人間の恨みの感覚をどこまで追及できるものか、古今東西を通じて 怪談の最高傑作といわれる四谷怪談の人物像と極限のエゴイズム、 その怨念の構図と恐怖の根幹を分析考察する。
				岡本綺堂の名作、日本の怪談の定番となった「番町皿屋敷」その 起源から沿革を探り、時代を超えて日本人の共感を呼んだ怪談の 原点に迫る。同時に綺堂の原作をあわせて掲載した。
				百物語には決まったやり方がある。行燈に青い紙を貼り、百筋の 灯心をともす。一つの物語に灯心を一筋ずつ引き抜いてしまうと、 座中がだんだん暗くなりかならず怪しいことが現れるのだという。
				「ひゃっきやぎょう」と読むのが正しい。いわゆる妖怪と呼ばれる族の 怪物たちだが、おなじみの雪女、ろくろ首、狐火などがいる反面、 「ぬっへっほふ」などという何がなんだかわからない奴のも面白い。