<第二集> 第六話から第十話まで
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第六話 相模国小野寺村のばけ物の事 相模国小野寺村という山里に化物の棲む家があり、そこには人が住むことはなかった。ある時、都から 宿の亭主がいろいろな物語のついでにその家の化物のことを語ったところ、その旅人は武辺の者だったので、 その夜の夜半頃に例の家に行って、内側から掛け金をかけ、門戸を堅く閉め、準備をして待ち構えた。 その夜の丑の時(午前二時)ごろ、この森の方向から稲妻のように光るものがちらちら見えた。この男は
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『諸国百物語』 | ||
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第七話 修行者、百鬼夜行にあう事 今ではもう昔のことだが、ある修行者が摂津国まで行ったとき、日が暮れてしまった。竜泉寺という 修行者が不動の呪文を唱えて座っていると夜中になった頃、人々が大勢やってくる物音がした。 修行者は怖ろしいと思ったが、どうしようもなく座っていると、入ってきた者たちは皆座ってしまった。 「何とも怖ろしいところだ。早く夜が明けてくれ。逃げよう。」と思っているうちにようやく夜が明けた。 うれしくなって「ここはどこですか。」と聞くと、その人は「どうしてそんなことを聞くのです。肥前国ですよ。」 修行者は喜んで「道も知りませんので、そういうことなら道のあるところまでついていきたいです。」と |
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『宇治拾遺物語』 | ||
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第八話 越後新潟にかまいたちある事 「私が召し使っている中に越後出身の者がいるのですが、太股にかなり深い傷跡があるので、どうして
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『百物語評判』 | ||
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第九話 山中の鬼女
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『老媼茶話』 | ||
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第十話 ばけ物に骨をぬかれし人の事
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『諸国百物語』 | ||
<第三集>につづく | ||
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