2・淫に溺れて 一、みぞれの国道 横浜新道から新保土ヶ谷で右に折れると、三浦半島を縦断して久里浜に至る、 高速道路といっても、その先がないので往来する車の数も限られていた。 「やっぱ降ってきたぜ。もうすぐ春だって言うのによぅ」 呟くように言って、徹也がワイパーのスイッチを入れた。加奈子の目の前を黒い影が 太腿を両腕で抱えられ、後ろから男根を突き刺したまま腰を使う。ぐいぐいと 「でっかいケツだなぁ。肉が邪魔で、ちんぼが動かないよ」 「いやァ、ご免なさいッ」 「仕様がねぇな。それじゃお前、もうひとつの穴でやろうか、どうする?」 「あぁァッ、ご主人様のお好きなように」 「ふぅん、やっぱり入れたいんだろ。えぇっどうなの?」 「い、入れてください」 「どっちでやりたいんだ。おまんこか、ケツの穴か」 「えぇ、どっちでも…」 「お前に決めさせてやるから、はっきり言いな」 「お、お尻に…」 「そっかぁ、やっぱりマゾなんだなぁ」 「はい、ご主人様のためなら何でもします」 「それじゃケツあげて、自分で穴をひろげてみな」 「ムムゥ…」 そのままの姿勢で両手を後ろに回し、加奈子は自分で尻たぶの肉を左右に開く。 「お前、旦那の前でいつもそんな格好しているのかよ」 徹也が面白そうに言った。こともなげに骨盤の骨を持ち上げると、尻の穴が 「チッ違いますゥ」 「まぁいいや、いくらなんでもこんな犬みたいな格好は旦那には見せられねぇだろう」 「うげェェ…」 「痛いの?」 「い、いえ、気ッ持ちいいですッ」 いつもなら入口が裂けて多少の出血を見るのだが、グスッと根元まで入った。 「よし歩け、潰れるんじゃねぇぞ」 グン…、と一突きされると、よろめきながら肘を張って絨毯の上をヨタヨタと動く。 肩の関節が抜けそうになって、加奈子が力尽きると、いきり立った男根を 「綺麗に舐めな、汚れがついた」 「はッはいッ」 仁王立ちになった男の腰に縋るように、加奈子は唇を寄せた。汚いとか 赤黒い肉棒の根元から、睾丸の袋の裏側まで、顎の骨が外れそうになるほど 「よし、ついでにオシッコも飲みな。こぼすんじゃないよ」 「ウグ、ウグゥゥ」 突然ジョオォッと生暖かいものが直接咽喉の奥に流れ込んでくる。噎せかえり 「さてっと、そろそろ出るぜ」 溜まっていた小便を女の胃袋に吐き出してしまうと、徹也はいかにもサッパリとした 二、淫乱ドライブ 「えッ、それじゃ仕度を…」 「服なんか着なくても良い。車は寒くないからそのままで行こう」 そういえば、ご主人様はまだ射精していない。まだ何かある… チラッと、そんな不安が加奈子の胸をかすめた。 「黙っていないで、オナニーでもしてろよ」 チラリと目尻でご主人様の横顔をうかがって、加奈子は右手をコートの中に入れた。 「アゥ…」 「相変わらず淫乱なんだね」 加奈子の状態を見透かしたように、徹也がハンドルを握ったまま言った。 「こうやると、クリが感じるんだろ」 腕を伸ばして、手加減もせず剥き出しの乳首を摘む。 「ムヒィッ」 「コートを脱ぎな。そんなもん着てたってしょうがねぇ」 「はい」 袖を抜いて肩から襟を落とすと、照明のない狭い車内に真っ白な女の肌が 「シートを倒して、脚を上にあげろ」 無言でシートを操作するとガクンと倒れた背もたれに仰向けになって、加奈子は 徹也の指が、無言で盛り上がった恥骨の膨らみを掴む。毛を剃っているので 「ウィィッ」 「あんまり暴れるなよ」 指の腹でクリトリスをしごかれて、加奈子が座席から跳ねるように身を捩ると、 「事故ったらおしまいだぜ。百二十キロは出ている」 車が走っているということは判るのだが、 スピード感はまるでなかった。加奈子はただ身体の芯を抉られる強烈な刺激に 「またイクか、ほれっ」 突然、徹也がジュボッと音を立てて指を抜いた。 「ウェッ、エェェッ」 三、繋がれた牝犬 「うわわ、ごッご主人さまッ」 抉っては激しく引き抜く、それを繰り返されると、自分の意思とは別のところで、 それと、もうひとつ…、 加奈子は先刻から、口に出せない衝動に苛まれていた。ホテルに入って裸にされてから あのときゲップが出るほど飲まされた徹也の小便がようやく全身を一巡して、 「トッ、トイレに」 とうとう堪りかねて、加奈子は訴えるように言った。 「出、出ちゃうんですッ、これ以上イクと、洩れちゃうゥ」 「なにぃ?」 指先の動きを止めて、徹也が言った。 「冗談じゃねぇ。こんなところで潮吹かれてたまるか」 クリトリスを弄ぶのはやめたが、それからまたしばらく走って、急に車のスピードが 「着いたぜ、ここなら良いや。コート脱いで車から降りな」 倒したシートから身体を起こして外を見ると、小さなパーキングエリアで、あたりは ドアを開けると意外に風が強い。火照った肌に、冷え切った霙の粒がいきなり 「その格好で、トイレまで行くのは無理だろう。そこの隅っこでやりな」 「え、えッ」 トイレは販売機のすぐ横にあるのだが、距離にして百メートル近くあった。それに、 どうしよう、歩いてはとても行けない… 素裸で立ち竦んでいると、トランクから細いロープの束を出して徹也が呼んだ。 「こっちへ来いよ、面白いことしてやる」 手首を掴まれて、加奈子はよろめきながらフェンスに身体を寄せた。 ご主人様なら見られても仕方がない… 思い切ってその場にしゃがみ込もうとしたとき、輪にしたロープを右の手首に 「ギャァッ」 腋の下を露出して、片腕を高々と頭上に吊り上げられたまま加奈子は一回転した。 「ほら、もうひとつこっちもだ」 同じように左の手首にも縄がかかった。 「うわわ、たッ助けて…」 正面を向いて、バンザイの姿勢でフェンスに貼り付けられた形である。 「そのままで小便出してみな。しっかりと前に飛ばせよ」 高速を飛ばしてくる車のライトが、一瞬だが、ギラッと加奈子の裸身を照らし出してゆく。 ジョッ、ジョジョジョ…ォッ そのとき意外に太い一本の水流が、ほとんど真下に向かって噴出した。靴は 「よしここでやろう。もっと脚ひろげて、おまんこをこっちに向けな」 「ごッご主人様ァ、やって、イカせて…」 もう誰に見られても良い… 靴の踵を金網にかけて腰を落とすと、加奈子は半分宙吊りのまま |