上流のメスを見るとなお更、
苛めてやりたくなる。
ギチギチに縛り上げて、ひーひー泣き叫ぶまで、甚振ってやりたくなるのもこの季節である。
そう考えると、もう一人の自分を抑えられなくなるのが怖くなったりもしていた。
所詮、妄想は自由にできるのである。そう思った途端、早めに外回りを切り上げオフィスに戻るのであった。
日中の仕事をそそくさと、こなした振りをして夕闇を待つのであった。
西日が差し込むオフィスには、ようやく今日一日が企業戦士のために夜をもたらす頃、
ここには、これから始まる別の戦士が、今夜のことを考えながら机に向かっているのであった。股間の剣を磨きつつ・・・。
約束の時間は、夜8時。
私は、一度アパートに戻って着替えてからだと、時間が間に合わないと思い、会社の帰りのまま、目的地へと
向かうのであった。
帰りの電車は今夜は早いせいか、サラリーマンに混じってOLが数多く乗って、私の今夜の出会いを
応援してくれるかのように、目の保養をさせてくれるのであった。
「いい腰のくびれだ・・・」
「こっちの女は又、いい胸しているな、何人くらいに揉まれているのかな、こいつは・・・」
「この女はベッドではどんな体制で暴れてくれるのかな・・・」
皆、雄としてこの世に生を受けホモとゲイでないのであれば抱く感情を私も持ちながら、大人を装うのであった、
そう大人を・・・。
南浦和駅で乗り換え、いよいよ武蔵野線に乗り込むのであった。
その頃には、日もすっかり落ち、車中のエアコンのせいもあってか、心地よい夏の夜を演出してくれて
いるのであった。車内の人ごみもひと段落し、つり革につかまり立っている人たちも、ほとんど
いなくなっているのであった。
私は、あと一時間ほどにせまった出会いに心の高鳴りを覚えながら、股間に何気なく手を置いてしまっているのであった。
「まさか、駅のまわりには何もないなんてことはないだろうな・・・」
「改札口で話し込むわけにもいかないだろうからな・・・」
初めて行く駅というものは、なんとなく心が躍る。
そして、一人ほくそえむ。
駅という場所は映画、歌詞に多く出てくるだけあって、子供の頃より不思議な魅力を兼ね備えた
場所であると感じていた。
竹内まりやの歌の題名も「駅」、キャサリン・ヘップバーンの映画、「旅情」も駅での別れ、ゲーリー・クーパーの
「真昼の決闘」も駅に縁がある。しかし、駅といえば、なんといってもカトリーヌ・ドヌーブの、名作
「シェルブールの雨傘」のシェルブール駅での別れが、どうしても私の心を突いてしまう。
2年間の徴兵に行く彼、ギイを見送る、ジュビエーヌ役の若きドヌーブのあの吸い込まれそうな美貌には、
あの列車の別れは辛すぎてしまう、私であった。
たった2年間も待つことができずに、親の勧めで資産家と結婚してしまうところ、そしてその後、偶然会って、
お互いに別の家庭をすでに持ちおざなりな会話でその場を離れるところなど、日本人に共鳴するわびさびの精神、
滅びの美学にも似たラストシーン。そしてなによりもミッシェル・ルグランのあの音楽はあまりにも、哀し過ぎる。
私は基本的にミュージカル映画は好きではないが、ハリウッド映画では描けない、今でもミュージカル映画
そしてラブストーリーの傑作と思っている。
「私の言いつけを守り、ちゃんと化粧してくるか・・・」
「まぁ、そんなことはいいが、来て欲しい・・・、ここまで来たら」
「しかし、この車内にこれから、ある人妻に逢いに行こうとする人間がいるか、
いや、いないだろう」
私は一人内心である種の優越感を覚え、車内を見渡してしまうのであった。
車中には今日も仕事に疲れた、企業戦士たちが家路まで羽を休めている。自分の与えられた僅かな自由な時間を
謳歌するのであった。
あるものは、下を向き寝るもの。あるものは新聞や雑誌に目を向けるもの。そしてあるものは
我慢ができないのであろうか、ビールに口をつけて喉を潤すもの。
まるでビリー・ジョエルの歌詞を髣髴させるかのように、鉄、サテン、そしてあるものは又は、レザーまで
おのおのの仮面を着けながらその一日を過ごすのである。
そして、皆、昼間の仮面を剥がしたいでいるものばかりである。
「今日私はどんな仮面をつけているのであろうか?」
「善人面した、どこにでもいるかのようなサラリーマンにはどんな仮面が似合うかな?」
「そして、彼女はどんな仮面をつけて普段は生活しているのであろうか」
向こうの隅で新聞に興じる頭のはげかけた眼鏡の中年の男、その前の学生、そしてこっちにいる若者、皆、
仮面と共に生活しているのである。
しかし、皆、仮面の内側の顔は違っても皆一様に同じ思いをもっているのである。
そう、人生の縮図である。
「お前とは一緒にされたくない」
そう思いながら、今日も会社から帰ってくるのである、そして朝になれば会社へ向かう。明日も明後日も、
来週も、来年も、そして20年後、30年後まで、ささやかな幸せを求めて。
車窓から見える関越自動車道の車のライトの帯が、目に飛び込んできたあたりから、
いよいよ心が躍り始めてきたのであった。
「そろそろ降りる駅が近くなってきた」
そう思い、闇夜の窓に映る自分の顔を改めて見てしまうのであった。
「次は○○駅、○○駅、左側のドアが開きます」
車内アナウンスが耳に入ると、自分の心の中で「よし、行くか」などと、
気合を入れ、来るべき出会いを期待するのであった。
約束時間より10分ほど多少早めに着いた私は、改札口を出てあたりを見渡して見た。
何もない、どちらかというと寂しい駅であった。左側には住宅地と団地しかなく、困りながら右側を見渡してみる。
辺りは、街道沿いに車の往来だけが目につくのであった。
ふと、道の向こうに目をやるとぽつんとファミレスが目に入ってきた。
「ここが、いいか・・・、とりあえずは」
そう思い、彼女との場所をここに決め、戻り改札へ目をやるとと、ふと、とある女性が改札を気にしながら、
立っているのであった。
白のブラウスにスカート姿でそこにいる女性こそ。
「うっ、Y子、そう、Y子のはず」
そう思うと、いてもたってもいられずに近寄りそして言葉をかけるのであった。
「失礼ですが、Y子さんでは?」
「えぇ?あっ、はい・・・、そうです」
「○○さんですか?」
「そうです」
Y子であった、来てくれるとは信じてはいたが、やはり心のどこかに不安は残っていたのであったので、
やはり嬉しく思うのである。しかし、冷静さを装い、静かに接するのであった。それが、大人の礼儀である、
そう大人の。
「よく来てくれましたね、Y子さん」
「えぇ、あっ、はい約束ですから・・・」
「ここでは、なんですから、そこらでお茶でも・・・」
「あっ、はぃ・・・」
「そこのファミレスでよいですか?」
「はい、かまいません」
店に入り、席に着くと改めてお互いを見るのである。
「コーヒー2つ」
「いや、私はアイスがいい、君は?」
「私は、ホットで結構です・・・」
我々は、夫婦を気取り、そして周りの人々に会話が分からないように、聞こえるでもなく聞こえないでもない声で
会話を始めたのであった。
「はじめまして・・・、Y子」
「あっ、はい、こちらこそ」
「今日も暑い一日だった、そう思わないかい?」
「えぇ、本当に、暑い一日でしたね」
「出会って一週間なのになんか、不思議な感じだけど・・・」
「本当ですね、私もそう思ってます、はずかしいですが・・・」
「もっと、内向的な感じの方かと思ってたけど、意外に明るい表情で安心したよ」
「明るいほうと、言われます」
そう、恥ずかしさかからかそれともこの熱帯夜のせいか、赤い顔をしてはいるが、確かに表情も明るいので、
妙に安心するのである。
言い換えれば、どこにでもいる主婦であった。顔はやや下膨れ気味の、髪は肩まで伸びた髪を後ろで束ね、
唇が厚いところがやけになにかしらを物語っているかのようであった。
しかし色気はある。誰にたとえられるわけでもなかろうが、主婦であり母ですという仮面を着けた
昼間の姿が妥当以外、何者でもないであろうか。スーパーやコンビニで見かけるごくごく普通の主婦の顔、
不思議と30代の中年女性の色香とそして生活に追われる多少のやつれ、それを夏の暑さが燻すかのような。
そんな感じを私にもたせたY子であった。しかし、女性を捨ててはいない、目の輝きがいい。いくら生活に
追われていても女性を捨ててはいないところが、はやり私を含め男たちにとっては強い魅力である。
今夜このメスは仮面を剥がされにきたのである、この私によって。
「はずかしいかな?」
「えぇ、まぁ、でも大丈夫です」
「今日はなんと言って出てきのかな?今夜」
「主人は今日まで出張ですので、子供にはお買い物をしてくると言って出てきました」
「そう、なら、それほど長くは居られないね」
「はい、出来れば一時間ほどでお願いしたいのですが・・・」
「結構だよ」
「ようこそ来てくれて、しかし、見事な身体だな、Y子は」
「そ、そんな恥ずかしいです。あまり見られると。太っているだけなんです」
白いブラウスの胸のボタンが張りのあるバストで押されていまにもはじき飛びそうなくらいであった。
「確かに、電話での会話の通り素敵なバストだな」
私はわざと甚振ってやった。
「そ、そんな、あまり見ないで下さい。恥ずかしいです」
「恥ずかしがると、なお更見たくなるのが私の性格だから」
「・・・」
「こないだの電話の会話はどうだったかな?」
「えぇ?はっ、はい、よかったです・・・」
「どこが、どういうふうに、よかった?」
「えぇ、そんな、言えません」
「言ってみろ、Y子」
「でも・・・、ここでは」
「言え、Y子」
「・・・」
「えぇぇ、うぅぅぅ、あそこがよかったです」
「あそこではわからないだろ」
「え、どうしても言わないといけないのですか?」
「そうだ、言え」
「うぅんんん、お、お○○こです・・・、とても、恥ずかしい。実は、お謝りしないといけないことがあります」
「なんだね、謝るとは?」
「実は、あのぉ、実は前回の電話の時、私、電話を切ってから・・・」
「電話を切ってから?」
「あ、はい、電話を切った後実は、そのままいってしまったのです、止まらなかったので・・・」
「すっ、すいません」
「行ってしまったのか?、私の言いつけを守らずに」
「はい・・・、どうしても止まらなかったので、申し訳ありません」
「淫乱なんだな、やはりY子は」
「そんな、ひどいです。だからこうしてお謝りしています」
「どうしてくれよう・・・、お前を」
「どうしてって?、どうされるんですか?」
「どうしてって、もちろん罰を与えるに決まっているだろ」
「そんな、許してください、もう致しませんから、ご命令は守ります」
「最初が大事さ、最初が、躾けには」
「・・・」
「コーヒーでも、飲もうか?Y子」
「はい・・・」
「タバコは吸うのか?Y子は?」
「いえ、吸いません」
「お酒は?」
「OL時代にはお付き合い程度で・・・」
「そうか・・・、いつか飲んでみたいな」
「・・・」
そういうと、私はかばんからタバコを一本取り出しそして、火をつけるのであった。
そして、深くタバコを吸うとその煙をY子の顔に向けて吹きかけてやるのであった。細くそして長く。
「えぇへん、えぇへん」露骨に顔を横に向け怪訝な顔をするY子へ
「前を向いていろ!、下も向くな」
「はい」私はY子の顔に煙を吹きかけてやることで、私の命令に逆らうとどういうふうになるかを少しずつ、
しかし着実に思い知らせてやろうと思うのであった。目が許しを訴えているのが私から見ても判った。
時計に目をやると、30分ほど経っていた。
「少し、帰る前に散歩でもしてみないか?え、Y子」
「あ、はい、あまり遅くならなければ・・・」
「遅くはしない、ほんの10分くらいさ、出ようか」
「はい」
外へ出ると、まだ、夏の夜の蒸し暑さが残り、私も気が苛立つのが自分でも分かるのであった、そして、
このままY子を帰したくないという衝動に駆られていたのであった。
見渡しても特にこれといった公園もなければホテルもないところである、このまま時間だけ潰して、
本当に散歩だでで終わりたくはない私であった。
「どうするか・・・」心の中でつぶやくのである。
ふと、50メートルほどの先に、マンションの部屋の明かりが目に入るのである。
「マンション・・・、か」とりあえず行ってみるか、そう思うとY子をそこまで
うながすのである。
「化粧はちゃんとしてきたのか?」
「いちおうしたのですが、急いでいたので、すみません」
「Y子、常に自分を磨いておけ、常に、綺麗でいなければいけない、そしてフェロモンをたくさん出すんだ、
特に唇をな、いいな」
「でも、淫乱に思われます」
「口紅は常に赤くそして、男達の視線を受けるようにする。男たちから、目をそらされるようになったら、
女はおしまいだからな」
「常に、男達が勃起するくらいのメスでいろ、いいな」
「・・・」
私は、女性、とくに自分に従属するメスに対する独自の持論をY子へも言い聞かせるのであった。
二言三言話しているうちに、いつの間にか、二人はマンションの前まで来るのであった。
幸運にも、古いタイプであろうか、入り口には施錠がなく誰でも自由に出入りできるようになっていた。
「よし、ここがいい」
「えぇ?」Y子が聞き返す。
「中へ入れ!」
入り口を入ると正面にエレベーターが目に入るのである、そして私はそのボタン↑を押しドアを開けるのである、
ドアが開くと今まで暗かったエレベーターの明かりが急に灯りだす、そして最上階の10Fへ。
10Fのボタンを押すと、低く鈍い音とともにドアが閉まり、グーンという音とともに上へ昇っていくのである。
ここへ来て、私の股間がもう大きくなり始め、我慢の限界まで来ていた。
Y子の両腕を後ろに回し右手で思いっきり掴むのである。
そして、左手で彼女の大きすぎる乳房を掴み揉むのである。
「あ、あっ・・・」
「すごいじゃないか、Y子、この胸は」
「いや、怖い」
「だまってろ!」
ブラウスのボタンをはずし、ブラの中に手を押し込むとそこには大きい乳房と共に乳首まで私を待ち構えて
いたかのようにせり立っていたのである。
「ほう、すごい乳首じゃないか、え、Y子、こんなになっていて」
「いや、いや」
「いやいやでも、いつからこんなに立っていたんだこの乳首は」
「いや、あああ、恥ずかしいぃい」
次に私は彼女をエレベーターの壁に押し付けそして、彼女の唇におもむろに私の口を合わせるのであるそして、
彼女の口が薄くあいた中に、私の下をねじりこませるのである。
「うぐっぐぐぐっうううう」
「あぁあああぁぁあああああ」
「やめてくださいぃいいい、お願い」
エレベーターが揺れながらゆっくりと、ゆっくりと階上へ動きそして、10秒ほどで10Fに着きドアが開くのである。
私は彼女の髪をわしづかみにして、エレベーターの外へ引きずり出すのである。
彼女は前をはだけたまま、前かがみになり力任せに外へと踊りでるのである。
「はっ、あああ」
ヒールの音が、静かなフロアにこだまする。
「静かにしてないと、人が出てくるぞY子」
「こんな姿を晒していいのか?え、お前は、人前で」
私は彼女の耳元でそっとささやき、彼女の立場を理解させるのである。
「そんな、そんな、お許し下さい」
「やかましい、だまってろ!」
「・・・」
私は彼女をエレベーターの横の壁に押し付けそして、もう一度同じ行為に臨むのである。
「両手を壁の後ろにつけて動かすな」
今度は両手で、ブラウスのボタンを外すのである、ひとつふたつ、そして三つ・・・と。
主婦らしいベージュのブラが前面に現れそしてそのブラの中の右の乳房を右手で引き出すのである。
「あっあああ、ひぃいいい」
その2センチほどにもなろうかという乳首をひねり上げるのである。
「あぁああああ、ひぃいいいい、いぃたあああい」
私は人差し指と中指で挟んだ彼女の乳首を親指をそえて右の方向へ思いっきりひねりあげる。
「うっううう、あぁああああ、いやぁああああ」
「いたぁああああい」
「声をだすと人がくるぞ・・・Y子、言っているだろ」
彼女は声にならない、声、吐息でもって訴えるのである。
「お前は、乳首が敏感なんだな!Y子」
「・・・・」
「次は左だ、Y子」
同じように、今度は左の乳房をおもむろに引き出すのである、
「左はもっと大きいな、左右の大きさがちがうなお前は」
「旦那にはどのくらいもんでもらったんだ?えっいったい」
「いや・・・」
「言ってみろ!」
「主人とはそんなことはないです、すぐに終わってしまいます、愛なんてないです」
「じゃ、こんな風にされるのをずっと、待ち望んでいたんだな、お前は」
「そ、そんな・・・」
「そうだろ!Y子」
左は乳房ももっと大きいので、右手で思いっきり揉みこんでやるのである、痕が付くほどに。
「そ、そうですぅうう、こうされたかったです、あぁあああ、感じる」
「うぐぅううう・・・っう」
私はその大きな乳房の先のせり立った乳首を奥歯まで持っていきそして・・・、噛むのである。
「ひぃいいいい、あ、いたぁあああああ」
「あぁああああ、お願いいいいい、いたああああああい」
私はいきり立った股間を押し付け全身で彼女を壁に押し付けるのである。
そして、次はスカートの中に手を入れてみる。
「このアマ、ガードルなど穿いて来やがったな!」
「で、でも・・・、昨日の下着を着けています、しみがはずかしいです」
「うそをうけ!ふざけた、メスだ、こいつ」
「そんな・・・、本当です、信じてください」
ガードルが邪魔をして下着を下まで下ろせないもどかしさも相まって、怒りも心頭に達しまった。
「ひざまずけ!」
「えぇ?、そんな・・・」
「ひざまずけと言ってるだろ!」
思いっきり、彼女の頭を押し下げ無理にひざまずけさせるのである。
「二、三発張り手で頬を叩いてやりたいところだがな、Y子」
「そっそんな」
「ゆるして欲しければ、咥えろ」
おもむろに、いきり立って限界になっている一物をジッパーを下ろし顔面に出すのである。
「そんな、したことないです」
「ガキみたいな事言いやがって、こいつ」
「本当です、したことないです」
欲情が収まらない、雄と化した私は、彼女の鼻をつまみ息ができないようにしてやるのであった。
「うぐぅぐぐぐ、うぅううううん」
ものの、10秒もしないうちに、あんぐり彼女の口が開くのである。
次の瞬間に、そのいやらしそうな口におもいっきり、私のをねじりこませるのである。
「うっうううううう、ぐぐううううううう」
私は、人が帰ってきたらどうする、などとそんなことはおかまいなしに本能にまかせてしまうのであった。
「ほら、しっかりおしゃぶりできないと、抜いてやらないぞ、Y子」
「ぐっうううう、ぐううううう」
「誰かが出てきたらどうする?、あなたたち何しているの?なんて声かけられたら、
なんと返事するんだ?、え、Y子」
「うぐううぐうぐぐぐぐ」
両手で私の太ももに手をおしあて、必死に、もがいて抜こうとする彼女に私は、右手でおもいっきり、
後ろ髪を鷲?みにし、抜かせないようにするのである。
「しっかり、しっかり、しっかりやれ!」
「うぐうううううぐううう」
「いいぞ、その調子でやれ、メス」
「うっぐぐぐぐ、ぶぁああああ、ぐぅぐうぐぐぐ」
「いいながめだ、その顔つき」
「うぐぐぐぐぐ、うううううん」
「そろそろ、このまま吐き出して欲しいか?えっ、奥さん」
「いい便所じゃないか、出来は悪いが」
「旦那に教えてもらってないなら、これから俺がしっかり仕込んでやるから、うまくなるんだぞ、えっY子」
「うぐうぐぐううぐううううううぅ」
白目をむき出しにして、私に許しを請う目の表情、そして、私のものを口に含んで放してくれないままで、
上下にうなずく姿、私はこのメスを今この瞬間にものにしたと実感したのであった。ひざまずいたヒールの先が
地面にあたりバタバタとそして廊下に低くこだましている。
「どうだ、俺のは?うまいか?大きいか?」
「うぐぐぐ、うぐぐうううん」
「今日はこれが欲しくて欲しくて、たまらなかったんだろ?えっY子」
「ぐっううううっうん」
「そうか、これがこれからももっと欲しいんだな?」
「うぐっうううん、うぐぐぐぐ」
ついに私は自分で十も数えられずに思わず、いきり立った一物の中の白いエネルギーの塊をY子の口の中に
一挙に撒き散らすのであった。
そう両手で、彼女の後ろ髪をつかみありったけの力とともに股間を前後するのである、ありったけの力と共に。
「うぅうううう、あぁあああ、いいぞ、Y子」
「こぼずんじゃないぞ、しっかり咥えてろ、いいな」
「ぐぅっぐぐぐぐうううう」
「歯をあてるんじゃないぞ、いいな」
「うぅううううんんんん、ひぃいいいいい」
「いま、飲ましてやるからな、Y子」
「うぐぐぅうぐっぐぐぐぐ、うぅうううん」
「あぁあああ、あああっあ」
「うぐぐううううううぅうううううう」
「あぁあああ・・・・・、いいぞ」
「・・・・・」
「ひぃいいいいいいいい」
「こいつ、こぼすなと言ったろ!メス」
「うぅう、ふぅうううううふうううう」
一度彼女の口に入った私の白い塊を自分の唾液とともに飲み込むY子であった。そして、
口からあふれ出た残りの、雫はゆっくりと口からのどを伝いそして胸元へと垂れていくのであった。
「いぃい、やぁあ、ゆるして、おねがいします」
「ゆるして、おねがいしますじゃねえだろ」
「ご主人様、ありがとうございましただろ、Y子」
「はっ、はいぃい、ご、ご主人様ありがとうございました。お許しくださいませ」
「ふぅ、ふうううう」
そう、ようやく一分ほどして、お互いの息が元に戻ってきたのであった。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ」
「いい顔しているぞ、化粧も乱れ」
「いや、見ないでください」
そこには、口紅が剥げ落ち唇の下へ色がくっつきそして、そこには私の白い塊が
一本の線のように、垂れ下がっているのであった。
「前のボタンを留めたらどうだ?え、Y子、人がくるぞ」
「あっ、はい」
胸元を元に戻し、立ち上がりそして私を恨めしそうな顔をしてみるY子がそこにいた。
「口紅が乱れているぞ、横について」
「えぇ、だって」
そう言うと、バッグからハンカチを取り出し、自分で唇をぬぐうのであった。
「とれましたでしょうか?」
「とれたさ、しみはどうする?ブラウス」
「帰るだけですから、帰ったら洗濯します」
「そうか、なら帰るとするか」
「はい」
そう言うと、彼女は立ち上がり、私は又エレベーターのボタンを↓に押すのであった。
エレベーターの中では、私も彼女も究極の虚脱感の下、言葉も発さないまま、一階へと降りてくるのであった。
「すこし、遅くなってしまい、すまなかったなY子」
「いぇ、かまいません、ありがとうございました」
まだ、うつろな目をしているY子であると、私は感じとっていた、そして彼女へ
「いえ、こちらこそ、どっちのほうかな?家は?」
「はい、この道を渡り、あっちの方です、歩いて帰ります」
「そうか、遅いから気をつけて帰るんだぞ」
「はい、どうもありがとうございます」
「はぁあああ、ご、ご主人様も・・・気をつけて」
ようやく、自然にこの言葉が出てきたことに、今日わざわざここまで来たことに、悔いがないような気になったのであった。
「私はこっちで、駅に戻って帰る、又・・・」
「はっ、はい、又、では失礼します」
「おやすみ」
彼女は軽く頭を下げそして、振り返るのであった。
私は彼女が道を無事に渡り終えて暗闇に小さくなるのを確認しながら、駅へと足を向けるのであった。
「ここで、別れを言うほうがいい、駅での別れは私の望むところではないから・・・」
そう自分に、言い聞かせると足早に駅に向かうのであった。
道行く車も速く家路に向かいたいのであろう、心なしか速いような気がしていた、夏の夜が更けていくのがわかった。