豆電球の下で
子供の頃、わたしの家の周りは、畑ばかりで大きな声を出しても誰にも聞こえない、
そんな環境で暮らしていた。
両親が法事で出かけた留守の夜、わたしは何気なしに目を覚ました。
豆電球が照らす自分の部屋の中に、なにか人影がぼんやり見えた。
目をこすってよく見ると、近所に住む従兄弟だった。
小さい頃から「お兄ちゃん」と呼び慕っていた青年だ。
「どうしたの?お兄ちゃん」わたしは聞いた。
「いや、なんとなくみあの顔が見たくなって。起こしてごめんな。」
「ううん、いいよ。でも、眠くて。ごめんね。」
「いいよ、寝てて。しばらくしたら帰るから」そういうと、お兄ちゃんはわたしの隣
に寝そべった。
わたしは、無防備にうつらうつらしていた。
「いい子だなぁ、みあは」そう言いながら、わたしの頭を撫でた。
夏だったので、わたしはショーツと上に半そでのパジャマを素肌に着ているだけだった。
しかし、そんなこと全然気にしていなかった。
おにいちゃんは、うつらうつらしているわたしをじっと見ているようだった。
そして、ゆっくりと身体に手を伸ばし、優しく撫で回した。
「いい子だ、みあ」そんな甘い囁きと、撫でられる心地よさに私はひたっていた。
もっとしてほしい、そんなことをぼんやり思っていた。
お兄ちゃんの手がパジャマのボタンにかかり外し始めたことを感じとったが
あえて、寝たふりをしていた。次はショーツに。
わたしはお兄ちゃんが下ろしやすいように、寝返りをしたフリをして手助けした。
もう、高校生のわたしに、今から何が始まるのかは,想像できていた。
嫌だとか、怖いとかいう気持ちは全くなかった。
それよりも、どんなことをされるのか、ドキドキ期待に胸を躍らせていた。
寝たふりをいつまで続けたらいいのか、そんなことも考えていた。
お兄ちゃんの手が、わたしの小さなオッパイを優しく包んだ。
乳首を抓むように指ではさみ大きくまわした。
声を出しちゃいけない,と思ったけれど、乳首をつままれた感じがなんともいえなく
気持ちよく小さく声を洩らしてしまった。
「みあ、みあ、いい子だね。かわいいよ」お兄ちゃんの声が、わたしの身体を溶かし
ていく感じがした。もう寝たフリなんてできない。「おにいちゃん・・・」
お兄ちゃんは、わたしの唇にキスしたあと、唇をわたしの薄い茂みの中に移した。
憧れのクンニだ。父親の隠していたエッチな本に描かれていたのを見ては
「わたしもしてもらいたい」と思っていたのだ。
お兄ちゃんの舌が割れ目をこじあけて、きっとまだ形のはっきりしていなかったクリ
トリスを舐め回した。
腰の周辺が熱くなり、とくに割れ目の奥がジュンジュンしてきた。
ゆっくりと丹念にお兄ちゃんは舐め回した。自分でも熱く何かが中から染み出るよう
な感覚がわかった。
もっと、なにかしてもらいたい、そう思ったとき、お兄ちゃんの指がゆっくりと小さ
な穴の中に入ってきた。
少し痛いような、きついような、でも、痒いところに手が届いたような、そんな感じ。
指がゆっくり出たり入ったりする。切ないような、何ともいえない気持ちよさ。
これだ、わたしがずっと子供のころから憧れていた「何か」、そう思った。
「みあ、みあ、感じているんだね。かわいいよ。みあ・・・」
「おにいちゃん、おにいちゃん、」他に何も言えなかった。
ただ、ずっとこんな気持ちのいい時間が続いてほしかった。
お兄ちゃんは、指を動かしながら、わたしの身体中にキスをしてくれた。
乳首を舐められてもあまり感じなかったのに、吸われると、軽い痛みがあってそれが
妙に気持ちよかった。
どのくらいそんな甘い時間が続いたんだろう。
わたしは、気持ちよさに眠気が重なって、またうつらうつらと眠りに入ってしまった。
目が覚めたら、朝になっていた。お兄ちゃんの姿はなく、わたしはちゃんとパジャマ
を着てショーツもはいていた。
「あれは夢だったのかなぁ」とぼんやり考えていた。
なにげなく、割れ目に指をもっていくと、中がグニュッとして濡れていて、まだ熱を
もっていた。
夢じゃなかった。そう確信した。
それからも就職して家を出るまで、時々、ふっとお兄ちゃんは私の部屋に現れた。
お兄ちゃんの指と舌が、私を子供から大人に少しづつ変えていった。
私の家は、戸締りをすることがなかったからできたことだろう。
ずっと後になって、母から聞いた話では、お兄ちゃんは、交通事故の後遺症で不能
だったらしい。
まだ20代後半なのに、辛かっただろう。そんなお兄ちゃんを慰めるおもちゃになれて
いたのなら
わたしはうれしい。
みあ