愛 奴 み あ
壊れる悦び・・・1
作業着の健がみあの前に現れたのは、夜も7時を過ぎた頃だった。
なかなか作業が終わらず焦っていたので、終業と同時に着替えもせず
全力疾走で、みあのいる駅まで走ってきたのだ。
肩で息をしながら、「ごめん。ごめんな」と謝る健。みあは逢えた、それだけで充分
うれしかった。
持っていたハンカチで健の額の汗を拭きながら、「大丈夫よ。どこへも行かないか
ら」とつぶやいた。
健は、優しく笑うみあの顔を見た途端、人目もはばからず、思いっきりみあを抱きしめた。
「みあぁ・・・みあぁ・・・」
息もできないほどの力で抱きしめられた時、みあは一瞬、眩暈がした。
懐かしい感覚・・・
「あぁぁぁ〜っ 」
苦しい息の下でかすかに洩れたもう一人のみあの声。
目を閉じぐったりしているみあに気づいた健は、慌てて腕の力の抜き、倒れこむ身体
を支えた。
「おい!大丈夫か?ごめん。みあ?」
呼びかけに、正気に取り戻したみあは、黙って笑ってみせた。
二人は、近くの店で夕食を済ませると、待ちきれないようにホテルに入った。
風呂から出た健は、先にベッドで待つみあに飛びついた。
「逢いたかった。みあを思いっきり抱きたかったよ。」
みあをヒョイっと膝の上に乗せ、後ろから優しく抱きしめた。
それから愛撫を待ちかねていたようなみあの乳首を指先でつまみ、キュッと強く
つねり上げた。
「アッ!」みあの全身がブルッと震えた。
乳首をつねりねじりながら、首筋に舌を這わせ、もう一方の手で尻を撫でる。
丸びをおびた白く張りのある小さめな尻。まるで手のひらに吸い付くような感触。
思わずグッと鷲掴みすると、「はぅぅっ」とみあが少し仰け反った。
身体中に電気が走り、抑えていた想いが喘ぎ声となって出てしまう。
手は尻からおまんこの割れ目に進み、柔らかい襞を開いて入り口をこすると
みるみるうちに愛液があふれ出てきて、ヌルヌルとく健の指を濡らした。
乳首の指は、ずっと刺激を与えつづけていた。
健の指の動きにおまんこが刹那く疼き、みあは無意識に尻をあげ四つん這いになって
いった。
健はやっと乳首から指をはなし、四つん這いになった後ろから大きく広げたおまんこ
に顔をうずめ、優しくいやらしく舐めまわした。舌が動くたびにみあは「くう〜ん」と
鼻にかかった子犬のような声をあげる。
尻の穴を舌先でつつかれると、ヒクヒクっと快感を穴の動きであらわした。
子供のような幼な顔のみあが、自分の愛撫によって、淫乱は牝の顔に変化していく・・・
健は、女の奥の深さを見せ付けられているような気がした。と同時に男の悦びも知った。
もっと、みあを狂わせたい。
健は、みあの身体を横向きにし、大きく両足を開かせ、舐めている自分の姿とおまん
こがみあに見えるようにした。
舌を尖らせてクリトリスをなめあげる姿をまのあたりに見て、みあは恥ずかしさと同
時にたまらなく興奮した。
男がおまんこをうれしそうに舐め回している姿とは、なんていやらしく、それでいて
愛しいものなんだろう。
クリトリスを軽く噛みながら太い指をググッと奥に入れられると、体が跳ね上がるほ
どの快感が生まれた。
指が1本入っただけで、おまんこの中は火がついたように燃え上がりだした。
子宮の奥から大きな波が起こり、頭の先まで一気に押し寄せると、目が回る感じがし
て、身体中が震えた。
指が粘膜をこするたびに、波がおこり、けっして激しく動かしているわけではないのに、
たまらなく気持ちよく、膣が勝手にギュウギュウ締まってしまうのだ。
「あぁぁ〜・・・うわあぁぁ〜」
獣のような声をあげながら、悶え狂うみあ。
涙が流れ涎がたれ、髪を振り乱し、仰け反っているみあを、一方の手で腰を押さえつ
け極力動きを抑えこみ、
そうするとみあがもっとおかしくなることを知っていて、黙って指を動かし続けた。
指の動きだけで、みあは何度も昇りつめた。
健の射るような視線は、言葉で責められるよりもみあを狂わせた。
壊れていく自分を感じながら快感に狂うとき、みあは最高の幸福感の中にいられるの
である。
壊れる悦び・・・2
すっかりみあの身体も心も溶けてしまったとき、健は指を抜き、腰を高く引き上げ、
熱くいきり立った肉棒をバックから思いっきり捻じ込んだ。
「うわぁぁ〜」
そこは熱くねっとりとしていて、真綿で締めつけられるような刹那さがたまらない。
身体全体がヌルヌルの海に沈んでいくような感じがした。幸せだぁ・・・フッとそんな
言葉が浮かんだ。
溶けてしまったと思っていたみあの身体は、健に捻じ込まれると同時に一気に燃えあがり
自ら腰を激しく振りながら、奥へ奥へと健の肉棒を呑みこんでいった。
先が子宮を押し上げた時、中で爆発がおきて、いきなり身体が震え上がった。
わけのわからない衝動が身体を走り、みあは自分が何かに変化していくような気がした。
健は、ゆっくりと肉棒で中を掻き回してはぐっと一突き、またゆっくり回してぐっと
一突き、そのたびにみあは声を上げて仰け反った。苦しいほどの刺激が駆け巡る。
パチーンッと高い音をあげて、尻を叩かれた瞬間、みあの頭の中は真っ白になった。
「もっと叩いて」と心で叫んだが、健は一発しか叩かなかった。
みあは、痺れるほど手のひらで叩かれるとき、刹那い快感を感じるのである。
身体が「もっと、もっと」と叫んでいたが、健には、その叫びは届かなかった。
しかし、一段と大きくなった肉棒は、壊れるほど激しくみあを突き続けた。
その度に声を震わし、身体は跳ね上がった。喘いでいるのか、泣いているのかわからない。
健はみあの上半身を少し起こし、乱れた髪をかきあげ、耳をピチャピチャ舐め回し
激しく唇を吸い上げた。吸い上げながらまた突く。まるで子宮をえぐられているよう
にさえ感じた。
「さぁ、こっちだよ」と今度は仰向けにし、両足を折り畳み小さい荷物のような姿勢で
子宮めがけて肉棒をリズムよく突きつけた。ゆっくり、激しく、またゆっくり激しく。
みあの身体は、窮屈な姿勢のまま時折激しく震えた。
快感に悶えたいのに、身体の自由を奪われて動けない。
その苦しさが、いっそうみあを狂わせた。
潤んだうつろな瞳、口角から垂れる涎、既に快感を通り越して、
恍惚の域に達しているかのようだった。
「さぁ、イクよ」そういうと、みあは畳んだ状態のまま抱きかかえられた。と同時に
健が身体を後ろに倒したため、
肉棒はさらに奥へと深く突き刺さり、恍惚感にひたっていたみあは瞬間的に意識を取
り戻した。
しかし、すぐ目の前が真っ白なり、耳鳴りがざざぁーと流れ、息がとまり気が遠く
なった。
そのまま静かに後ろへ倒れていくみあの体を健の腕が支えた。
不思議な感覚だった。周りは鮮明に見えているんだけど、声もでず、身体中がじりじ
りして、おまんこは
別の生き物のように勝手に動いている。5秒ごとくらいに奥から大きな波が襲ってきて
身体がガタガタ激しく震える。何度も何度も昇っていく。「わたしはなんなの?」
微かな意識の中で、その言葉だけが繰り返されていた。
どれくらいの時間、みあは健の上でイキ続けていたのだろう。
身体の震えが治まると同時にみあはガクンっと倒れこんだ。ピクリともしないみあに
健が心配して声をかけた。返事がない。
壊れたおもちゃのように横たわったみあは、至福の時の中にいた。