浣腸責め初体験

一つの作業を終えて満足げな表情の源三は、しばらくして、香織の目の前に奇妙な

ガラス器具を突き出した。 甘美な余韻からまだ醒めやらぬ香織は、それを目にして

戸惑いの表情を浮かべた。

「な、何をするの」

「これは浣腸器と言うてな、便秘の時に使うやつや。 しかし使いようによっては、

強情な女を素直な女に変えるという秘密兵器にもなるものや。 今日は腕によりをかけて

浣腸してやるから、覚悟してな」

 (カンチョウって? あの、お尻に入れる浣腸・・・? )   香織の心臓が、急に激しい

鼓動を始めた。

 


源三は香織の傍らにどっかと腰を下ろすと、双臀の谷間の菊の花を隠微に揉み始めた。 

思いもよらなかった場所を触られる驚愕と恥ずかしさ。 香織の顔が引きつった。 

「いやっ! さ、触らないでえっ! ううっ、いやあっ」 

「可愛い尻の穴や。 ほら、指が入って行くのが分かるやろ」 

源三は指先をよじりながら、じわじわと埋めこんでいく。 指が沈むにしたがって、肉の締め

付ける感触が強くなる。 それをうねうねとほぐしながら更に深く指を腸内に入れていく。

「この締め付けが堪らんのや。 前の穴は緩々で面白ない」

「うっ、い、痛いっ。 む、いやっ」 

香織は下腹に力を入れて何とか源三の指を押し出そうとするが、それはもともと無理である。 肛門を指で突き貫かれる苦痛と激しい汚辱感。 どうあがいてもだめだった。 ついに、指の

付け根までしっかりと埋めこまれてしまった。 

「くぅっ、む、うぅ、もう許して!」 

「ほれ見い、たんと溜まっているやないか。 お前、ここに来てからまだ出していないのやろ。

一度すっきりさせてやるわ」 

抜き取った指の先を眺めながらの源三の思いもよらぬ言葉に

「お願い、止めさせて。 何でも言うことを聞くから」

うろたえながら香織は必死に哀訴したが、落合もほくそ笑みながら、こともあろうに

その個所を指で間探り始めたのに気がついて、助けを求めても無駄な事を悟るのだった。

 

「この瓶の中はグリセリンというてな、良う効く浣腸薬や。 しかもな、水で薄めることに

よって我慢できる時間が調節できるという、女を責めるにはもってこいのものや」

思いもよらぬ源三の言葉に、香織は恐ろしさのあまりに暫くは声も出ない。

 


やがて悪鬼たちが、後ろ手に縛られたままの香織を床の上にうつ伏せに押し倒すと、

形の良い双臀が突き出され、その谷間にある可愛い菊の花が覆い隠すすべもなく曝された。

香織は必死に肛門をすぼめて、この屈辱の時間が一刻も早く過ぎ去ってくれるのを祈っていた。

 

「何を震えているんだい。 浣腸は美容にもいいんだし、何より張りのあるヒップに鍛えて

くれるんだよ」

峰子が油を使って十分にその部分を揉みほぐすと、源三は浣腸器にグリセリン液を一杯に

吸い込んで、

「ほな篤はん、浣腸はあんたにしてもらおか」

浣腸器を手渡された篤は、逃げも隠れも出来ない香織の肛門を間近に見てニヤリと笑い、

恐ろしさに怯える香織の顔を覗き込んだ。  (自分がこの美女に止めを刺せようとは!)

「近くで見ると、香織さんのこれって可愛いぜ」

 

「香織さん、口惜しいかい。 何とか言ってみな」

既に先端をあてがわれ、身動きを止められている香織が最早何も言わないのを見て、篤は

一気に矛先を挿入した。

「それ、入れてやるぞ」

「あっ、あっ・・・」

 


 硬いガラスの先端が荒っぽく侵入し、続いて冷たいものが体内に流れ込んで来る感覚に、

香織は思わず舌足らずの悲鳴を上げた。

「入っていくのがわかるでしょう。 そんなにうろたえることはないわ。 気持ちがいい

はずよ」

峰子は笑いながら顔をのぞき込んで、屈辱の極みにのたうつ香織をさらに辱めている。

おぞましい感覚と戦っていた香織は、篤が注入を終えて浣腸器を引き抜くと、大きく息を

吐いた。

「ああ、どうして・・こんなことするの。 あなた達は狂っているわ」

「ふん、強気の言葉を吐くのも今のうちよ。 すぐに、恥も外聞もなく泣きわめくように

なるんだから」

 

間もなく香織は、急速に込み上がって来た便意を感じてうろたえた。

「あぁ・・、何を入れたの。 お腹が痛い。 どうしよう」  

浣腸の後の必然的な経過がまだよく解っていない香織は、次第に強くなってくる腹痛に、

ただ狼狽するだけであった。

「ふふふ、もう効いてきたのかい。 源三さんがグリセリンと言っただろう。 

病院でも使っている薬だから心配ないよ。 それに、こんなことで弱音を吐くなんて、

組長の女房の名が泣くよ」

 笑うだけで取り合ってくれない峰子を見て、香織はこの生理的な苦痛を耐えきろうと

心に決めた。 しかし便意は、容赦なく突き上げて来る。

汗にまみれた身体を震わせて我慢していた香織の表情は、やがて波状攻撃的に高まって来た

排便の衝動のために、周りには気を回してはいられない切羽つまった様子となってきた。

おそらく、今の香織を崩壊瀬戸際で辛くも踏み留まらせているのは、排便の姿を取り巻く

男女に見られたくないという、羞恥心だけに違いない。

 

「お願い。トイレに行かせて」

言い終えた後、憎い男に許しを乞う自分の惨めさが身に滲みて、香織は声を潜めて泣き始めた。 「よーし、香織。 十まで数えろ。 ゆっくり十まで数え終わったら、出させてやる」

 「1、2、3、4・・」 

「だめだ! もっとゆっくり数えろ」

「5・・、6・・、あぁっ、・・9・・、10」

「何だ、まだ余裕があったみたいだな。 もう一本御馳走してやれ」 落合が篤に声を掛けた。

 (ああ、限界に堪えているこの身に、まだおぞましい浣腸をしようとしている。)

心の中で呪いの言葉を吐きかけ、カッと目を見開いて落合を睨み付けた香織だったが、

すぐさまその顔が大きく歪んだ。 篤が浣腸器を突き立てたからだ。

「キャーッ !  イヤ、イヤーッ !  もういや」と悲痛な叫び声。

この2本目の浣腸は、香織の便意と戦う意思を完全に粉砕した。 彼女の体内では、前にも

増して容赦ない排便の衝動が荒れ狂い始めたに違いない。

「もうだめ、我慢できない。 誰か縄を解いて !  トイレへ行かせて

「どうだ、香織。 これで十分か? さあ、もう十まで数えろ」

 間に合わないことを承知の上での、あくまでも非情な落合の宣告である。 それでも香織は、

すがり付きたいような気持ちで数え始めたが、

12ーッ・・ アァッ、3、ン、ンーッ! ハッ、」

断え間なく襲い来る攻撃に息も絶え々々といった様子で、なかなか先へ進むことができない。

 

「どうしたの、香織さん」

峰子が笑いながら香織の乳首を指でつまんだ瞬間、

「あーッ。 出ちゃうーッ」と悲痛な叫びと同時に「ブリブリ、ブブーッ!」という、

美しい顔からは想像もできない悲惨な大音響とともに、力尽きた肛門から放出が始まった。

「ァ・・   ダメっ、見ないで !  ご、ごめんなさい。 も・・、はずかしい。  出るーッ !

顔を左右に激しく振って支離滅裂の言葉を口走りながら、香織は次から次へと便を峰子が

差し出す便器の中へ落としていく。

男たちのどよめきと峰子のけたたましい笑い声が響き渡る中で、香織は、女としては

死にも勝る地獄の羞恥図を展開した。

 


室内には、若い女の便に特有の強い臭気がたちまち充満する。

「美人でもやっぱり臭いぜ」

篤の揶揄も、全身を火柱のように燃えたたせ、痙攣を起こしている香織の耳には入らない。 

屈辱の嵐に押し潰されるように、香織は悲鳴さえ上げられない状態で目を固く閉ざしていたが、

やがて抑えに抑えた緊張を解き放った虚脱感からか、排便の後始末もしてもらわないまま

気を失なってしまった。

 

しばらくして香織が意識をとり戻すと、峰子は、がっくりと首を垂れている香織の

目の前に便器を差し出した。  はっとその中のものから目をそらせた香織に対して、

「なにも嫌な顔をすることはないでしょ? 自分の身体から出たものじゃないの。

さ、よく見るのよ」

そう言って香織の顎に手を掛け、便器の方へ顔を向けさせるのだった。

 「なかなか健康そうな色と臭いじゃないの、溜っていたものが全部出て、気持がいいはずよ」

人間的感情を喪失したように便器の中を見ていた香織であったが、じわじわとこみ上がって

来た屈辱感に身体を震わせると、そのままわっと泣きくずれてしまった。

「今日はこれまで」と悪鬼たちが姿を消した檻からは、泣き叫ぶ香織の声が、いつまでも

続いていた。

「お願い。 ここから出して!」 




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