白き墓標のごとく


 
 
01 「やっぱりMなんだ…」  
私は調教を受けているとは、思っていないのです。ただ、ご主人さまの欲望を発散していただければ嬉しいのです。
その過程で、私がよりいっそうマゾ奴隷になっていくのなら、それを調教と呼んでも良いのかも知れないと思っています。
美 砂 子
 
02 「堪忍してくださいっ…」
 
03 「このアナル栓さ、動くんだよ。」
 
04 「奴隷には首から下、毛は要らないね」
 
05 「家からずっとこの格好?」 美砂子との関係
 
06 「ずっとイキっぱなしです。」 1996年、7月。

私の手元に一通のメールが届いた。

 山岸 康二様、はじめまして。BBSで見ました。

 最近SMに目覚めてしまいました。

 色々教えていただければと思います。

 よろしくお願いします。 美砂子


これが、最初の接触であった。なぜSMに目覚めたのか

聞いてみると、ほんの数ヶ月前、ある男と知り合って、彼と

一緒にいるだけで異様な戦慄を感じる。それがSMという

ものだと気づいたので教えを乞いたいという。

はじめはそれほどの熱意はなかったのだが、SMとは何か、

マゾの女の精神構造とはどういうものか、私の考える範囲で

解説を加え、初歩の調教を施してやった。

やがて、彼氏との最初の出会いからSMにのめり込んでゆく

までのいきさつを詳細に告白したメールが届くようになり、

それにまた返事を書くといった繰り返しが続いた。

美砂子のご主人さまに対する献身的な奉仕、男の玩具に

なりきろうとする執念を見つめているうちに、私もようやく

彼女の素質に眼を見張るようになった。

これはただの女ではない、生れながらにして被虐の性感覚を

身につけた生粋のマゾ、しかも淫乱で色欲旺盛な変態女だと

理解するようになった。

報告は詳細を極め、行間にマゾの女としての歓びの感覚が

躍っている。性心理的にも貴重な資料となった。

こうして、以後、5年余りにわたって交換したメールの数は、

ゆうに1000通を超えた。

メールは長文であり、美砂子とご主人さまのなりそめから、

自らを家畜として身を投げ出すまでのすべてが描かれている。

ところが、その美砂子が突然音信不通になった。私に送り

続けたメールを元に彼女が開設していたホームページの更新も

ピタリととまった。

理由は、不明である。何人かの知人に消息を訊ねてみたが、

美砂子の動きはまったくつかめなかった。

何があったのか・・・、

心当たりといえば、美砂子が動きを止める直前に、私には

子宮の頸口部に思わしくない変化が発見されたと連絡が

あったが、それ以外にも、破綻の前兆のようなものが見えた

ことは事実である。

病気に倒れたのか、生活が破綻したのか、おそらく、美砂子

は許された環境と能力の限界まで家畜になりきって、被虐の

情欲に圧し潰されるように倒れたのであろう。

私には美砂子が何かの心境の変化でSMに嫌気が差したとか、

ご主人さまに捨てられて絶望のあまり報告を断念する気持ち

になったとは到底思えないのだ。

そして残ったのが、このホームページである。

美砂子はある時期から私に送り続けた報告のメールに手を

加えて孤独なホームページを立ち上げていた。カウンターの

数は3年で確か30000程度だったと思う。

そのプロバイダーも、おそらくもうやめているだろう。

とすれば、一定の期限を置いてこのホームページは自然に

消滅する。それが、あまりにも惜しいのである。

元はと言えば、私へのメールをアレンジしたものだ。彼女が

それを望むのかどうかも確認の手段はないが、このホーム

ページは、変態を自認する一人の女が、身を尽くし全性力を

傾けて、ご主人さまの道具になりきった記録として残して

やりたい。

美砂子がつけた元のタイトルは

「 マゾ奴隷のひそかな囁き 」

… あるいは被虐の純血 …

というのだが、その中の「DISCIPLANE」美砂子の調教を

採録し、復活、というよりここに保存しておくことにした。

というのが、私があえてこの挙に踏み切った理由である。

著作権の問題もあろうが、美砂子が文句を言うはずもないし、

これは私の責任だと考える。

白き墓標のごとくというサブタイトルをつけてみたのも

そのためだ。

私は美砂子の個人的な生活環境も自宅の住所・電話番号も

熟知しているが、その部分に手をつけるつもりはない。

そこに何が起こっているかは知る由もないし、彼女の意思で

接触してこない限り、こちらから後を追う気持ちは持っていない

からだ。
 
07 「ご主人さまの玩具ですから
 
08 「見ているだけで、何度もイッちゃいました。」
 
09 噛み跡のピアス
 
10 「実は私は変態のマゾ女なんです
 
11 「お願いです、スカートを穿かせて下さい」 
 
12 「牝イヌだから拭かなくていいのか」
 
13 「何本入っているか、分かるか?
 
14 「ご主人さまのマゾ奴隷に浣腸をお願いします」 
 
15 「それじゃスリルがないからねー
 
16 「こんなにされて気持ちいいなんて変態だな」 
 
17 「こんな風に話しているだけでも濡れてんじゃないの?」 
 
18

「痛いけど気持ちいいの?」

 
19

「舐めているだけでイッテしまいそうです」

 
20 「すぐ裸になれたね。その格好で来たの?」
 
21 「ご主人さまの声を聞いているだけでイッテしまいます」
 
22

「見られると…感じてしまいます…」

 
23

「ご主人さまの、いっぱい下さい!」

 
24 「痛いのに…気持ち、イイです…」
 
25 運転手さんの視線が私の縛り上げられた胸元に注がれて
 
26 両方のおっぱいから洗濯挟みが吹っ飛んで
 
27 これから、ご主人さまに捧げる身なのに・・・
 
28 SMについて美砂子の独白
 
29 どこもかしこも快感に包まれてしまいました。
30

全身どこでも性感帯のようです。

 
31 「喉の奥も感じますぅ・・・」
 
32 「ケツ叩かれて感じるんだから変態だよな」
 
33

ノーブラだし、着ている物は薄いし、回りの人目を気にして…

 
34

裸で散歩・・・

 
35

キュウリを入れられて、激しく出し入れされるうちに…

 
36 痛みと、肉にのめりこんでくる感触とに…
 
37

「おっぱいを打って下さい・・・」

 
38

「キツイですぅ!」

煌めくM女さんたちへ
 
39

「人に見られててイクんだから、こっちに入れたらどうなるんだ」

最近インタネットを彷徨していると、いわゆるM女さんが開いて

いるホームページにぶつかることが多い。造りといい内容と

いい、私など足元にも及ばない能力の持ち主たちである。

それぞれご主人様を持ち、あるいはその彼の後ろ盾で、幸せ

そうにSMを謳歌していることは嬉しいし、心からの祝福を

送りたいと思う。

もちろん、人間の性欲は千差万別だから、それぞれがそれ

ぞれの好みに合った生きかたをすれば良いわけだが、

マゾとか、変態といったセックスをエンジョイする女たちの

中には、美砂子のようなケースもあったことを参考にして

ほしい。

だから、どうしろというわけではないのだが・・・
 
40

イキ狂っている私に、ご主人さまが囁きました…

 
41

入れて貰いたくて悶々とするのも家畜の勝手なのです

 

42

「お、表で舐めたいです・・・」

 
43

「目がトロンとしている」

 
44

「…飲ませてください…」


ここまでで、美砂子の記述はプッツリと終っている。しかし、美砂子が本当に

ご主人さまに仕え、死に身になってマゾへの道を走り始めるのは、実はこれ

からである。

その後のことは、寄せられたメールの形で私の手元に残されているのだが、

プライバシーに関する部分でもあり、今すぐに発表するには忍びないものが

ある。今しばらく時間をおいて、機会があれば公開してお目にかけることに

したい。それが彼女にとってのはなむけとなるならば・・・









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