第二章

「手を降ろすんじゃない。頭の後ろだといったろ」

香月は、誰が見ているのかわからない中庭で裸になるだけでも、どうしようもない羞恥

を感じている筈だ。私に言われてもなかなか胸と股間を隠す手を上にあげることが出来

ない。



「ここじゃ、おまえ達のような娘に、人間としての権利なんかないんだぞ。性器を見せ

 ろと言われたら、それがどこだろうと、他に、誰がいようと素直にすぐ見せるんだ。

 それとも顔を切られたいのか。俺はかまわんぞ。そのすべすべしたほっぺたから、だ

 らっと血がどれだけ流れようともな」

「わ、わかったわ...」


「そうだ。もっと手を上にして。脚をひろげろ。まだだ。もっと」

「これ以上は...か、かんにんして下さい」

「良くみえないだろっ。もっとだ。ようし。俺に何をされても、絶対に脚を閉じるんじ

 ゃないぞ。それじゃ、まずじっくりと見せてもらうか」



私は香月の前にどっかりと腰を降ろすと、目の前でぶるぶる震える太腿の中心を下から

見上げる。かなり濃い茂みまでは、僅か5センチ位しか離れていない。その下に続く香

月がさっきまで必死で隠していた割れ目が、露骨な視線を浴びている。太腿をほぼ限界

まで開いているので、唇に近い色の内部が覗いている。散々、見慣れた白人のそれとは

異なり、荒れた感じが全くないのが日本人の娘のいいところだ。



「きれいなオマンコしてるじゃないか。まだ、あんまり使ってないな。散々使い込んで

 びらびらしていようもんなら、そいつをこの場でちょん切ってやろうかと思っていた

 が...」

「ひ、酷い...」

「それにしても、黒い毛と言うのもいやらしいものだな。お前は少し、生え過ぎじゃな

 いのか。こらっ。誰が脚を閉じていいと言った」

「もう...許して...」

「そんなに見られるのが嫌か。だったら触るほうがいいんだな」

「これ以上、変な事はしないで...お願い!!」



香月の涙が私の顔に垂れてくる。目の前の白い肌が羞恥に染まり、だんだんと股間に伸

びてくる私の手を見て、香月が悲しそうな、拒絶の泣き声をあげるのがなんとも心地よ

い。私の手の平を股間に感じた瞬間、思わず腰をよけようと引く。たったこれだけの事

で激しく反応するのならば、ここに、釘や金属ブラシを押し込まれたら、いったいどう

なるのだろう。クリトリスを針で刺され、ペンチでつぶされると知ったらどんな泣き声

をあげるのだろうか。期待が高まるのを押さえるのに苦労する。早まってはいけない。


先ずは、じっくりと検査をすることだ。急がなくても香月は逃げられない。私の思い付

く全ての拷問を絶叫と共に受け入れるべく、運命付けられた娘なのだから...




今日、ここにいる他の4人と同じように、女としての人生が、今日、終わりを告げる香

月。今、目の前で私の視線を捕らえて離さない美しい体。傷ひとつなく、やわらかで、

今回の旅行にさえ出なければ、何年かの内に、好きな男に抱かれ、子供を宿し、女の幸

せを実感することになったであろう女体。それを破壊することに優る快感が他にあるだ

ろうか。 



突然、中庭に面した窓が開き、髪を振り乱して、必死に助けを求める少女の顔が現れる。

縛られて強調されたあどけない胸の膨らみには、注射針が何十本も根元まで刺さってい

る。大粒の涙をぼろぼろこぼす少女の後ろに、私の仲間が片手で背中を押さえ、もう一

方の手に硬毛ブラシをつけた電動ドライバが握られているのが見える。回り出したブラ

シを見せられた少女の絶叫に、香月は、一瞬、羞恥を忘れ、目が釘付けとなっている。



「いいか、ここでは言う事を聞けない悪い娘には、ああした罰が加えられるんだ。良く

 見て置けよ。かわいそうにあの回転するブラシを身体の中に突っ込まれるんだぞ。」



少女の目が恐怖で引きつる。耳を覆いたくなるような悲鳴。男は、ブラシを顔に、一瞬

押し付けて痛みを想像できるようにした後で、それを、股間に近づけているのだろう。

窓越しではそこまで見る事はできないが、少女の顔に絶望の表情が一瞬浮かんだ直後、

中庭全体に切り裂くような悲鳴が上がる。香月は、耳を両手で覆い、庭に座りこんでし

まう。しばらくして、男がこれ見よがしに窓の外に突き出したブラシは、さっきまでの

白さは完全に消え失せ、処女の血がべっとりとついている。失神した少女の前で、男は

もう一本のブラシに取り替える。今度のは大分細い。私はうずくまる香月を押さえつけ、

髪の毛を掴んで無理矢理窓の方を向かせる。



「見るんだ、あの子が次に何をされるのか、良く見るんだ」

「い、嫌です...」

「目を開けろっ。一本目のブラシか真っ赤になっていたのは見てないな。だから、二本

 目は良く見ておくんだ」



しかし、香月は、目をしっかりと閉じたまま開けようとはしない。私は、乳首を探り当

てると、思いっきりひねりあげた。 



「い、痛い!!」

「痛いだろ。いやなら目を開けるんだ。さあ、早く」


香月が涙で潤んだ目を開き、少女の方に視線を向けた瞬間、男の手にした電動ブラシが

少女の背中をなぞり、背骨に沿って下へ下へと移動していた。あのまま下がっていけば

電動ブラシがどこを責め立てることになるかは香月にも容易に想像できた。失神したま

ま、目を覚まさない方がどれほど楽だろう。しかし、実際にはそうはならなかった。香

月と少女が、ほぼ、同時に悲鳴をあげる。さっきの場所よりも、さらにすぼまった部分

に電動ブラシを押し込まれ、体内をかき混ぜられる苦痛を感じるかのように、乳首をつ

まみこまれたまま、香月は泣き崩れる。



5分後、それまでの悲鳴がうそのように中庭に静寂がもどった。ただ、香月のすすり泣

く声がするだけだ。



香月の身体検査は、ほぼ、1時間位続いた。その間、接写レンズを使って、拷問を受け

る前のきれいな状態をフィルムにおさめた。私のアルバムの中にある無数のコレクショ

ンの中でも、最高の部類に入るだろう。



「ここには、今日、お前のように誘拐された娘が4人いる。さっき、中庭で見た娘もそ

 の一人だ。かわいそうに、今頃みんな、さぞかし酷い事をされているだろうよ。何を

 されてるのか、お前に見せてやる。そこのテレビに全部映るようになっているからな。

 見ている間、素っ裸というのも恥ずかしいだろう。この下着をつけろ。心配すること

 はない。新しいものだ」



香月は、私の真意を計り兼ねていたが、少なくとも、下半身だけでも私の視線から隠せ

ることができる為、彼女はおずおずと立ち上がると、私の放り投げた下着を穿いた。香

月は知る由もなかったが、その下着の丁度、股間にあたる部分には特別の薬品が塗って

あり、彼女が濡らすと、それを吸収して黄色に変色するようになっていた。濡らす量が

多ければ多いほど、はっきりとした色になる仕掛けである。ただし、内側だけに発色す

るので表からは絶対わからない。彼女をテレビの前の椅子に座らせ、両手を後ろに回し

手錠をかけてから、私はスイッチを入れた。



画面の部屋の中には、香月と殆ど同年代と思われる、北欧系の女が脚を広げた状態で吊

るされていた。丁度、その真下には長さ20センチを越える角材を上向きに固定した三

角木馬が、彼女を貫こうと待ち構えている。男は、蝋燭で彼女の恥毛を焼き、激痛で意

識を回復させると滑車を回しはじめた。



「目を背けるんじゃない。ちゃんと見るんだ」

「もう、許して...」

「言う事を聞かないと、乳首がどうなっても知らんぞ。こんな風に」

「もう、嫌ぁ」

「もうすぐだぞ。あの棒を見てみろ。見るからに痛そうじゃないか。あんな物を突っ込

 まれたら、香月だったらどうするかな」



彼女の身体が少しづつ降りてくる。何をされようとしているのか気付いた彼女は、悲鳴

をあげて身体をゆすり、棒を避けようとする。男は、先端が触れた所で滑車を、一度固

定し、位置を確かめると棒の先端にゼリーを塗りたくり、再び、降ろしていく。彼女が

腰を上げ、突き上げてくる物をよけようとするが体重がそれを許さない。表面のささく

れが肌に引っ掛かり、傷つけ、先端が隠れていく。そのまま10センチ入った。許しを

乞う声が、子宮を押し上げる恐怖と苦痛に対する絶叫に変わる。さらに5センチ、10

センチと入っていく。すべてを飲み込んだ時点で、激痛に耐え兼ねた娘は、半狂乱状態

となった。体内深く入り込んだ角材と尖った三角木馬で股間を責め立てるだけでは足り

ないのか、男が、彼女の足首を持ってさらに下に引っ張って行く。彼女の股間からは、

血が流れはじめ、木馬を赤く染めていく。



「どうだ、お前のここにも角材を突っ込んでやろうか」

「いやあぁっ...」

「あの子の身体の中が今どうなっているのか想像してみろ。痛いだろうな。こうして下

 着の上から指で触られるなんてことは、あれに比べりゃ何もしてないのと同じだな」



2番目の部屋では、20歳前後と思われる娘がまだ連れてこられてばかりなのか、縛ら

れた全身を触られているところだった



3番目の部屋では、まだ胸も膨らみきっていない12歳の少女が、生贄だ。机の上に大

の字に縛り付けられて、身体中をペンチで拷問されていた。小さな乳首とクリトリスの

両方を同時に痛みつけられ、少女の絶望的な泣き声がスピーカーからこぼれる。既に、

内腿や乳房には、何十個所も、赤いあざができていて、長時間に亙り拷問されているよ

うだ。彼女は、あのままクリトリスをペンチで潰されるのだろう...


<つづく><もどる>